コジマ動物病院からのお知らせ38
お正月に気を付けたい【誤食】について
あけましておめでとうございます。
お正月には特別なお食事をする機会が増えるのではないでしょうか。
今回は特別なお食事に潜むワンちゃんやネコちゃんの誤食の危険についてお話します。
誤食は飼い主様次第で未然に防ぐことができるため、知識を深め注意していきましょう。
どんなものに注意が必要?
◆お餅◆
お餅はワンちゃんやネコちゃんにとって有害な食べ物ではありませんが、沢山食べると嘔吐や下痢をしてしまう可能性があります。
また、人と同じで喉に詰まると、窒息してしまい危険です。
お雑煮などに入っているお餅は溶けかかった状態になっており、小さくても喉に張り付いてしまうことがありますので、少量であっても与えないようにしましょう。
◆タコ糸や骨、串など◆
お肉を縛っているタコ糸や骨、串などは美味しそうな匂いがしみ込んでいるため誤って食べてしまうことがあります。
タコ糸のような細長いものを食べてしまうと、ペットの体格と糸の長さによっては腸閉塞を起こしてしまう危険があります。
また、チキンの骨や焼き鳥の串などの尖ったものは消化器官に刺さったり、傷つけてしまう恐れがあり大変危険です。
糸や骨、串は早めに処分し、ゴミ箱もしっかりと蓋をするなど注意しましょう。
◆カニやエビなどの甲殻類◆
カニやエビなどを生で食べてしまうと中毒症状を起こすことがあります。
加熱処理をするとワンちゃんやネコちゃんに与えても問題はないとされていますが、硬く尖った甲羅や殻ごと食べてしまうと、
口内や消化器官を傷つけてしまったり、喉を詰まらせてしまう危険があります。
アレルギーを起こしてしまう可能性もあるため、注意しましょう。
◆タマネギやネギなど◆
ハンバーグやオニオンスープなどネギ類を使った料理は沢山あります。
野菜そのものを食べなくても、鍋に溶け出した出汁も危険です。
食べ終わったお鍋を冷ましている隙に出汁をなめてしまっていたなんてことも。
お食事後も注意が必要ですのでワンちゃんやネコちゃんが近づけない場所に移動させておきましょう。
ネギ類は中毒量に個体差があるため、少量であっても食べてしまった場合は必ず動物病院に相談しましょう。
◆お酒◆
ワンちゃんやネコちゃんはアルコールを分解することができずに有害なまま長時間体内に残ってしまいます。
さらに有害であるアルコールを吸収するスピードは速く、ワンちゃんやネコちゃんの体に大きな影響を及ぼします。
お正月でお酒を飲む機会が増え、お祝いや親戚の集まりなどいつもと違う人数や状態の中だとワンちゃんやネコちゃんへの注意が疎かになりがちです。
いつも通りの注意を心掛けてください。
アルコール度数が低くても危険なため舐めてしまった場合はすぐに動物病院に相談しましょう。
まとめ
もしワンちゃんネコちゃんが誤食してしまったら、早急に動物病院に相談して指示を仰ぎましょう。
その際、『いつ』『何を』『どのくらい』食べてしまったかをお伝えください。
また、誤食してしまった物の商品パッケージなどがありましたら、念のためご持参ください。
今回はお正月に気を付けたい【誤食】についてご紹介しましたが、ワンちゃんやネコちゃんの誤食はいつ起こってもおかしくありません。
普段から手の届くところに誤食する可能性のあるものを置かないように注意していただき、誤食の事故からワンちゃんネコちゃんを守ってあげましょう。
過去に異物誤飲についての基本的な内容もご紹介していますのでホームページの『健康相談室』を参考にしてみてください。今年もどうぞよろしくお願いいたします。