サザナミインコ

オウム目 インコ科 サザナミインコ属
南メキシコ~西パナマ、ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア
15cm
15cm
45~55g
45~55g
約10年
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ペットショップのコジマ
食事(飼育下)
特徴

主食:中型インコ専用混合フード 副食:野菜(小松菜・チンゲン菜・ブロッコリー・ニンジンなど)、果物(リンゴなど)、粟の穂、ひまわり・松の実など

サザナミインコ(学名:Bolborhynchus lineola) は、全身がグリーン色をした中型インコで翼にある黒い模様から“トラフインコ”とも呼ばれている。模様の出方には個体差があるり模様 で性別を見分けることはできない。若鳥は、成鳥に比べ頭部が青みがかっている。ノーマル以外のオランダで産出 されたといわれる色変わりのブルーはコバルトと呼ばれており、非常に美しく比較的珍しい品種である。以前、シナモンカラーのサザナミインコがつくられた記録が残っているが、現在ではもう巣引きされていないようだ。薄ピンク色の足には、黒っぽい爪が生えている。 野生では深い森林地帯で20羽程度の群れで生活し、繁殖期になると100羽くらいの大きな群れとなる。 ペットとしてさほど一般的なインコではないながら、攻撃性が低くおとなしいことや巣引きのしやすさなどから、コンパニオンバードとして適した種類といえる。平均寿命は約10年~12年ほどといわれているが、適切な飼育環境の下で育った個体は15年以上生きるケースもある。

食事(野生下)

種子、昆虫など

なれやすさ★★★★★
飼育のしやすさ★★★★★

ヒナから飼育された個体に関しては、他の中型インコと同様に人慣れしやすい。とてもおとなしい性格のため、かみつくなどの攻撃的なことをほとんどしない優しい鳥。動きも機敏というよりは比較的ゆっくりとしている。飼い主にすり寄ってきたり、袋などの中に入って遊んだりするなど好奇心も旺盛。 成鳥からの飼育の場合、臆病な性格であるため静かに観賞するようにしよう。

集団性にも優れ、グループで飼育すると仲良くするため巣引きもしやすい。比較的寒さにも強く屋外飼育も可能だが、 冬場は冷えすぎないようにケージ内の温度はあたたかく保つこと。乾燥には弱いため、温湿計などを設置する。湿度が低いとき保湿対策をする。カラダが小さく尾羽も短いため、特別大きなケージは必要ないが止まり木から止まり木へ飛び移りやすい配置になるよう注意すること。水浴びを好む傾向も見られるため、水浴び用の容器などを用意するしたり水浴び用のスプレーなどを使用する。水浴びにはストレスの発散に加えて、羽に付着した脂粉や寄生虫を落とす効果もある。退屈しないようにおもちゃなどをケージに入れる場合は、なるべく大きめのものを用意しよう。壊して遊ぶおもちゃやロープ を好む傾向がありフォージングトイなどを使用するのも良い。

おすすめ度★★★★★

鮮やかな緑色に、愛らしいつぶらな瞳のサザナミインコは、大変おとなしく鳴き声も小さいため飼育しやすい。足を器用に使ってものをつかんで食べる姿は、大型のインコやオウムのようである。尾羽が短いため、少しずんぐりとした印象をうける。上手におしゃべりやものまねをする個体も多い。おしゃべりの練習をするには、放鳥でスキンシップをとるときに話しかけてあげると良い。珍しいながらおすすめしたい鳥。