ジャンガリアンハムスター

ゲッ歯類ネズミ目キヌゲネズミ亜科ヒメキヌゲネズミ属
カザフスタン・シベリア南部~南西部(ヨーロッパからアジアの乾燥地帯や半乾燥地帯)
7~12cm
6~11cm
35~45g
30~40g
約2年
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ペットショップのコジマ
食事(飼育下)
特徴

主食:ハムスター専用ペレット 副食:野菜(小松菜やキャベツなど)や果物(イチゴやリンゴなど)、動物性タンパク(チーズなど)

別名シベリアハムスターと呼ばれ、ゴールデンハムスターと並んで知名度の高いハムスターの一種。ドワーフハムスターの一種でありカラーではブルー系(サファイアブルーハムスター)やホワイト系(パールドワーフハムスター)、イエロー系(プティング)などノーマル以外にもさまざまなものがいる。近縁種のキャンベルハムスターとの交雑によって多くのカラーバリエーションがあり、ロシアンブルージャンガリアンやパイドジャンガリアン、リアルブラックジャンガリアンなどが挙げられる。ゴールデンハムスターとの違いは大きさだけでなく、四肢に毛が密に生えているのも特徴のひとつ。夏毛と冬毛があり、季節で換毛し白っぽく変化することが多いが、飼育下だとあまり目立たないことが多い。 たくさんの食べ物が入る頬袋をもっており、その頬袋にごはんを詰め込んで自分の住処に持っていき溜め込む習性がある。まれに頬袋に詰めたまましばらく放置してしまい、中で腐らせてしまう個体もいるので注意が必要。 繁殖期は通年通してあり、平均5頭くらいの子供を産む。夜行性の動物。

食事(野生下)
アドバイス

肉食傾向の強い雑食性(穀物や植物の根や葉、小型昆虫など)

飼育グッズはケージ・餌皿・給水器・トイレ・回し車・巣箱・砂場などしっかり揃えるようにする。はじめて飼う場合は飼育に必要な商品がセットになっているものを一緒に購入するとよい。回し車は遊ぶ際に、接続部分や隙間に引っかかったり挟まれたりして骨折してしまうリスクがあるので、それらに配慮されている製品を選ぶとよい。飼育をはじめたらまずはかかりつけの病院を探し、日頃から体重や食事量、排尿・排便の状態を観察して病気の早期発見に努めるよう心掛ける。 カラダが小さいため逃げ出してしまうとなかなか見つからないので、逃走には十分な注意が必要。

なれやすさ★★★★★
飼育のしやすさ★★★★★

ペットの入門として人気が高く、ドワーフハムスターの中でも温和で人なつっこい個体が多いため、手乗りになる子も多いとされている。しかしながら小型の哺乳類のため、はじめのうちは警戒心が強くすぐに仲良くなるのは難しい。急に触ったり大きな声を出したりせず、まずは人のニオイを覚えてもらうことが大切。手からおやつをあげたり優しく声を掛けながら、包み込むように持ち上げスキンシップを取っていくようにし、日々様子を見ながら恐怖心をもたれないように接していくとよい。

小型哺乳類のため室内であまり大きくないケージで飼育が可能。毎日お水やごはんのお世話をしてあげ、1週間に1回程度はまんべんなくお掃除をしてあげることが大切。 ショップでお世話セットの販売もあるためそれを活用するとよい。 1ケージで複数頭飼育すると、縄張り意識の高い生き物なので喧嘩してしまう恐れがあり、小さい個体同士であっても無理に同じケージで飼育することは避ける。 また、カラダが小さい分気温の変化に敏感なためカラダに負担をかけないためにもおおよそ25℃くらいの環境で飼育する。夏場には暑すぎないように冷却用グッズを入れ、冬場にはヒーターをつける。ハムスターは冬眠できない生き物で、15℃を下回る環境が続くと冬眠準備を行い、5℃以下になると疑似冬眠(エネルギー消費を行う冬眠)になってしまうため気をつけること。 野生下では基本的に水の中に入らず人のようにシャワーを浴びることはせずにカラダの汚れや皮脂は砂や土にカラダを擦りつけて落とす。砂浴びができないと皮膚の病気の原因にもなるので、飼育下でも定期的に砂浴びをさせてあげるとよい。

おすすめ度★★★★★

小さなカラダで元気いっぱい動くしぐさや、手に持ってごはんを食べる様子など非常に可愛らしい素振りを見ることができる。トイレも習性を利用して教えれば覚えてくれることも多い。飼育も比較的容易なため幅広い層におすすめ。 仲良くなれば手乗りを目指すこともでき、夜行性ではあるが一緒に生活していると人のリズムに合わせて活動してくれる個体もいる。