関節炎のお話

2014/11/14

病院(システム使用)
コジマつくば動物病院
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今回は関節のお話です。

関節は私たちにもありますが、どんな働きをしているか知っていますか?

骨と骨のつなぎ目の部分を関節といいます。
骨の端を関節軟骨が覆っていて、骨と骨がぶつかって摩擦が起きないようにクッションの役割をしています。
また関節軟骨の周りには滑液という潤滑油の働きをするものがあります。滑液のおかげで関節は滑らかな動きが出来ます。

犬・猫で多い関節症は「変形性関節症」と呼ばれる病気です。
成犬では5頭に1頭が疾患を持っていると言われています。

この病気は関節軟骨が次第に磨り減ってしまい、骨と骨が直接ぶつかり合うことにより関節が変形し、さらに炎症を起こす病気です。
加齢によるものと、他の病気に反応して二次的に起こるものがあります。

症状は、痛みや跛行、関節を舐める、腫れ、活動性の低下、痛みからの食欲低下などがあります。

関節症の治療のポイントは痛みのコントロールと関節の再生を助けることです。
以下の3つが基本になってきます。



①理学療法⇒体重管理、適度な運動、マッサージなど

体重が重ければ重いほど関節にかかる負担は大きくなりますので、体重管理はとても重要になってきます。
また、筋肉を付けることで関節をサポートできますから、適度な運動も大切です。過度の運動は逆に関節に負担を掛けますから、無理な運動は避けましょう。


②薬物療法


③サプリメント

そのほかにも療法食や外科的治療もあります。
その子の関節の状態で検討していきましょう。

関節症は誰でも起こりうる病気です。
日頃からのケアがとても重要になってきます。
ソファなどに上がるときはジャンプさせるのではなくて、スロープを付けてあげたり、フローリングにはカーペットなどを敷き、滑りずらくすることで関節への負担はだいぶ軽減されます。
まずは身近なところから考えて行きましょう☆
また、気になる症状がありましたらお気軽にご相談下さい。
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