ビズラ

Vizsla
04
第7グループ
 
ポインティング・ドッグ(鳥獣犬)
ハンガリー
57~64cm
25~30cm
53~60cm
20~30kg
20~30kg
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ペットショップのコジマ
簡単な歴史・解説
特徴

10世紀の石版によるエッチング画で、ビズラと思われる犬が彫られていることから、先祖は現在ハンガリーにいた、マジャール民族に飼われていた犬ではないかと考えられている。農業の盛んなこの地方で、ビズラはポインター種とともに、長い間猟犬として飼われていた。がっしりとした体格に、優れた嗅覚をもち、俊敏な動作で背の高いヤブにいるヤマウズラやウサギなどを捕らえていた。2度の世界大戦で、一時は劇的にその数が減ってしまった。1945年にロシアがハンガリーを占領している間に、飼い主たちが犬も連れて国外に脱出したため、本国にはいなくなってしまったのだ。その後、イタリア、オーストリア、ドイツなどの国々に広まっていったようである。1960年にはAKC(アメリカン・ケンネル・クラブ)に公認されている。

頑健で幅があり、ポインターのような体型をして胸深で、背は低い。腰から尾のつけ根にかけては丸みを帯びている。頭部は細く筋肉質、両耳間の前頭部は広い。薄い耳は低い位置についていて、先端は丸みがあり、頬にぴったりとついて、垂れ下がっている。眼は中くらいの大きさで引っ込んでいる。眼球のまわりはホワイトで、虹彩や毛色、皮膚との色合いはバランスがよい。鼻先は角ばっており、鼻鏡はブラウン。やや四角ばった先細りの口吻には、わずかにストップがある。尾は3分の2を残して断尾する。コートは短く直毛で、体表にぴったりついている。耳のコートは絹のように薄い。

毛色
お手入れ

単色で、レッドに近いゴールド。ホワイトの小さな斑が胸と指趾にあるのは許される。

コートは1週間に2~3回、ほんの2~3分ほどブラッシングするだけで十分。

性格
運動

優れた猟犬だが、おとなしく愛情こまやかな性質で、愛情表現も豊か。上手にしつければペットにも向いている。ただし、場合によっては家庭生活になれさせるのが難しい犬もいる。環境が不適合な場合には、体調を崩すこともあり、都会での飼育は不適当といえる。都市郊外での生活でも適さない場合があるので、はじめから田舎で飼ったほうがよいだろう。

自然に猟犬になった犬なので、とくに多くの運動をさせる必要がある。室内に閉じ込めておくと破壊的な行動をとり、無制限に暴れるほどのエネルギーをもっているので、毎日長い距離を走らせるようにしなければならない。運動量を保持すれば異常行動をとることはないだろう。本来大変頭がよい犬なので、仔犬のときから正しい服従訓練を十分にしておくことが必要である。