コジマ動物病院からのお知らせ52

コジマ動物病院からのお知らせ

トリミングやグルーミングの必要性について

みなさんは、どの位の頻度でトリミングやグルーミングをしていますか?
犬種(種類)によって異なりますが、大体月に1回程度のお手入れが理想です。
そこで今回は、トリミングやグルーミングの必要性についてお伝えします。
●グルーミングとは…ブラッシングやシャンプーなどのケアを指します。
 耳掃除や爪切り肛門腺絞りといった、カラダ全体のお手入れも含まれます。
●トリミングとは…ハサミやバリカンなどを使い、毛をカットして整えることを指します。
 見た目を可愛くするだけでなく、毛玉や汚れを取り除くことで皮膚病や寄生虫のリスクを軽減します。
怪我や熱中症の予防にもなりワンちゃん・ネコちゃんの健康面においてとても重要です。

トリミング・グルーミングのメリット

1.皮膚病の予防
ノミ・ダニを含む外的要因による皮膚病を予防する助けになります。
シャンプーをしないでいると余分な皮脂がたまり、雑菌の繁殖やべたつきと臭いの原因になります。
これらが酷くなると、かゆみや赤みが出てしまうなど治療が必要になることもあります。
また、顔のシワや目やに、涙やけのお手入れとして、ぬるま湯に浸したコットンや柔らかいタオルで優しく拭ってあげると良いでしょう。

2.ケガの予防
肉球は滑り止めの役割があるため、足の裏の毛が伸びすぎるとフローリングなどで、足を滑らせて関節を痛めてしまうことがあります。
特に関節疾患や関節炎がある子は注意が必要です。
また、シニア犬は腰や肩、関節などを捻ってしまい痛めるリスクが高まります。
他にも爪が長いと絨毯やラグ、サークルなどに引っかかってしまい、爪が折れて出血してしまう事もあるので注意が必要です。
 
3.熱中症の予防
長毛種は毛を短くカット(サマーカット)することにより、毛の中の熱い空気が入れ替わり体温がこもりにくくなるので熱中症になる危険性が低くなります。
ただし、毛を短くしすぎると紫外線を浴びて被毛が変質してしまうことや、直接皮膚に日光があたることで逆に暑く感じてしまうこともあるので注意が必要です。
 
4.病気の早期発見
目が覆われるくらい毛が伸びたままだと、眼ヤニや涙やけの原因にもなることや、眼の病気に気付きにくくなります。
目の病気は進行が早く、気付くのが遅れると症状が深刻になってしまう場合があります。
他にも全身の毛が伸びたままだと腫瘍やケガにも気付きにくくなるので、いつからできていたのか?大きさや状態の変化はあったのか?といった経過がわからなくなってしまいます。

このように定期的なグルーミング・トリミングをすることはとても大切です。
トリミングは、種類によっては必要のない子もいます。
グルーミングは種類関係なく必要で、お家でできるケアもあります。
また、トリミングをしたトリマーさんから「お耳が汚れていた」「皮膚が赤い」などお話があったときは、治療が必要な場合もあるので獣医師までご相談ください。
お手入れ以外にもカラダを触ってあげる事で変化に気付くこともあります。
飼い主様とペットとのコミュニケーションの一環にもなるので、おうちの子にいつもと違うところがないか、普段からよく触って見てあげましょう。