甲斐犬

Kai Inu
03
第5グループ
 
スピッツ&プリミティブ・タイプ(スピッツタイプと原始タイプ)
日本(山梨県南アルプス山岳地帯を中心とする地方)
約50cm
25~30cm
約45cm
11~23kg
10~20kg
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ペットショップのコジマ
簡単な歴史・解説
特徴

甲斐犬は山岳地帯にある山梨甲斐地方を中心とする地域で、イノシシやシカ、小動物などの狩猟犬として活躍していました。大正末期ごろに発見された縄文時代の遺跡から甲斐犬とそっくりな犬の骨が出てきたため、昔から人と生活してきた犬種ではないかと考えられています。山梨県が当時“甲斐の国”と呼ばれていたことから1,932年に斉藤弘吉や小林承吉らによって「甲斐犬」という名称がつけられました。
また、甲斐犬は日本古来の犬の特徴が色濃く残っており、秋田犬に次いで、昭和9年に天然記念物に指定されました。
​​​​​​​夏場の暑さに弱い犬種のため、暑い時期には温度調整が必要。散歩や外出の際は、気温が低い早朝や日が暮れた時間帯に行う。

ボディは引き締まり均整がとれ皮下脂肪などは少なく筋肉質です。寒暑や風雪に耐えられる持久力に富んだ山岳犬としての特性を兼ね備えています。背は水平で短く、腰は発達し力強い。額は広く、溝は浅くなっています。耳は立耳で唇は引き締まり、かみ合わせはシザース・バイトです。巻き尾と差し尾があります。体毛はダブルコートで、太く長いオーバーコートの下に細くやわらかい短いアンダーコートが密生しています。

毛色
お手入れ

毛色は大きく3種類。 黒虎毛:黒ベース×茶褐色の虎模様 赤虎毛:赤茶ベース×黒の虎模様 虎毛:薄黒ベース×茶褐色 一般的な毛色は黒虎毛。胸と下肢部にホワイトがあるものもいる。

ダブルコートで毛が抜けやすいため短時間のブラッシングや、水で濡らしたタオルで全身を拭くとよいでしょう。特に、換毛期は毛が抜けやすいので、こまめにブラッシングする必要があります。短毛種ではありますが、定期的なシャンプーを行い清潔な状態にしましょう。

性格
運動

甲斐犬は、元々イノシシなどの大きな獲物に向かっていたため勇猛で運動能力も高く、感覚は非常に鋭敏で勇敢、かつ冷静沈着です。「一代一主の犬」と呼ばれる程飼い主さんに対して忠誠心が強く、主人やその家族には従順な反面、他人や他の犬には警戒心が強く、そっけない態度をとり、なかなか心を開こうとしません。 攻撃的になりすぎないように、子犬の頃から色々な人や犬と触れあう機会を設けて社会性を身につけさせる。また、しっかりと訓練やしつけを行い、飼い主さんと信頼関係を築くことで、信頼できるパートナーとして育つ。

狩猟犬だった甲斐犬は運動能力が非常に高く持久力もある犬種なので、毎日2回以上かつ1時間以上の散歩で充分に運動させてあげましょう。歩くだけではなく、ジョギンなどカラダを動かす運動を取り入れてあげるのもよいです。また、定期的にドッグランなどで思いきり走らせてあげるとストレス発散になります。