コジマ動物病院からのお知らせ32
ワンちゃん・ネコちゃんの車酔いについて
夏になると、車でペットとお出掛けや帰省される方も増えるのではないでしょうか。
人と同じでワンちゃんも車酔いをする子が多くいます。
また、ネコちゃんもワンちゃんほどではありませんが車酔いをする子がいるようです。
今回はワンちゃん・ネコちゃんの車酔いについてお話します。
車酔いは治療よりも予防が大切ですので、知識を深めて未然に防げるようにしましょう。
原因と症状
【車酔いの原因】
・ブレーキやカーブなどでの揺れ
・恐怖や不安からくるストレス
・閉鎖的な環境
・ニオイや温度
【症状】
●初期症状として・・・
・いつもより鳴いたり吠えたりする
・落ち着きがなくなる
・頻繁にあくびをする
などが見られることがあります。
●悪化すると・・・
・よだれの量が増える
・口を開けて呼吸する
・嘔吐する
・元気がなくなる
といった症状が表れます。
いつもと違う様子が見られたら、車酔いをしていないかどうか体調をこまめに見てあげましょう。
早めに対策をしてあげることで症状の悪化が防げます。
また、車酔いの症状には熱中症と似た症状が多くあります。
熱中症は命を落とすこともある恐ろしい病気です。
ワンちゃん・ネコちゃんのカラダが熱い場合や、車を停めても症状が改善しない場合は動物病院に相談しましょう。
過去に熱中症についてもご紹介していますので参考にしてみてください。
車酔いの予防法
・乗車前に芳香剤などニオイの強いものは取り除き、車内の換気をする
・揺れを抑えるために、急ハンドル急ブレーキを避け安全運転を心掛ける
・食事は乗車の2~3時間前までに済ませて、過度の空腹・満腹をさける
・動物病院で酔い止めを処方してもらう
・車内で眠れるように運動してから乗る
・最初は短時間から慣らし、徐々に乗車時間を延ばしていく
・車内でご褒美をあげるなど車に良い印象を持たせる
・こまめに窓を開けて外気を取り込み、換気をする
・クレート、キャリーバッグを上手く使用する
キャリーに入れて固定する事で揺れを最低限に抑え車内での危険も防ぐことができます。
症状が見られた時の対処法
・車を停めて休憩する
可能であれば車から降りて、涼しい場所で回復するのを待ってあげましょう。
その場合、必ずリードをつけて急に車から飛び出さないように注意しましょう。
・車内の温度を下げる
ペットが暑がっているようなら車内の温度を下げてあげましょう。
閉鎖的な環境にストレスを感じ、走行していなくても体調を崩すことがあります。
また、直射日光を受けた車内の温度は異常なスピードで上がってしまいます。
熱中症になる危険性もありますのでワンちゃん・ネコちゃんを車内に放置しないようにしましょう。
まとめ
車酔いは症状が出てから対処してもすぐ改善するのは難しいため、車に乗る前や乗っている間に対策をしましょう。
長時間のドライブでペットの車酔いが不安な方は、動物病院で酔い止め薬の処方も可能ですので、ご希望の方はご相談ください。
ペットと楽しいドライブをするために、準備や対策をしっかり行い、安全運転を心掛けましょう。