コーカサスオオカブトムシ

甲虫目 カブトムシ亜目 コガネムシ科 カブトムシ亜科 Chalcosoma属
東南アジア
ジャワ島、スマトラ島、マレー半島、インドシナ半島
60~125mm 最大:130mm
50~65mm
成虫:2~6ヶ月(幼虫期間:3年)
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ペットショップのコジマ
食事(飼育下)
特徴

昆虫ゼリー、蜜など

“世界最強のカブトムシ”と呼ばれるコーカサスオオカブトムシは、大きな3本のツノが特徴の大型カブトムシである。東南アジア原産のカブトムシの中では最大級の種類で、体長100mmを越えるものも多い。アトラスカブトムシと同属の種で、ジャワ島・スマトラ島・マレー半島・インドシナ半島などに生息する。見た目も非常に似ているが、大型の個体の場合、頭部のツノの中央に1本突起があることで区別することができる。 大型と小型の個体とではツノの形状が全く違い、小さいものになるとほとんどない場合もある。形の違いや大きさは、3年にも渡る幼虫期間に決まるようである。標高が高いところに生息しているため高温に弱く、比較的低温には強いという性質をもつ。

食事(野生下)

樹液

なれやすさ★☆☆☆☆
飼育のしやすさ★★★★☆

基本的には人になつく動物ではないため、見て楽しむ観賞用の生き物である。 多少気の荒いところがあり、力も世界最強といわれるほど。脚の爪は鋭く、一度しがみついたらなかなか取れない。また、前胸の後部が鋭くナイフ状になっているため、この部分に挟まれないように注意すること。扱う際には、大きなツノを慎重に持つようにするとよい。

コーカサスオオカブトムシのような外国産カブトムシは国産カブトムシに比べ寿命が長く、約1年近く生きる個体もいる。比較的高温に弱いため、通気性のよい涼しい環境での飼育が望ましい。とくに以下の点に注意して飼育しよう。 1. 温度管理をきちんと行う。夏場は気温が28℃以上になる場所には置かない。適温は16~25℃。飼育用ケースは直射日光が当たる場所、強い風が当たる場所、乾燥するような場所に置くことは避ける。 2. 飼育用ケース内には1匹ずつ入れる。繁殖を目的としているならば、オスとメスを一緒に入れてもよいが、相性が悪いとケンカをしてしまうので注意。 3. エサは絶対にきらさないよう注意が必要。昆虫類は常に食べ物を食べ続けている動物であるため、エサがきれてしまうことは大変危険。昆虫ゼリーは大きさにもよるが、大体1~2日くらいでなくなってしまうため、新しいものに替えてあげること。なお、腐りやすいため、2~3日たってゼリーが残っていても、新しいものに替えよう。 床材には市販のクヌギマットなどを霧吹きなどで湿らせて使用し、飼育ケースに深く敷きつめること。マットは湿らせすぎると、ダニ発生の原因になるため注意。(マットを握って水が出るのは湿らせすぎ)マットが乾いてきたら、また霧吹きで湿らせる。マットは定期的に取り替えること。

おすすめ度★★★★★

3本の大きなツノが人気の“アトラスオオカブトムシ”にとてもよく似ている。しかしそれよりも大きく迫力のあるカブトムシがこのコーカサスオオカブトムシである。春~夏にかけて成虫が販売され、飼育・繁殖ともに難しくないことから大変人気種となっている。