ノコギリクワガタ

甲虫目 クワガタ科
日本
日本・朝鮮半島
26.5~74.7mm
25~37.6mm
成虫:2~3ヶ月 (幼虫期間:1~2年)
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ペットショップのコジマ
食事(飼育下)
特徴

昆虫ゼリー、蜜など

ノコギリクワガタは日本国内に広く分布する種類で、6~9月になるとクヌギ、ヤナギ、コナラなどの樹木によく見られるようになる。国産カブトムシやコクワガタ同様、日本では昔から夏の有名な昆虫として知られている。黒~赤褐色の体色に、ギザギザとした大きな顎が特徴。体の大きさによって、顎の形や大きさにかなりの違いがある。幼虫は生まれた翌年の夏に蛹(さなぎ)になり、翌年まで蛹室で越冬する。成虫の寿命は短く、5月ごろから活動しはじめると、交尾・産卵を終えた個体は冬を越すことなく死んでしまう。

食事(野生下)

樹液

なれやすさ★☆☆☆☆
飼育のしやすさ★★★★★

基本的には人になつく動物ではないため、見て楽しむ観賞用の生き物である。比較的攻撃性は少ないが、大きな顎をもっているため、お子様が触れ合う際には注意してほしい。移動をさせるときは、体の側面部分などを優しく慎重に持ってあげよう。

成虫・幼虫ともに非常に飼いやすい。本種はカブトムシ同様に寿命が短いため、繁殖を望む場合は早めに準備を行うとよい。 とくに以下の点に注意して飼育しよう。 1. 温度管理をきちんと行う。夏場は気温が28℃以上になる場所には置かない。比較的涼しい所を好むため、飼育用ケースは直射日光が当たる場所、強い風が当たる場所、乾燥するような場所に置くことは避ける。 2. 狭いケース内でオスを複数で飼育すると、ケンカをして体力を消耗し、寿命が縮まってしまう場合があるため注意する。 3. 昆虫ゼリーは腐りやすいため、2~3日たってゼリーが残っていても新しいものに替えよう。 床材には市販のクヌギマットなどを霧吹きなどで湿らせて使用し、深めのケースに深く敷きつめること。マットは湿らせすぎると、ダニ発生の原因になるため注意。マットが乾いてきたら、また霧吹きで湿らせる。マットは定期的に取り替えよう。

おすすめ度★★★★★

毎年夏になるとカブトムシとともに販売されるクワガタ。価格も手ごろで飼育もしやすいことから、小さな子供から大人まで幅広く人気が高い。採集もしやすく、6~7月になると雑木林でよく見かける夏の人気者である。夜は民家の光に誘われて身近に出没することもある。