ダッチ・シェパード・ドッグ

Dutch Shepherd Dog
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第1グループ
 
シープドッグ&キャトルドッグ(牧畜・牧羊犬)
オランダ
58~63cm
25~30cm
52~57cm
約30kg
約30kg
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ペットショップのコジマ
簡単な歴史・解説
特徴

この犬は、牧羊の盛んなオランダで活躍している大型の牧羊犬だが、起源はおそらく、隣国のベルギーの牧羊犬の血統を引いていると考えられている。今日もオランダで活躍しているだけで、ヨーロッパやアメリカなどのほかの国ではほとんど知られていない。
作業ぶりは熱心で、羊・牛・馬などの群れを上手に管理し、牧夫や農夫にとっては大いに頼りになるアシスタントだ。大きな羊の群れを移動させる際には、この犬はどんな困難な地形のところであっても、十分に能力を発揮することができる。また、悪天候にも強く、持久力も抜群。大型のボディと頑健な骨格をもち、主人には従順で、命令には忠実に反応し、牧場の警備も常に怠らない。広い場所の番犬としても役立つ。ダッチ・シェパード・ドッグはまさに理想的な牧羊犬といえる。
しかし、原産国のオランダでも、世界的に人気の高いジャーマン・シェパードや、毛色の美しいベルジアン・シェパードに押されてあまり人気が出なかった。おかげでこの原始的ともいえるタイプの牧羊犬が保存できたといえよう。性格や体型にも改良の跡がなく、素朴な魅力にあふれている。この犬は牧羊犬や番犬以外にも、訓練次第で警察犬や盲導犬、捜査犬など、さまざまな能力を引き出せる優秀な犬である。

大型サイズで、体は筋肉がよく発達して均整がとれている。口吻は長く、耳はピンと立ち、目はブラックがかってわずかに傾斜している。歯は丈夫で、かみ合わせはシザース・バイト。尾はわずかにカーブして垂れている。コートは3種類で、最も多いのは短くて直毛のスムース、次にかたく粗いコートのラフ、もうひとつは長毛である。長毛犬はオランダでも非常に珍しく、絶滅に近い状態にある。

毛色
お手入れ

イエロー&レッド、ブラウンにゴールドが混じったもの、シルバーの縞など各種がある。

週に1度はブラッシングをする。スムースの場合は、2週間に1度のブラッシングをする。

性格
運動

素直で忍耐力が強く、主人に対する服従心もあり敏感。自分の行動範囲には責任をもって警戒する。牧羊犬としての作業は大変熱心である。オランダの酪農家にとっては、この犬の存在はとても大きい。どんな地形の場所にも適応し、悪天候にも強い。

毎日適度な運動を行い、ときにはスピーディに走らせることも必要。