コジマ動物病院からのお知らせ28

コジマ動物病院からのお知らせ

異物誤飲について

あけましておめでとうございます。
年末年始はご家族とゆっくり過ごせましたでしょうか?
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今回は、年末年始に特に多い「異物誤飲」についてお話しいたします。

異物を誤飲してしまうとどうなる?

人の生活空間には、ワンちゃん・ネコちゃんにとって危険なものが沢山あります。
特に好奇心旺盛な子犬・子猫の時期は異物を誤飲しやすく、注意しなければなりません。
コジマ動物病院でも「マスクを飲み込んでしまった」「猫じゃらしのヒモを飲み込んでしまった」「歯磨きシートを食べてしまった」など、たくさんのご相談が寄せられます。
では、実際にご自宅のワンちゃん・ネコちゃんが異物を飲み込んでしまったらどうすれば良いのでしょうか?
ワンちゃん・ネコちゃんの体格や、異物の大きさによっては、無症状のまま自然に便と一緒に排泄されることもありますが、
腸閉塞を引き起こしてしまうことや飲み込んだものによっては中毒や呼吸困難を起こすこともあり大変危険です。
異物誤飲に気がついたら、早急に動物病院にご相談ください。
異物が胃の中にあれば、異物の種類によっては吐かせる処置を行い、
異物を吐かせることが可能なこともあります。
腸へ異物が流れてしまう前に、迅速な対応が必要です。吐かせる処置でも出せない場合、
内視鏡による手術や、開腹手術が必要になることもあります。全身麻酔が必要な手術ですので、ワンちゃん・ネコちゃんの体と心に大きな負担になります。

異物誤飲を防ぐ確認項目

□.口の中にすっぽり入ってしまうおもちゃはありませんか?
□.使っている毛布を噛んで穴が開いていることはありませんか?
□.拾い食いのクセはありませんか?
□.人の薬やタバコなど、危険なものは手の届かないところに保管していますか?
□.くわえたものを離すように指示すると従ってくれますか?
□.食事は必要な量を与えられていますか?


今一度、おうちの中を確認してみましょう。
危ないものをくわえてしまった時、取り返そうとすると、取られると思ったワンちゃんは逆に飲み込んでしまうこともあります。
慌てず、冷静な対応が必要です。くわえたものを離すよう日頃からトレーニングを行うのも異物誤飲の予防策の1つです。
万が一、異物を誤飲してしまった場合には
「様子を見ていて大丈夫なのか」
「すぐ病院を受診するべきなのか」
「ご飯やお水をあげていいのか」
色々と悩まれるかと思います。まずは慌てず、動物病院にご相談ください。

いつ・何を・どれくらい食べてしまったかなど、詳しい情報が必要です。
同じようなものがあれば、実物や写真をお持ち頂けると、診察がスムーズになります。
受診までの間、ワンちゃん、ネコちゃんにいつもと違う様子や、体調不良の様子がないかよくみてあげましょう。

新年を迎え新たな生活のスタートとなりました。
この1年が皆様とワンちゃん・ネコちゃんにとって良い1年となるよう
この時期に改めて異物誤飲の危険性を確認して事前に事故を防げる環境を整えておきましょう。