ミシシッピチズガメ(ハイイロチズガメ)

カメ目 ヌマガメ科 チズガメ属
アメリカ
アメリカ(ミシシッピ、アイオワ、イリノイ)
400~900g
1.5~2kg
約12cm
20~25cm
25~40年
弱アルカリ性(pH7.5~7.7)
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ペットショップのコジマ
食事(飼育下)
特徴

主食:水ガメ用配合飼料 副食:乾燥エビ、アカムシ、小魚、野菜、果物、水草など

甲羅に地図のような模様があるため“チズガメ”の名がついた。ペットショップなどでは“ハイイロチズガメ”や“グレーマップタートル”などの名で販売されることがある。 チズガメに共通する特徴として、この模様やキールは成長に応じて消失する。その中でもこの種は、はじめから椎甲板のキールが低くあまり発達していない。食性は肉食傾向の強い雑食性で、動物質を中心によく食べる。とくに成体となったメスは頭が大きくなる“巨頭化”がみられ、貝を好んで食べる。そのため、巨頭化は貝を食すための適応だと考えられている。そして成体となったメスはオスの倍以上の大きさになり、最大25cmの甲長にまで成長する。

食事(野生下)
アドバイス

雑食性/昆虫、甲殻類、貝など

幼体はとくに水質に敏感なため、水の腐りに注意すること。こまめな水替えをすることによって、いつも清潔な環境に保つことが大切。

なれやすさ★★★☆☆
飼育のしやすさ★★★☆☆

性格はおとなしいというより、活発でやんちゃな個体が多い。最初は警戒していても、エサを手から食べるようになったり、比較的早く飼い主になつく個体も多い。あくまで爬虫類なので、なれている場合でも激しいスキンシップはカメの負担やストレスになる場合があるので注意。

体調を良好な状態で維持するには、水質を弱アルカリ性にして清潔に保つこと。市販のpH調整剤やサンゴ砂などを使用するとよい。とくに幼体に関しては敏感で、水質の悪化により拒食になったり、水を飲まなくなることによって脱水を起こすことがあるため注意する。紫外線を浴びることによって皮膚病の予防やビタミンの形成を行う動物なので、室外飼育は日陰をつくって適度に日光浴させ、室内飼育は紫外線ライト(トゥルーライト)を設置するとよい。

おすすめ度★★★★☆

ビックリしたようなひょうきん顔に、美しい甲羅が人気のカメ。価格も手ごろで、入手しやすいところも魅力的である。幼体はとくに、カメのイメージにはない活発な動きで楽しませてくれる。パクパクとよく食べる食欲旺盛な姿も見ていて飽きのこない楽しさがある。