イビザン・ハウンド

Ibzan Hound
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第5グループ
 
スピッツ&プリミティブ・タイプ(スピッツタイプと原始タイプ)
スペイン
65~72cm
25~30cm
60~67cm
約23kg
19~22kg
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ペットショップのコジマ
簡単な歴史・解説
特徴

この犬は、古代エジプト王が狩に用いた狩猟犬であるといわれている。このイビザン・ハウンドによく似た犬が、紀元前3000年ごろの古代エジプトの墓の絵画や彫刻に描かれていた。これは1922年に、王家の谷のツタンカーメンの墓が発掘されたときに発見された。紀元前8世紀ごろ、フェニキアやリビア貿易商人によって、エジプトから今のスペイン領のバレアリック島やイビザ島で“イビザ”といわれるようになった。島の人々はこの犬を厳正にほかの犬と分けて管理し、純血種として保護した。そのため、遺伝的には問題なく世に出現できたのだ。はじめのころは、ウサギを追跡・捕獲する役割の犬だった。1956年にアメリカに輸入され、1979年にアメリカン・ケンネル・クラブで公認された。

グレーハウンド種に属した、典型的な流線型のボディ、古代からいた犬の体型の美しさが、そのまま残っている。大変頑健な体で、腹部はギュッと引き締まる。長く狭い頭部、耳は眼とほぼ水平の位置に直立して、非常に目立つ。眼色はアンバーからキャメル。鼻鏡はピンクがかっている。尾は自然で長く垂れている。コートはラフとスムースがある。

毛色
お手入れ

レッド&ホワイト、ホワイトの単色、レッドの単色

コートは、手のひらや指で全身をくまなくマッサージすれば十分。ブラッシングを軽くしたあと、湿った布で軽く拭き仕上げをする。耳内と爪の状態を定期的にチェックする。

性格
運動

敏捷で遠目が利くことが有名で、聴覚追跡犬として優れている。あまり体重もなく、すばらしいジャンプ力をもち、動作も速く、マナーも大変よい。友好的で、家族のものとも親密になることができ、ほかの犬とも仲良くなれる。人間によくなれ、服従面も申し分なく、家庭犬としても適している。しかし、この犬は猫や小動物などの小さなものには危害を加えることがあるので、しっかりしつけておく必要がある。犬舎での飼育は向いていない。丈夫で環境にも順応しやすく飼いやすい。

毎日の散歩以外に、ときどきリードをつけて、長い距離の散歩を行うようにする。