サモエド

Samoyed
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第5グループ
 
スピッツ&プリミティブ・タイプ(スピッツタイプと原始タイプ)
ロシア(シベリア地方)
53~60cm
25~30cm
48~53cm
25~32kg
18~25kg
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ペットショップのコジマ
簡単な歴史・解説
特徴

サモエドは、現在のロシア・シベリア地方、ツンドラで遊牧民のサモエド族とともに暮らしていた原始犬に近い犬種です。ソリ犬や番犬、狩猟犬として活躍するだけだなく、眠る時には、人と一緒に寝て暖房代わりとしても活躍していました。サモエド族の住居地域は氷に囲まれた辺境だったため、サモエドは他の犬種の影響が少なく、純粋性が保たれていた珍しい犬種です。毛色は本来濃いセーブルやブラック&ホワイトもあったが、20世紀初頭からイギリスに紹介されてからは、白い個体が好まれるようになり、選択交配が繰り返され白い毛色のサモエドが主流となりました。

サモエドは、極寒の地でも耐えうる大きなカラダと真っ白でふわふわとした豊富な被毛が特徴的です。極寒地の犬種らしいダブルコートは厚く、上毛はやや硬く長く、下毛はやわらかく密生しています。
頑健で均整のとれた体格をしており、頸は直線で周辺には飾り毛があります。背中はまっすぐで力強く、胸幅、胸深があり、腰の幅は広く筋肉もよく発達しているため、激しい作業に耐えることのできる強靭な体力・持久力をもっています。やや三角形に近いV字型の頭部をしており、耳はやや短くピンと立ち先端はわずかに丸みを帯びています。ふさふさとしたコートの長く太い尾は、背の上に巻いています。時には、「シベリアン・スピッツ」とも呼ばれることもあります。俊敏そうな顔つきをしているが、表情はとても豊かです。口吻の程よく長くやや先細です。鼻は黒く、アーモンド型の瞳と上向きにカーブした口角が「サモエド・スマイル」と呼ばれる表情をつくり、優しさと愛らしさのある印象を与えます。体高よりも体長の方がやや大きいのも特徴のひとつです。

毛色
お手入れ

ピュア・ホワイト、クリーム、ホワイト・ビスケット(白い毛色にごく薄い茶色の差し毛が入ったカラー)

週に1回は念入りにコーミングとブラッシングをすること。とくに春から夏にかけての時期は脱毛が多いので、しっかりコートのお手入れをする必要がある。爪は常に短くし、歯や耳のお手入れもすること。

性格
運動

サモエドの性格は、非常に社交的なため番犬には適さないといわれることがあります。適度な警戒心をもっていますが、狩猟本能はわずかで攻撃性は少ないとされています。人と長期にわたって過酷な環境で暮らし続けた結果、人との信頼関係が育まれ、知的で温和な性格が形成されました。遊び好きで、小さい子どもや他の犬ともよき遊び相手となってくれます。

サモエドは、厳しい寒さを耐え人と一緒に荷物の運搬や番犬などをこなしていたため、体力がとても多く、十分な運動が必要となります。それに伴い、寒い地方出身なので非常に皮下脂肪を蓄えるため肥満からくる病気には気をつけなければなりません。なので、毎日の散歩は朝夕2回1時間以上が好まれます。時には、広いドックランで、思い切り走ったり飼い主さんと一緒に遊ばせてあげるのもよいでしょう。ですが、暑さにはとても弱く熱中症などには気をつけてあげる必要があり、暑さ対策や温度や湿度管理は徹底してあげる必要があります。