ウィペット

Whippet
03
第10グループ
 
サイトハウンド(視覚獣猟犬)
イギリス
47~51cm
25~30cm
44~47cm
約14kg
約13kg
24239_ext_16_0.jpg

ペットショップのコジマ
簡単な歴史・解説
特徴

ウィペットは、古くは「スナップ・ドッグ」と呼ばれており、18世紀頃のイギリスで、当時、農夫たちが害獣駆除のために、小型のグレーハウンドとテリアなどの交配を重ね小型化したと考えられています。19世紀になると足の速い犬を生み出そうと更に改良が加えられ、他のサイトハウンドタイプの犬種との交配によりウィペットが誕生しました。バツグンの視力を駆使して遠くにいる獲物も目でキャッチし、獲物を発見すると俊足で追いかけます。元々狩猟犬として活躍していましたが、ウサギやネズミなどの獲物を追わせるレースや、速さを競うドックレースなどさまざまなレースに出場するようになりました。
ウィペットという名前は走る姿勢が鞭を打たれて走る素早い馬のように見えたことから「鞭犬」という意味をもっています。

ウィペットは細く美しいカラダのラインがとても特徴的な犬種です。贅肉がなくほっそりとしたカラダをもち、背中は美しい流線型を描いています。マズル・首・脚・胴・尾が長く細いながらも引き締まっていて、筋肉質です。胸幅は狭いが胸が深く腹部は引き締まり、腰は丸みを帯びています。細い顔立ちながらも、目は黒く大きな楕円型をしており、耳は下方面を向いた折れ耳で、走るときは耳をぴたっと寝かせます。コートは短く滑らかで光沢があります。
ウィペットの被毛は短くアンダーコートもないため、寒さに弱い。基本的には室内飼育が望ましく、寒い時期にはドッグウェアなどで寒さ対策をしっかり行う必要がある。
また、スリムな体型のため、硬いベッドやシーツは骨があたって痛がる場合がある。やわらかく寝心地がよいベッドを準備するとよい。

毛色
お手入れ

グレー、ホワイト、ブルー、レッド、黄色の毛色のフォーン、淡い茶色、茶褐色の単色や、 ブルー×ホワイト、フォーン×ホワイト、ホワイト×ブラック×ブラウンの混色など毛色はさまざま。

ウィペットは短毛のシングルコートのため、ラバーブラシや獣毛ブラシなどで優しくなでるようにブラッシングし、つやのある被毛をキープしましょう。時々蒸しタオルでマッサージしてあげると新陳代謝を促すことができ、飼い主さんとのコミュニケーションにも繋がります。

性格
運動

大人しく静かな性格で、愛情深く明朗です。頭がよく、無駄吠えしたり、攻撃的な状態を見せたりすることが少なく温和で人なつっこいといわれています。外交的で家族以外の人や他の犬とも仲良くすることができます。また、繊細な一面もあり、家族の表情や気持ちを読み取る力があるといわれています。

ウィペットは運動量が多く必要な犬種のため、散歩は必ず1日に30分以上を2回は必要です。しかし、被毛が短くアンダーコートのないウィペットは、寒さには弱く冬季の散歩時にはドッグウェアを着せるなど、しっかり防寒対策をする必要があります。 走ることがとても好きなウィペットは、思いっきり走ることができる環境を用意するとよいでしょう。ただし、最高時速60キロを超える程の速さで走るため、他の動物などの迷惑にならないよう、子犬のころから他の動物を追いかけないようにしつけておく必要があります。また、運動不足になるとストレスが溜まってしまい問題行動を起こしてしまう場合があるので日々、十分にカラダを動かしてあげる習慣を作ってあげるとよいでしょう。