コジマ動物病院からのおしらせ

コジマ動物病院からのお知らせ

オシッコトラブルに気をつけましょう!

このページでは、コジマ動物病院からペットの健康情報や日常のお手入れ・季節によって気をつけること・よくある病気やその予防、また各病院の診療情報などについて定期的に情報をお届けいたします。
今回はオシッコトラブルについてご案内いたします。

1月になり、寒い日が続いています。
寒くなると、水を飲まなかったりオシッコを我慢しがちになるなどが原因で、オシッコのトラブルを起こしやすくなります。
オシッコのトラブルがあると
・オシッコが出ない
・何度もトイレに行く
・オシッコの色が変わった(赤い・濁っているなど)
・オシッコのにおいがいつもと違う
・いつもしない場所にオシッコをしてしまう
・オシッコをするときに痛がる
 などの症状を起こすことが多くあります。
これらのオシッコトラブルサインを見落とさないように気をつけましょう。
主にオシッコのトラブルを引き起こす原因となる病気についてご紹介します。

尿路結石症(尿石症)

膀胱や尿管などの部位に結石ができる病気で、結石ができると
・粘膜を傷つける
・結石が細菌の温床となって尿路感染を起こしやすくなる
・尿路に詰まってしまう
 などの可能性があります。
ワンちゃん・ネコちゃんの尿路結石で特に多い結石はストルバイトとシュウ酸カルシウムです。
結石ができやすい食べ物の例として以下のものがあります。
・ほうれんそう
・煮干し
・レタス
・かつお節
・チンゲン菜
・干しエビ
・さつまいも
・鶏ささみジャーキー
・ブロッコリー
・大豆やナッツ類
・バナナ
・チーズ
 これらの与え過ぎには注意しましょう。
 
尿路結石症を起こしてしまうワンちゃん・ネコちゃんには
・ごはんやおやつの内容を見直す
・飲水量を増やす
・オシッコを我慢させないようにする
・トイレを常に清潔にする
・トイレの数を増やす
 などに気をつけてあげましょう。

膀胱炎

膀胱に炎症が起こる病気です。
原因として細菌感染や尿路結石、膀胱腫瘍などがあります。
ネコちゃんではストレスが原因となることもあります。
膀胱炎予防には、水分をしっかり摂取しオシッコを我慢させないようにすることが大切です。

尿道閉塞

何らかの原因で尿道がふさがり、オシッコが出にくくなったり全く出なくなったりする状態です。
尿道がふさがる原因としては
・尿道に結石や膀胱炎によって生じた物質などが詰まる
・特に未去勢の男の子に起こりやすい「前立腺の肥大」により、尿道が圧迫される
 などがあります。
尿道閉塞により全くオシッコが出なくなると、急性腎障害や尿毒症を引き起こし早急に治療しないと数日で命を落とす可能性が非常に高くなります。

最後に

オシッコのトラブルは命に関わる危険性もありますので、ワンちゃん・ネコちゃんの出すサインを飼い主様が早期に気づくことが大切になります。
日頃から定期的な健康診断で病気を未然に防ぎましょう。
尿検査や健康診断をご希望の方はコジマ動物病院までご相談ください。