もしも災害が起こったら ~日頃からの心がけ~

2015/10/14

病院(システム使用)
コジマ橋本動物病院
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災害に備えて準備しておくといいのはフードや薬などの『物』ばかりではありません。

≪基本的なしつけ≫
まずは、同行避難(ペットと一緒に避難する事)ができるようにキャリーバッグやケージに入ることに慣れさせておくと良いでしょう。

ワンちゃんは、『待て』『おすわり』『伏せ』『おいで』などの基本的なしつけを普段からして備えましょう。
もしも避難所で生活することになったら・・と考えると、無駄吠えをなくしたり、トイレトレーニング(シーツの上でトイレができる)もとても重要です。

猫ちゃんも、可能であれば色々な音を聞いたり飼主さん以外の人や他のペットとの接触に慣れておくと、いざという時に猫ちゃん自身のストレスが少なくてすむかもしれません。
ただし、無理に外に連れ出したりするのはかえって危ないのでやめましょう。


≪健康管理≫
・ワクチン接種
ワンちゃん・ネコちゃんは年に一度の混合ワクチンの予防接種を受けておきましょう。
ワンちゃんはそれに追加して年に一度狂犬病予防接種も受けましょう。

・ノミ予防
実際に避難所で、ノミ予防ができていないペットから人や他のペットにノミがうつってしまうという問題が起こったそうです。普段から寄生虫予防をすることはペット自身にとっても心地よく暮らす上で大切です。
ノミだけでなくフィラリア・内部寄生虫まできちんと予防・駆除することがおすすめです。

≪身元表示≫
もしもペットとはぐれてしまっても、身元が分かるものを身に着けていることでスムーズに再会できる可能性が高まります。
まず最初に出来ることは、日常的に首輪をつけておくことです。
ワンちゃんは首輪に鑑札と狂犬病予防注射済票も一緒につけましょう。
また、首輪に名前や住所を書いた『迷子札』をつけている子も最近多いですね!
マイクロチップを背中に埋め込んでいると、読み取る機械をわんちゃんにあてることで、保護されたときに飼主様の情報を読み込むことができます。
災害時だけでなく、普段から迷子対策をしておきましょう。

≪避難場所の確認≫
今住んでいる地域で指定されている避難場所はペットとの同行避難が可能なのか?
注意事項はどんなものがあるのか?
確認しておきましょう。
また、緊急時に預かってくれる人や場所を探しておくことも重要です。
近所や飼い主さん仲間だけでなく遠方の親戚などに相談しておくことも必要でしょう。
その時、かかりつけの病院の連絡先も伝えておきましょう。

災害はいつ起こるか分かりません。
出来る限りの準備をしておくことがペットを守ることにつながると思います。