ポメラニアン

Pomeranian
01
第5グループ
 
スピッツ&プリミティブ・タイプ(スピッツタイプと原始タイプ)
ポメラニアン地方(ドイツ及びポーランド西部にまたがる地方)
18~22cm
25~30cm
17~21cm
1.5~3kg
1.5~3kg
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ペットショップのコジマ
簡単な歴史・解説
特徴

牛や羊を集める番犬として活躍していた大きな犬が、東欧のポメラニアン地方で小型化していった。サモエド、ノルウェージャン・エルクハウンド、チャウ・チャウ、そしてそのほかの北極の犬種を含む、北方のソリ犬のグループである、スピッツ族の一員だと思われている。18世紀以降、小型の犬がはやったことから、イギリスで苦心の繁殖が繰り返された。かくしてこの犬のサイズは巨大な14kgの労働犬から、2kgの愛玩犬へと改良され、人気が高まった。ビクトリア女王が愛好したことでも有名。イギリスで1891年に行われた第1回のクラフト・ドッグショーに、女王が愛犬のポメラニアンを出場させ入賞したことで、ポメラニアンが大流行の犬種となった。1900年、アメリカで公認され、以降さらにサイズの縮小が続けられた。可憐で品位を備え、活気に満ち、誇らしげに歩くポメラニアンは、日本で最も人気のある愛玩犬の一種だ。

小型でボディーは細く、背中の線は水平。胸は広く深い。頭部はV字型で額は広く、やや突き出ている。暗色の眼はアーモンド型、耳は直立し、明瞭なストップがある。口吻はよく引き締まっている。鼻の色はブラック。尾は高い位置につき、背のほうにかぶさっている。前後肢とまっすぐで、後ろ肢は筋肉が発達し、飛節まで豊かな飾り毛でおおわれている。歩様はまっすぐ流れるように進み、弾力のある歩き方をする。ダブルコートで、上毛は粗いが下毛はやわらかく絹状。豊富な下毛によって、上毛を開立させ、豪華で優雅な姿をみせている。とくに前胸にたてがみのあるようなフリルのある被毛と、腰まわりの豊富で長い被毛、ふさふさとした背上の長い尾から、小さいながらも堂々とした風格だ。

毛色
お手入れ

ブラック・ブラウン・チョコレート・レッド・オレンジ・クリーム・セーブル・ウルフ・オレンジセーブル・ビーバー・ブルー・ホワイト・ブラックタン・パーティーカラーなどがあるが、単色のほうが好まれる。

厚く豊富なコートを維持するためには、ブラッシングは毎日欠かせない。とくに脱毛の激しい夏はコートが傷むので、シャンプーは避ける。歯のお手入れは少なくとも週に1回。眼は毎日洗う。

性格
運動

利口で機敏、陽気で友好的だが、好奇心が強く、やや騒々しく興奮する面がある。小さな体にも関わらず、勇気にあふれた有能な番犬。プライドが高いが、飼い主には素直で従順。

最小限は必要。忍耐強いので、しつけは楽にできる。