コジマ動物病院からのお知らせ22

コジマ動物病院からのお知らせ

災害への備えについて

近年、大雨や地震などによる災害は度々発生しています。
日頃から災害時に備え、避難準備をしておくことが安心やトラブル回避に繋がります。
ペットのいるご家庭ではご自身やご家族だけでなくペットたちのことも考慮して準備をしておく必要があります。
今回は災害への備えとして、どのような備えを行えば良いかいくつかの対策をご紹介します。

ペットとの避難

安全な場所への避難が必要な場合、飼い主様とペットが一緒に避難する「同行避難」が推奨されています。
避難所は近隣の学校や市区町村の体育館など公共施設となり、避難所によってはペットとの同行避難ができない場合があります。
また、ペットは屋外などの決められたスペースでの避難生活を余儀なくされる可能性もあります。
避難予定先のペットの受け入れ可否をあらかじめ確認することや、避難所でペットの飼養管理が困難である場合は、
避難時のペットの預け先を決めておくなど事前に対策を立てておくことが重要です。

避難生活

避難先では決められたルールや自治体の指示に従う必要があります。
公共の避難所は多くの方々が利用し、中には動物によるアレルギー疾患をお持ちの方や、動物が苦手な方がいらっしゃるかもしれません。
また、避難先でのペットに対するトラブルも多数起きています。
周囲の方々へ迷惑をかけずにペットとの避難生活を過ごすため、日頃からペットへのトレーニングや予防医療を行うなどの準備をしておく必要があります。

日頃からできる準備や対策

【トレーニング】
●ケージ:避難時の移動や避難所で過ごすため、ケージ内へスムーズな出入りができるように慣れさせておきましょう。
●トイレ:決められた排泄場所で適切に排泄ができると避難所での排泄物処理や生活がしやすくなります。
●吠えや噛み癖の抑制:騒音や咬傷トラブル防止につながります。
【予防医療】
●ワクチン接種、寄生虫予防:決められた時期にワクチン接種や寄生虫予防をすることにより、
 避難所内で動物や人への病気等の感染防止につながります。
●避妊・去勢手術:繁殖の予定がなければ、避妊去勢手術を行うことで発情期によるストレス回避やペット同士のトラブル防止に繋がります。
●迷子対策:迷子になってしまった際にペットの所有者に連絡を取れるようにするため、
 迷子札の装着や個体識別用マイクロチップを挿入しておきましょう。
(マイクロチップは動物病院でも挿入することができます。)
【ペット用災害時持ち出し品】
人用とともにペット用の災害時の持ち出し品を準備しておきましょう。
持ち出し品の一例
●普段食べているフード・水・食器
●ケージやキャリーバッグ・首輪・リード
●トイレ用品(ペットシーツやトイレ用猫砂など)
●ゴミ袋
●タオル・マット
●暑さ・寒さ対策用品(保冷剤や毛布など)
●常備薬
●ペットの情報を記録したメモや手帳(ワクチン接種歴や既往歴など)
●ペットの写真




災害はいつどこで起こるか分かりません。
そのため日頃から飼い主様ご自身とペットの「災害への備え」をしておくことがとても重要です。
災害に対しての意識を少しでも高めていただき、皆様にお役立ていただければ幸いです。