コジマ動物病院からのお知らせ50

コジマ動物病院からのお知らせ

高齢のワンちゃん・ネコちゃんとの生活での注意点

近年飼育環境や栄養管理、獣医療の向上などによりペットたちの寿命は以前に比べて延びていると言われています。
可愛がっているペットが長生きしてくれるのはたいへん嬉しいことですね。
一方で高齢のワンちゃん・ネコちゃんの自宅でのお世話には十分な配慮が必要です。気を付けたいポイントを5つご紹介します。

1.定期的な受診

高齢になると健康状態は変化しやすくなります。
定期的に診察を受け、健康状態を確認しましょう。
必要なワクチンや予防薬の投与を実施し、健康状態を最適に保つためのアドバイスを受けることが大切です。

2.適切な栄養と食事管理

高齢のペットにとって栄養バランスの取れた食事は重要です。
獣医師と相談して、年齢に合った適切なフードを選び、量や回数を調整しましょう。
また、消化機能が衰えてくると食欲不振や嘔吐、下痢・便秘などをおこすことがあるため必要に応じて食事内容の変更も検討しましょう。
コジマ動物病院では自分で食べることが難しい子には「半固形や液状の流動食」消化器官にトラブルがある子には「消化しやすく作られたフード」など、症状に合った療法食をご案内しています。ぜひご相談ください。

3.快適な環境の提供

高齢のペットは関節痛や筋力の低下などがよくみられます。
階段や高い場所への進入を制限することで、怪我や転落を防ぐことができます。
寝ている時間も長くなる傾向にあるので床ずれにも注意が必要です。
快適な寝床やクッションなどを用意し、カラダへの負担を減らすように心がけましょう。
また、体温調節の機能も衰えてきます。冬場は床に近いところが温まりにくく、夏場は冷房が効きすぎてしまうことがあります。
空調は人が一緒にいて暑すぎず寒すぎない温度に設定し、普段ワンちゃん・ネコちゃんが過ごしている足元の温度も気を付けてあげましょう。

4.適度な運動

適度な運動は高齢のペットの筋力や関節の健康を保つのに役立ちます。
運動量は個々の健康状態に合わせて調整し、無理なく行うように気をつけてください。
必要であれば、獣医師と相談して関節の可動域を広げるための軽いストレッチやマッサージ、サプリメントを取り入れることも考慮しましょう。
新しいおもちゃ、特に知育玩具などで一緒に遊んであげるのも認知機能の刺激になり脳の活性化を促すのでおすすめです。

5.健康状態の観察

ペットは言葉でコミュニケーションをとることができませんが、行動や仕草からその状態を読み取ることができます。
日頃からよく観察し、活動時間・食欲・飲水量・排泄物の色/形/回数などの変化を見逃さず、いつもと違うと感じたら獣医師に伝えることで病気の早期発見に繋がります。

以上のポイントを高齢のワンちゃん・ネコちゃんとのより良い生活を送るための参考にしていただければ幸いです。

「うちの子はおじいちゃん/おばあちゃんになってきたけどまだ元気だから・・・」としばらく病院にかかられていない方へ

コジマ動物病院では【犬猫ウェルビーイング健康診断(旧 アニマルドック)】で病気の予防、早期発見、早期治療に繋がるよう若齢の子から高齢の子までおすすめのコースをご用意しております。※予約制ですので各コジマ動物病院へお問い合わせください。
また、介護についてのご相談はもちろん、普段と違う様子がみられたり気になることがあればどうぞお気軽にコジマ動物病院にご相談ください。