十姉妹

スズメ目 カエデチョウ科 キンパラ属
原種と考えられるコシジロキンパラは東南アジア
基本的に野生では存在しない。
日本
約10cm
約10cm
13~16g
13~16g
約6年
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ペットショップのコジマ
食事(飼育下)
特徴

主食:フィンチ専用混合フード 副食:野菜(小松菜・チンゲン菜など)

十姉妹の起源ははっきりしておらず、東南アジアに分布するコシジロキンパラと、その近縁種を品種改良して作出されたと考えられている。“十姉妹”という名は、一緒の鳥かごで複数飼育をしてもケンカが少なく、何十羽の親子・姉妹・兄弟が仲よくしていることから名付けられたとされている。現在色々な品種が出回っており、ノーマルの“並十姉妹”から、白地に黒や茶色の斑がある“小班・三毛十姉妹”、真っ白な“白十姉妹”などがいるほか、梵天や巻き毛の芸物もいる。カラーも、黒、フォーン、クリアウイング、グレー、ハバナなど非常にカラーバリエーション豊かである。オス・メスの見分けかたとして、オスは澄んだかん高い声でピィーピィー、メスは少し低い声でジュリージュリーといった鳴き方をする。オスは尾を立て体を左右に動かすといった、敏捷な行動も見られる。

なれやすさ★★★☆☆
飼育のしやすさ★★★★☆

人間に対して臆病なところがあり、無理にスキンシップをとるよりも静かに観賞用として飼育するほうがよいだろう。ヒナはショップではあまり出回らないが、手のりにしたい場合は繁殖が容易なため、メスが産卵して孵化してから、人が差し餌できるサイズになった段階で親から離し、人の手で育てはじめることが一般的である。ヒナからの飼育は、小さな鳥なので繊細であることを考慮し、しっかりと環境を整えてあげる必要がある。

性格が温和で、同じ十姉妹とのケンカはほとんどなく、ほかの鳥にもいじめられることはあっても攻撃することは少ない。繁殖も難しくなく、メスは1日1個ずつ合計4~5個程度の卵を産み、上手に子育てをする。育雛の苦手なオーストラリアフィンチなどの仮母として高く評価されている。寒さに強いとはいわれているが、真冬の一般的な保温はしたほうがよいだろう。

おすすめ度★★★★★

比較的丈夫で優しい性格なので、飼育入門鳥として古くから親しまれている。小さく可愛らしい姿、動きに加え、同じケージでの複数飼育が可能なため、にぎやかな様子も楽しめる。繁殖の様子を観察したいかたにも最適といえるだろう。