コジマ動物病院からのお知らせ45

コジマ動物病院からのお知らせ

病院でのストレスを減らしてあげましょう

今回は「病院でのストレスを減らす工夫」についてお話しします。

動物病院には、実際にこんなワンちゃん・ネコちゃんが来院します。

■例.1■長毛種のネコちゃん
毛玉がたくさんできてしまい、病院を受診。
毛玉の除去をしなければなりませんが、大暴れで興奮状態に。
口を開けてゼエゼエと呼吸をして体温も上がってしまいました。
これ以上興奮すると大きなストレスになってしまうため、一度休憩を入れてから処置を行いました。

■例.2■耳を痒がっているワンちゃん
耳の中が赤く腫れていて耳垢も出ていたため耳掃除とお薬を塗る処置が必要です。
嫌がって暴れてしまい、周りの人に噛みつこうとします。
やむおえずエリザベスカラーをして耳の処置を行いました。

このように、暴れて嫌がってしまうワンちゃん・ネコちゃんは、じっとできる子に比べて処置に時間がかかってしまいます。
さらに慣れないエリザベスカラーを付け、たくさんの知らない人(病院スタッフ)に押えられたら、余計に怖い思いをさせてしまいます。
こういった経験をすることで、更に病院が嫌いになってしまうのです。

 

病院嫌いにさせないための工夫

診察室におやつやおもちゃを持ち込んでも構いませんので、
診察台の上で暴れてしまった時はおもちゃを使って気をそらしてあげたり、頑張ったご褒美としておやつをあげたりするのも効果的です。
(※診察の内容によってはおやつを与えられない場合もあります。獣医師にお声かけください)
このようにご褒美をあげたり、たくさん構ってあげたりすると「嫌なこと」だけが病院の記憶として残りづらいでしょう。

普段から触れられることにならしておきましょう

緊張を和らげる方法や、暴れてしまった時の対処法について紹介しましたが、
そもそも、最初から緊張しないでいられることができたらワンちゃん・ネコちゃんにとって一番ストレスがかかりません。
ネコちゃんの場合普段からよく触っておくことが大切です。
爪切り・ブラッシングは日常的に行い、触られることに慣れてもらいましょう。
ワンちゃんの場合、「足先」「口」「耳」の3ヶ所を触る練習しておくと良いです。
ワンちゃんは撫でたり抱っこしたりする機会が多いので、人に触られることは慣れていますが、
足先や口・耳など末端を触られると嫌がる子が多いです。
小さいうちから触られることに慣れておけば、ワンちゃんにとってのストレスも軽くなります。
特に耳が垂れている種類のワンちゃんは外耳炎で受診する子がとても多いので大切な練習になります。

触る練習を実践してみよう

実際にコジマの【こいぬのほいくえん】で行っている「触る練習」をご紹介します。

「嫌なこと」を「嫌な経験」として記憶させないためには、「嫌なこと」を「良いこと」で上書きしてあげる必要があります。
長い時間おやつに集中させることのできる「コング」を使うといいでしょう。
コングの中に、ふやかしたごはんやおやつを入れておきます。
ワンちゃんが喜んで中のおやつを食べている間に、手や耳を触りましょう。
触られることが嫌な気持ちよりおやつを食べられて嬉しい気持ちが勝っていれば、怒ったり逃げたりすること無く、触ることができます。
すごく嫌がっている場合は、嫌な経験として記憶されないように、無理に続けないでください。
コングに慣れたら次はペースト状のおやつを指につけて与えながら口の中を触りましょう。
歯磨みがきの練習にもなりますし、何かを咥えて離さない時など、口に触っても怒らない子になってもらうことはとても大切です。
 
このように、ワンちゃんもネコちゃんも人に触られることに慣れておくと、いざ体調が悪くなって診察が必要な時に、その子にとってストレスの少ない処置を受けてもらうことができます。
また、普段は全く暴れたり怒ったりしない子も痛みがあるとじっとしていられないこともありますが、
痛みを避けようとするのはごく自然な行動ですので叱らずに褒めてあげてください。
悪化する前に早めに受診することも、ワンちゃん・ネコちゃんの負担軽減のために大切です。
動物病院スタッフもワンちゃん・ネコちゃんに極力ストレスの無い診察を心掛けております。
ぜひ、飼主のみなさまも、病院をご受診の際は気にしてみてくださいね。