にゃんこクイズ1はどうでしたか?
2からは、猫種のクイズも出していきます
ますます、マニアックに火が付いたクイズをお楽しみください
①原産国エチオピアのアビシニアンと原産国イギリスのソマリは遺伝子上どこが違うでしょう?
②ロシアンブルーの原産国がロシアだけではなく、イギリスもあるのは、なぜでしょう?
③ヒマラヤンの原産国は2ヶ所あります。なぜでしょう?
④猫アレルギーが出にくいと言われているサイベリアンですが、出にくい理由は何でしょう?
⑤マンチカンの繁殖で、日本では短足同士の交配は禁止していますが、原産国のアメリカでは禁止していません。
なぜでしょうか?
⑥猫が「カカカ・・・」や「ニャニャニャ・・・」など短く繰り返す特殊な鳴き方を「クラッキング」といいます。
では「クラッキング」はどのような時に出る鳴き方でしょう?
⑦「マンクス」、「キムリック」のランピーを購入する際に、必ず確認した方がよいとされる事は、なんでしょう?
⑧猫に適した水はなんでしょう?1~5でそれぞれ正しいものを選んでください。
1.猫3kgに対して1日の摂取量 a:50ml 、 b:120ml 、 c:190ml
2.水の硬度: d:60mg/L以下 、 e:60~120mg/L 、 f:120~180mg/L 、 g:180mg/L以上
3.水のPH値: h:PH1~7(酸性) 、 i:PH7(中性) 、 j:PH7~14(アルカリ性)
4.ミネラル含有量: k:少ない 、 l:ほどほど 、 m:多い
5.与える水: n:水道水 、 o:浄水器 、 p:煮沸水 、 q:国産水「いろはす」
⑨猫種の中でも最も食べるのが下手と言われているペルシャ。短頭種ゆえに餌をこぼしやすいのだが、ペルシャの独特な食べ方も原因と思われる。その独特な食べ方とはどのような食べ方でしょう?
⑩猫の歯についての問題です。
1.猫の歯は子猫の時は26本。では、成猫は何本?
2.乳歯は生後2か月くらいまでに生えそろいますが、永久歯は何か月くらいまでに生えそろう?
3.犬と猫、どちらが虫歯になりやすいでしょう?
4.猫が歯ぎしりをする時の原因は何が考えられますか?
⑪猫の首をつまむと大人しくなるのはなぜでしょう?
⑫猫のあごの周りにできる黒いザラザラしたものは一般的に何と言われているものでしょう?
⑬人間の指紋の様に、猫の個体識別ができる箇所はどこでしょうか?
⑭餌に砂をかけるようなしぐさは、どのような理由が考えられるでしょうか?
⑮水に砂をかけるようなしぐさは、どのような理由が考えられるでしょうか?
⑯『猫の座り方』の名前をそれぞれお答えください。
A. B. C. D. E. F.
G.
⑰a~hの猫種のそれぞれの特徴は生まれたばかりで「ある」でしょうか?
また、「ない」場合は、どのくらいの日数で出てくるでしょうか?
a. b. c. d.
e. f. g. h.
a.「スコティッシュ・フォールド」の耳
b.「アメリカン・カール」の耳
c.「ラ・パーマ」の毛質
d.「セルカーク・レックス」の毛質
e.「ラグドール」のカラー
f.「トンキニーズ」のカラー
g.「マンチカン」の足
h.「ジャパニーズ・ボブテイル」の尾
⑱猫パンチには、どのような意味があるか、全て答えてください。
⑲猫の避妊去勢は、生後の早期と晩期では、どちらが「太りやすい」でしょうか?
⑳家で飼われている室内猫の換毛期はいつでしょうか?
㉑猫の血液型は、A型、B型、AB型の3種類です。
「A型」が血液型の90%を締めていますが、なぜそうなったのででしょうか?
㉒この別名は、何の猫でしょう?
1.「ドレインキャット」「小さな妖精」
2.「マウサー」
3.「フランスの宝」「生きたフランスの記念碑」「微笑みの猫」
4.「ウィージー」
5.「カナディアンへアレスキャット」
6.「プードルキャット」「小さな妖精」「猫の妖精」「エイリアンキャット」
7.「猫界のスーパーカー」
8.「猫界のピーターパン」
9.「コブラヘッド」
10.「穏やかな巨人(ジェントルジャイアント)」「アメリカンロングキャット」
11.「ふくろう」「テディベア」「帽子をかぶった猫」
12.「ジプシーシャグ」
13.「奇跡の猫」
14.「レパードキャット」
15.「歌いながら歩く猫」「バレリーナのような猫」「トルコの生きる国宝」
16.「永遠の傑作」「ブリティッシュブルー」
17.「猫の王様」
18.「ラビットキャット」「バニーキャット」
19.「ハニー・ベア」
20.「イエネコの最速スプリンター」
㉓ラグドールの生みの親「アン・ベーカー」がラグドールを誕生させるために掛け合わせた猫は何でしょう?
全ての猫を答えてください。
㉔猫のルール どんな意味でしょうか?
1.目を見ながら瞬きをする。
2.目が合わないよう視線を逸らす。
3.相手の方に向かって欠伸をする。
4.外の縄張りで見知らぬ猫に会った時、どうする?
5.ケンカをした時の勝敗。
6.相手より高いところにいる。
㉕「猫キック」には、どんな意味がありますか?
㉖「猫の爪の構造」はどのようになっているでしょうか?
㉗猫の「頭突き」はどんな意味でしょう?
㉘猫はなぜ、水が苦手なのでしょうか?
㉙「世界で一番小さい」と言われるイエネコは、何という猫種でしょうか?
また、ネコ科で最小種は何でしょうか?
㉚猫は獲物を狙うとき、なぜお尻を振るのでしょうか?
㉛猫ひっかき病ってなんでしょう?簡単に説明してください。
㉜招き猫のモデルになっている日本原産の猫種は何でしょうか?
㉝「ドメスティックキャット」とは、何の猫でしょうか?
㉞猫は肉食なのになぜ、またたびを好む体に進化したのでしょう?
㉟サイアミーズ(シャム)やラグドールがポイントカラーと呼ばれる模様になるのは、なぜでしょうか?
㊱ポイントカラーの猫の瞳が青色しかない理由は、なぜでしょう?
㊲猫の足先の部分を英語で何と呼ぶでしょうか?
㊳画像の口周りのヒゲの生えている部分の名前は何というでしょうか?
また、マズルとの違いを答えてください。
㊴声の聞こえない鳴き方を通称何と言いますか?
また、声が聞こえない鳴き方は何のために使われる鳴き方でしょうか?
㊵子猫を飼い始めた際、ケージに入れて飼う場合、どのようなメリットが考えられますか?
全てお答えください。
㊶猫の舌のザラザラの名称は何でしょうか?
また、その役割を全てお答えください。
㊷現在の猫種名になる前の種名です。それぞれ、現在の猫種名を答えてください。
1.「アークエンジェルキャット」「フォーリンブルー」「スパニッシュキャット」「マルティーズキャット」
2.「ショートヘア」「ドメスティックショートヘア」
3.「シャム」
4.「アンカラ・キャット」
5.「ナポレオン」
6.「スタビン」
7.「ロングへア―マンクス」
8.「スキフ・タイ・ドン」
㊸「猫は飼主がいない時も変わらず過ごし、犬は飼主がいないと飼主を待って過ごす」と言われています。
このような違いが出るのは、犬と猫の何の違いが原因だと思われますか?
㊹猫はなぜ、完全な肉食なのでしょうか?
㊺猫を飼うことで、様々な体に良い影響があることがわかっています。
10あるうち、5つ答えてください。
㊻猫のことわざ それぞれ意味は何でしょうか?
・猫に鰹節
・鰹節を猫に預ける
・猫にまたたび
・猫にまたたびお女郎に小判
㊼スポテッドタビーの猫種を3種答えてください。
また、スポテッドタビーで自然繁殖(ナチュラルブリード)の猫種1種を答えてください。
㊽法律で猫との結婚を認めている国はあるでしょうか?
あるとすれば、どこでしょうか?
㊾猫の耳に水が入っても大丈夫でしょうか?
㊿猫の汗は、どこでかくでしょうか?
また、例外の猫種を1種あげてください。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
①遺伝子上の違いはない
1976年、長毛アビシニアン、4匹を対象に大々的な血統分析を行い、全てアビシニアンの遺伝子のみであったと証明しました。
この分析結果はアメリカのソマリキャットクラブから「Genesis(創世記)」と呼ばれています。
近年の遺伝子解析による研究から、ソマリの長毛は突然変異であったことがわかっています。
遺伝子的にも同じとされたため性格や運動量、寿命や大きさなど違いは一切ないとされています。
ソマリはアビシニアンの中でもかなり稀な長毛、しかも劣性遺伝子のロング・アビシニアンと呼ばれる猫でした。
その数を増やすにあたって過去のブリーダーたちは数少ない中で繁殖を繰り返さずにはいられず近親交配も当たり前でした。
そのため、ソマリは今も数を増やす為、血を薄くするためにアビシニアンとの交配が承認されています。
②イギリスから連れてこられたときは「アークエンジェルキャット」と呼ばれており、イギリスで「ロシアンブルー」として血統登録された。
また、第2次世界大戦で絶滅の危機に瀕した際にブリティッシュ・ショートヘアと交配し数は増えたもののぽっちゃり体系になってきてしまったため、イギリスのロシアンブルーと交配し元の体型に戻した経緯があるため。
ロシアンブルーは、ロシアで自然発生した猫種と考えられており「アルハンゲルキャット(英アークエンジェルキャット)」やフォーリンブルー、スパニッシュキャット、マルティーズキャットなど様々な呼名がありました。
1860年頃にロシアの商船に乗ってイギリスに来たとされています。
1900年代にイギリスで「ロシアンブルー」として登録されました。
第二次大戦によって数が減り、窮余の策としてシャムとブリティッシュ・ブルー(ブリティッシュ・ショートヘア)やその他のブルーの猫との交配が行われ、体型がややぽっちゃり型になってしまい人気が低迷。
その後、スカンジナビア半島とイギリスにいたロシアンブルーの血を混ぜて元のスリムな体型を取り戻し、人気を回復しました。
ロシアンブルーは、ブルーのカラーしかない猫種として、3大ブルー(他コラット、シャルトリュー)に入っていますが、オーストラリアだけ承認しているカラーで、ブラックやホワイト、ポイントカラーのロシアンブルーがいます。
第2次世界大戦のときの交配が原因ではないかと思われます。
③初めは、スウェーデンで研究されていたがうまくいかず、その後、北アメリカとイギリスに研究が受け継がれたため。
アメリカでは、1935年に遺伝子学者のコップ女史がハーバード大学の協力もあり、ポインテッドの特性を持ちつつ、ペルシャの面影を残すヒマラヤンの原型となる長毛種の誕生に成功し、『デビュタント』と名づけられた。
イギリスでは、1938年イギリスのウェップ氏がシャムとペルシャのハイブリット猫を誕生させ、『クメール』と名付けた。
④他の猫種に比べ、アレルギーの原因となるタンパク質が少ないため。
8種類のタンパク質がアレルゲンとされています。これらは猫の皮屑(毛や皮膚片)や唾液、尿などに含まれており、家の中のカーペットや装飾品に付着するほか、微粒子に付着して、長期間空気中を漂います。
犬と猫のアレルギーの患者は年々増え、世界人口の推定10%~20%がアレルギーを持っています。
2000年、アメリカの非営利団体によるアレルゲンのタンパク質(Feld1)を測定したデータによると、ミックスが2001、アビシニアンが385サイベリアンは206という数値が出ています。
また、アレルゲンの産生量を調べた1994年の海外での研究結果によると、メスよりオスの方が多く、去勢オスではメスと同程度と出ています。長毛種と短毛腫で産生量に差はありませんでした。
体を洗うことでFel d1を一時的に減少できますが、2日後には元に戻ってしまいました。
また環境中のFel d 1のレベルは24時間以内に回復するようです。
【サイベリアンのアレルゲン実験】イタリア:トリノ大学獣医科学チーム
サイベリアン4匹、他種35匹を集め、アレルゲン・タンパク質「Fel d1」の量を比較。
3匹のサイベリアンの「Fel d1」濃度は1.5μg/ mL以上でしたが、1匹のサイベリアンは0.5μg/ mL未満と他の猫の1/3の濃度だったと発表しています。
サイベリアン特有の遺伝子変異がタンパク質の構造を変化、結果:アレルゲンである「Fel d1」の機能を変化させているかもしれないとの可能性に行きついています。
4匹中1匹だけアレルゲン(Fel d1)の数値が大幅に低かっただけですが、他の品種に比べるとアレルギー症状は出にくいと判断できそうです。
サイベリアンは、他の猫に比べてアレルゲンが少ないというだけで0ではないので全くアレルギーが出ないという訳ではありません。
【その他のアレルゲンの少ない猫と言われていますが・・・】
バリニーズ、コーニッシュ・レックス、デボンレックス、スフィンクスなど
海外で行われた測定では、較的アレルゲンの少ない猫種とされていますが検証実験の資料がなく、確認が取れないため、間違いである可能性が高いです。
現段階では、アレルゲンの量に違いはないらしく、猫アレルギーを持つ方は症状が出る可能性が高いようでした。
雑誌「Toxics」(2023年8月21日)より
――光触媒で溶液と乾燥状態のイヌアレルゲンとネコアレルゲンの分解に成功――
酸化チタン型光触媒によってイヌアレルゲンとネコアレルゲンを分解し、抑制できることを世界で初めて証明。
※酸化チタンは、光(紫外線)エネルギーを受けると活性を帯び、強い酸化作用を発揮する物質。
⑤日本人は完璧を求めるあまり、より足の短い個体を生み出そうとしてしまい、奇形のマンチカンを作ってしまう為、短い足同士の交配を禁止している。
アメリカでは、その心配が少ない為、短足同士の交配を禁止していない。
マンチカンの短足遺伝子は他の特徴を表す優性遺伝子と違い、短足遺伝子同士を掛け合わせると更に短足になる。
つまり表現型遺伝子の為、身体の特徴として影響してしまう。
短足同士を掛け合わせればより短い足の子が生まれ、短足と長足を掛け合わせれば中足が生まれる。
その為、足の長さの安定がマンチカン同士ではできないため、現在も足の短さは安定できていない。
⑥・虫や鳥、おもちゃなど取りたいという気持ちが強くなり興奮が高まった時。
・不安や警戒心が高まり、それを周りに伝えようとした時。
小さな音で発するのが特徴のクラッキング。
口を小刻みに開閉し、ひげを震わせながら発します。
名前の由来は、「カタカタ、カチカチ音を立てる」という意味の「clak(クラック)」からきています。
英語では、「chatter(おしゃべりをする)」から「chatteling(チャタリング)」とも呼ばれ、音を出さずに顎の動きだけで「カカカッ」という音を出す行動のことを指します。
「chirping(チャーピング)」と呼ばれる動作もあり、細かく口を動かしながら甲高く短い声を出します。
これらの行動を一連の流れで交互に行うこともあるそうです。
他にも「chirping」の音が小さい鳴き声を「weeting(ウィーティング)」、長い鳴き声だと「tweedling(ツイードリング)」という事もありますが、日本ではまとめて「クラッキング」と呼んでいます。
行う理由として考えられているのは、
①狩猟本能:窓から見える鳥や虫などを見て、興奮した時
②欲求不満:届かない獲物に、欲求不満を表している時
③代行行為:獲物を捕らえられない代わりの動作
クラッキングは、狩猟本能から反応して発せられることが多く、窓から外を眺めていて虫などを見つけたときや、おもちゃで遊んでいるときに、捕まえたいのに捕まえられないもどかしさがあるとき、無意識に出てしまっている時があります。
クラッキングは野生の猫や野良猫、自然発生した猫種などは行うことがほとんどありません。
野生化で行えば、獲物に気づかれ逃げられてしまうので行わない理由は分かりますが、イエネコ独自の行動として、どのように広まっていったのかはまだ分かっていません。
クラッキングを飼主にする場合は、不満やストレスを訴えてるサインの可能性があるので、原因を探ってみた方が良いかもしれません。
⑦親のしっぽが無い、ランピー同士の交配ではないかどうか。
マンクス、キムリックで尾無しを「ランピー」と呼びます。
他にも、わずかな尾があれば「スタンピー」、短くともしっかり尾があれば「ロンギー」と呼びます。
マンクス、キムリックの尾無し遺伝子は致死遺伝子で、両親が尾無しの場合、死産の可能性が極めて高く、無事生まれても数ヶ月で「マンクス症候群」を発症する可能性が高く、短命と考えられています。
「マンクス症候群」は遺伝性の疾患で治癒は出来ず、脊椎の奇形や脊髄の異常により様々な障害が引き起こされます。
症状として、仙骨の無形成や異形成、仙髄(脊髄の下の方)の欠損、脊髄破裂、繋留脊髄、硬膜内脂肪腫、鎖肛(肛門の欠落)、後肢の麻痺や不全麻痺、失禁や排便障害などがあります。
⑧猫に適した水は、
1.c:190ml
2.d:60mg/L以下
3.i:PH7(中性)
4.k;少ない
5.o:浄水器
イエネコの祖先の「リビアヤマネコ」は砂漠地帯に生息していた為、水分摂取量が少なくても平気なように腎臓の機能が発達していったようです。そのため、積極的に水分をとらない猫がいます。
しかし、水分摂取量の低下は、濃縮された尿を排出することで、腎臓に多大な負担をかけてしまいます。
水分不足は「猫下部尿路疾患」である、「膀胱炎」、「尿石症」、「慢性腎不全」を起こしやすくなります。
猫の1日に必要な水分量は、「体重1kgに対して約30~50ml」と言われており、
環境省では、「体重3kgに対して約190ml」が必要だと考えています。
※環境省「飼主のためのペットフード・ガイドライン」参照
「水の硬度」とは、水1リットルあたりに含まれるカルシウムとマグネシウムの量で表します。
国によって違う「硬度の計算方法」ですが、日本はカルシウムイオンとマグネシウムイオンを、炭酸カルシウム量に換算して算出します。
WHO(世界保健機関)が定義している軟水・硬水の分類は、
60mg/L以下(軟水)、60~120mg/L(中軟水)、120~180mg/L(硬水)、180mg/L以上(超硬水)
ミネラルの過剰摂取は尿路結石などの疾患につながります。硬度の低い軟水(60mg/L以下の水)を与えて下さい。
pHとは、水中に溶け込んだ水素イオンの濃度のことで、アルカリ性でも、酸性でも尿石ができやすくなるため、
pH値が中性に近い水がよいです。
水に含まれるミネラルの種類は、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムが挙げられます。
過剰摂取は腎臓病など原因になるので、食事でミネラルを摂取し、水分では低い方がよいです。
日本の水道水は、塩素消毒により殺菌されており、飲み水としても室内に置いておくにも優秀です。
東京大学 教養学部附属教養教育高度化機構・堀まゆみ教授の論文には、
日本の水道水の硬度の平均値と中央値は、それぞれ 48.9 ± 25.8 (1σ SD) 46.0 mg/L でした。
しかし地域によっては硬度60mg/L以上の高い数値も見られます。
※井戸水をくみ上げている場合は硬度が高くなる傾向にあるので注意。
【猫の水に適さない硬度が高い県ワースト5】
1位:千葉県83.4mg/L 2位:埼玉県82.8 3位:熊本県72.2 4位:沖縄県68.1 5位:東京都65.8mg/L
※「日本の水道水の硬度とその分布状況の監視による調査」参照
浄水器は、水に含まれた不純物の減少、塩素を除去などの効果があります。
ミネラルを添加する浄水器(整水器)もあるためので注意。
また、塩素を除去すると殺菌力がなくなるので、時間経過とともに雑菌が湧くので注意。
人間用ミネラルウォーターでは、軟水であれば問題はありませんが、同じブランドのミネラルウォーターでも、
採水地によって硬度が異なるため注意。
【「いろはす」の採水地ミネラル表】
採水地 | 硬度 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム |
清田 | 31.8 | 0.69mg | 0.16mg | 0.68mg | 0.36mg |
奥羽山脈 | 27 | 1.0mg | 0.07mg | 0.4mg | 0.4mg |
砺波 | 27.7 | 0.86mg | 0.06mg | 0.83mg | 0.17mg |
白州 | 27 | 1.1mg | 0.09mg | 0.72mg | 0.23mg |
大山 | 40.3 | 1.1mg | 0.46mg | 0.71mg | 0.55mg |
阿蘇 | 71.1 | 2.7mg | 0.7mg | 1.2mg | 1.0mg |
えびの | 33 | 1.2mg | 0.23mg | 0.9mg | 0.24mg |
※「おいしい水の秘密 い・ろ・は・す 全国7か所の採水地の取り組み」参照
熊本県の阿蘇の天然水は、硬度71.1。猫にはあまり適しません。
国産のミネラルウォーターでも軟水とは限らないので注意。
海外のミネラルウォーターには、高硬度の硬水が多いので与えないでください。
ウォーターサーバーも必ず水の成分を確認しましょう。
⑨舌の裏にフードを付けて口に運ぶ
⑩猫の歯に関する問題の答えです。
1.永久歯30本
乳歯には、犬歯、切歯、前臼歯がありますが、後臼歯はありません。
生え変わるときに、後臼歯が生えて、成猫の歯は全部で30本となります。
2.生後6か月くらい
乳歯が生えるのは、生後3週間~2ヵ月くらいまでに上下の歯が生え揃います。
生後3ヵ月~6ヵ月くらいまでに全ての永久歯が生え揃います。
犬の様に乳歯が抜けずに永久歯が生えることはない。
3.犬
猫には虫歯はみられません。歯の形状的に虫歯菌が付着しにくいことが要因と考えられます。
犬にはまれに虫歯が発生するケースがあります。その原因ははっきり分かっていませんが、猫と違い雑食性なため、色々なものを食べれるため、人間の食べたものを食べたり飲んだり、口をなめたりしているからかもしれません。
4.癖や口の中が不快な場合。
「シャリシャリ」「シャクシャク」という音で、歯をこすり合わせる音。
「カチカチ」「カリカリ」という音で、上下の歯を軽くぶつける。「タッピング」ともいう。
・ 乳歯から永久歯への生え変わりの時期に、乳歯がぐらついている
・噛み合わせが悪い
・食べ物の残りカスが歯に詰まっている
・歯周病がある
・口内炎がある
などが考えられる。
⑪親猫が子猫を持ち運ぶ時、首の後ろをくわえて持ち上げるので、大人になってもそれが残っている。
【実験】(2007年実施)
成猫の首根っこにクリップを取り付けて様子を観察した
『結果』
対象となった猫(31匹)の大半が鎮静状態(受け身状態)になった。
瞳孔の拡張や心拍数、呼吸数の増加(恐怖反応)は見られず、死んだふりでもないことが確認。
以上のことから、ねこの首の後ろをつまむと、苦痛を与えることなく動きを抑制できる可能性が高いと考えられる。
この現象は「PIBI(Pinch Induced Behavioral Inhibition):略してピビ」(つまみ誘発性行動抑制)と呼ばれる行動抑制によるもので、首根っこを掴まれることでリラックス状態(鎮静状態)となります。
「首をつかみ持ち上げる行為」
首をつまんで持ち上げられるは、生後5~6か月程度まで。
体重が増えると、つままれた場所への負荷も増え、首周囲の血管を損傷させてしまう可能性もあります。
「首のつまみ方」
猫の首の皮と肉だけをつかむようにしましょう。
猫のお尻に手を回し、首にかかる体重は全体重の5分の1以下にしましょう。
長時間つまんだままは止めてください。
触られるのが苦手な猫は行わないようにしましょう。
【ネックグリップ】
猫の交尾行動で、オス猫がメス猫の首を噛む行為。
メス猫が交尾中に静かになることを目的として首を噛む。
【スクラッフィング(scruffing)】
虐待につながる行為で、猫の首根っこを掴んで無理に持ち上げたり、ゆすぶったりする行為。
首周りの器官を損傷する恐れがあります。
※スクラッフィングは、PIBIとは全く別物で他の動物でも使われる言葉です。
⑫猫ニキビ 場合によってはノミ糞
猫ニキビと呼ばれる吹き出物は、下顎の唇に近い側にできます。
【軽度】
触ると少しざらつきを感じる黒っぽいブツブツがあり、無症状で、腫れや痒みもほとんどありません。
【中度】
範囲も広がり、炎症で赤く腫れたり、顎を気にするようになります。
炎症はひどくなると、皮膚が固くなってきます。
【重度】
細菌感染で化膿します。赤みや腫れ、痒みが増し痛みのため、触るのを嫌がります。
脱毛など状態が更に悪化していきます。
※ノミの糞は、ウェットティッシュで取ると赤いしみが広がります。顎ニキビの黒い粒は赤くなりません。
【原因】
感染、アレルギー、肥満、お口周りの汚れ、ストレス、お手入れ不足、ニキビダニなどにより、
顎や口周辺にある分泌腺に分泌物がたまり炎症を起こすことです。
・感染
食べかすや水など、口の周りが不衛生な状態になっていて、お手入れが行き届かない状態でいると、口の中の細菌が付着しやがて感染します。
食器に傷が出来ていたり、洗っていないと細菌やカビが発生し感染の原因になる場合があります。
・アレルギー
日頃使用する食器が、プラスチックや金属製の場合、接触性アレルギーを起こすことがあります。
・ストレス
環境の変化などで、ストレスがかかると抵抗力が落ち、体調が悪化しできることがあります。
・肥満
太りすぎると、吹き出物ができやすくなります。
お手入れもしっかりできず不衛生になりやすいです。
・ニキビダニ
ニキビダニは毛包(被毛の根本)に生息するダニで、常在している寄生虫です。
健康な状態では積極的に悪さをするものではなく、ほとんど症状はありません。
ストレスがかかったり、ほかの病気で体調不良が起こった際に、毛包の中で爆発的に増えて脱毛が起こります。
通常、違和感はないようですが細菌感染などが起こってしまうと痒くなり、掻いたりこすりつけて状態が悪くなってしまいます。
【危険な行為】
・人間のニキビ用市販薬
人間のニキビとは全く別物なので絶対に使わないように。
・ゴシゴシ擦る
こすると刺激になりかえって腫れてしまい悪化させます。
歯ブラシなどを使うと傷になり、細菌感染の原因になります。
・アルコールなど、刺激の強いもので拭く
腫れたり、傷がある場合、刺激が強いと激しく痛がります。
更に掻いて悪化する恐れがあります。
軽く拭く程度でとれるものはお手入れやその他のケアでよいと思いますが、痒み、発赤、脱毛、腫れがある場合は、動物病院で診てもらうのがよいでしょう。
⑬鼻紋(びもん)
「鼻紋」とは、猫の鼻の形です。猫の鼻はよく見ると、細かいつぶつぶとした凹凸が刻まれています。
個体ごとに違い、一つとして同じ形はありません。
猫の肉球はつるつるとしているため指紋のようなものは無く、鼻紋が個体識別に活用できます。
鼻紋に関する論文
『Locality Constrained Sparse Representation for Cat Recognition』YC Chen 著 (2016)
動物の個体識別には、鼻の形=鼻紋が使われることがあります。
鼻孔、鼻唇溝、鼻紋という細かな構造の組み合わせは、ひとつとして同じ鼻にはなりません。
国立台湾科学技術大学研究チームは、ネコの鼻紋で個体識別のデータベースを作成しました。
70匹のネコの鼻をフォーカスした写真を角度をかえつつ1匹10枚、計700枚撮影しました。
写真をモノクロに加工。画像を複数の小さい画像に処理し、AIに鼻の形のパターンを学習させ、鼻の写真からどのネコかを判別させました。
【日本】
株式会社NGA ペット総合アプリ『Pet』、日本初の「鼻紋認証」機能を実装。
アレックス・ワンCEOは、
「ペットを飼ってる人も飼ってない人も、人と動物が幸せに暮らせる社会を願う全ての人に知ってほしい」と話しています。
『Pet』の登録方法
【中国】
鼻紋活用の研究やサービス運用を、オンライン決済基盤「Alipay」の螞蟻集団(アントグループ)がすすめています。
ペット保険も扱っており、ペットの鼻紋と情報を登録し、保険金請求は鼻紋で認証するだけで手続きが完了します。
迷子の際は、名前や写真、見失った場所や時間、連絡方法を登録。保護後、鼻紋の写真を送り、照会後に飼主へ連絡。
アントグループは1日平均5000件の鼻紋を機械学習させています。
動くことを想定し、短時間で鮮明に撮影できる専用カメラも開発。
猫は犬よりも鼻が小さいため、品種や毛色、目など複数の要素を活用しています。
【湖南省長沙市】
深セン市悦保科技が開発、長沙市専用アプリ。
鼻紋、全身写真認証システムで「マイクロチップ不要で別途設備を必要としない」。
ペット同伴イベントで、入場時に鼻紋認証を活用するケースもあります。
⑭隠す行為
野生下では、食べきれない場合、数日にわたって食べるため、食物を隠す行動をとります。
住む場所によって隠し場所は、やぶや木の葉、雪、木の上など様々です。
それは、野生ではなくなっても本能として遺伝子に刻まれています。
・餌を残した時
・お腹が空いていない時
・餌の匂いが残っている時
・場所や器、餌など気に入らないものがある時
餌が気に入らない理由には、食べたことがない、匂いが嫌、餌が古くなっている、傷んでいる、美味しくないなどが上げられます。
隠す行為には、「後で食べるために隠す」と「臭いも嫌なので無くすために隠す」の2種類あります。
野生の猫にはない行為として、飼主とのコミュニケーションツールとして行っている場合があります。
・餌がない時に、エサ皿を掻く
・食べたい餌ではなかった時、餌を掻いた後、飼主を見て鳴く など
⑮隠す行為、ヒゲが水や器に触れるのが嫌、遊びたい衝動、位置の確認 など
『隠す行為』
色々な理由が考えられます。
水が古くなって臭い、もしくはカルキなどキライな臭いがするため
水に毛やゴミが浮いていて嫌
『ヒゲが水や器に触れるのが嫌』
猫のヒげはとても大事なセンサーの役割を持っており、水に濡れたままにすることを嫌がります。
『遊びたい衝動』
水で遊ぶのが好きな猫もおり、遊んでいるつもりなのかもしれません。
『位置の確認』
飲みながら掻く行為をすることから、透明で見にくい水の表面を波立たせることで飲む位置を確認しているのかもしれません。
水は餌とは違い、後のために隠しておく必要がないため、隠す理由は無くすためになります。
しかし、飲みながらの行為は隠すには当てはまらないため、水自体ではなく水に浮く毛やゴミ、古くなった水の臭いなどに反応して嫌がっているサインかもしれません。
⑯『猫の座り方』答え
A.香箱座り (香箱:香を入れる漆や陶器でできた蓋付の箱)
→リラックスしている・眠い・寒い・具合が悪い など
伏せのような姿勢で前足と後足を折り畳み、自分の体の下にしまい込む座り方。
名前の由来は、上から見ると四角い香箱に似ていることから。
英語圏ではカットしていない食パンに似ていることから「catloaf(キャットローフ)」(1斤の猫パン)といいます。犬やうさぎ、ヤギ、ライオン、トラなど他の動物でも見られます。
B.スコ座り (別名:おっさん座り、おじさん座り)
→リラックスしている・信頼している・足や関節に痛みを感じている など
お尻を床につけ背中を丸め、お腹丸出しにし後ろ足を前方へ投げ出すような姿勢。
スコティッシュ・フォールドによく見られるため、そう呼ばれるようになりました。
他の猫種でもこの体勢をすることがあります。
C.スフィンクス座り
→ややリラックスしている・やや緊張している・やや警戒している など
後ろ足を体の下にしまい前足を突き出した形で、いつでも動けるような姿勢でいます。
ただし、体格が良い猫や体調の理由から香箱座りがイヤで、この座り方になる子もいます。
エジプトのスフィンクス像が由来で、胸を張っているポーズが似ていることから名付けられました。
お腹を床につけているので比較的落ち着いている状態といえますが、横座りや香箱座りに比べるとリラックス度はあまり高くありません。後ろ足・前足共に何かあればすぐに立ち上がれる状態をキープしていることから、完全なオフモードではなくやや緊張気味といえます。
D.エジプト座り
→少し緊張している・少し警戒している・次の行動のことを考えている・何かを要求している など
旅館の女将が三つ指をついている姿に似ていることから三つ指座りとも呼ばれます。
上半身を起こして、前足を揃えた形で、犬のお座りに近い姿勢です。
エジプトの神話に出てくる女神「パステト」の像が由来とされています。
なぜ「バステト座り」でないのかは不明です。
野良猫によく見られる姿勢で、多少警戒心を抱いているとされています。
E.横座り
→リラックスしている・ややリラックスしている・眠い など
体を起こした姿勢だと、女の子座りとも呼ばれます。
横向きに寝転んで、前足を横に出している座り方です。
前足を少し立てている時はやや警戒しており、地面にペタッとしている時は寝てしまうこともあるなど警戒心は薄いと考えられています。
人間の「女の子座り(お姉さん座り)」に似ていて、後ろ足の力を抜いて横に流しているのが特徴です。
F.しっぽ巻き座り
→緊張・警戒・危険を感じている・汚れたり濡れたくない・防寒のため など
別名しっぽマフラーとも呼ばれています。
エジプト座りで、しっぽを体に巻きつけた状態。
初めて出会う人や動物、物などに警戒し、隙を見せないようにできるだけ安全な姿勢を保っている状態と考えられます。
不安や警戒をしているときは、猫の表情は周囲の情報をキャッチするためにひげを広げ、イカ耳になっています。
しっぽが汚れるのを嫌い体に巻きつけていたり、防寒としてしっぽを巻きつけていることもあります。
※『イカ耳』:猫が耳をピンと張った状態で外に向けるしぐさのこと。
由来は、シルエットがイカのように見えることから。
警戒状態、 イライラしている時になり、耳を外に向け多方向の音を聞き取れるようにしています。
G.体育座り
エジプト座りで、前足を開き やや前傾姿勢で膝を立てたような状態。
どのような状態から、体育座りをするのか理由ははっきりしていません。
「グルーミングをしている途中で止めてしまった」「立とうとして止めてしまった」「体型的な理由」「ただ単にこの姿勢が落ち着くから」など、様々な意見があります。
⑰赤ちゃんの生まれた状態
a.「スコティッシュ・フォールド」の耳
生まれてすぐは立ち耳で、生後2週間~1ヶ月ほどで垂れ耳になります。
その時期に耳が折れなかった子は、立ち耳のままです。
(耳が折れる確率は30%程度)
b.「アメリカン・カール」の耳
生まれてすぐは立ち耳で、生後1週間程度から後方にゆっくりとカールしていきます。
生後4か月を過ぎると反った状態が定着し、生後6か月までには成猫の耳になります。
(耳がカールする確率は50%程度)
c.「ラ・パーマ」の毛質
生まれた時は、巻きの緩い毛が生えていますが、生後2~3週間くらいから脱毛が始まり、
2~3年にかけてしっかりとした巻き毛が生えそろいます。
直毛で生まれた子は、ほとんどの子が直毛のままですが、稀に脱毛し巻き毛に代わることがあります。
d.「セルカーク・レックス」の毛質
生まれた時点ですでに巻き毛をしています。
生後半年ごろに毛が抜けおち、10カ月ごろにまた生えそろうとされています。
直毛で生まれた子は、「セルティック」と呼ばれ、巻き毛になることはありません。
e.「ラグドール」のカラー
生まれた時は、全身が真っ白で、生後2週間ほどで模様が現れはじめます。
成長するにつれて顔回りや耳、しっぽの色味がはっきりするようになります。
完全に模様ができあがるまでは、約2年かかります。
f.「トンキニーズ」のカラー
生まれたばかりは、全身真っ白で、生後2週間ほどでカラーが現れはじめます。
完全に模様ができるのに1年以上かかります。
g.「マンチカン」の足
生まれた時点で、短足か中足、長足に分かれます。
(短足の確率は、20%程度)
h.「ジャパニーズ・ボブテイル」の尾
生まれた時点で、尾が曲がっています。
※原産国はアメリカです。
⑱猫パンチの意味は、「要求」「確認」「興奮」「不快・不満」「怒り」「狩猟方法」
・【要求】
「遊んで欲しい」「構ってほしい」「餌が欲しい」「扉を開けてほしい」「中に入れてほしい」などの飼主に対しての要求時に、飼主を優しく叩いてきます。その際に爪は出ていませんが、無視をしたり気付かれないと爪を出したり、鳴いたりします。
・【確認】
猫は好奇心が強いが基本的に警戒心も強いため、初めて見るものに対して危険がないか確認のため、猫パンチをすることが多いです。その際、爪を立てていることは少ないが、スピードのあるパンチが繰り出されることが多い。
・【興奮】
猫は狩猟動物のため、遊びも狩りに因んだものが多い。そのため、興奮すると遊びの中に狩猟時に繰り出す速目のパンチが繰り出されることがある。また、遊びの終わった後も興奮が冷めず、近くの動くものにパンチをしてしまうことがある。爪を出さないよう気を付けているようだが、若干出てしまうことも多い。
・【不快・不満】
猫にとって触られたら嫌な場所(※にゃんこクイズⅠ㉜参照)、もう触られたくない時間など。
過剰なスキンシップ、行きたくない場所、されたくない事、知らないものの接近、ケガや病気などで痛む場所など。
抵抗や不快、不満の意思表示として、爪を出して猫パンチをすることがあります。
・【怒り】
猫同士のケンカや身を守る時、警戒心や恐怖心を感じた時、テリトリーを荒らされた時、攻撃された時など、猫は身を守るために怒り、本気で攻撃をします。対象にダメージを与えることが目的なので、爪を出し何度も攻撃してきます。
場合によっては対象の急所や目などを狙うこともあり大変危険です。
『猫パンチの威力』
猫パンチを1枚/0.009秒のカメラで撮影したところ1枚しか写りませんでした。
これは、猫パンチが秒速22mと考えられます。
人間のパンチと比較すると、一般的なボクサーのパンチは時速40kmで、これを秒速にすると11m。
パンチの速度に倍の差があることが分かりました。
猫の体重が軽いため、大型猫種になるほど筋力と重さが上がり威力が増していきます。
一般的な猫でも小動物を一撃で気絶させる威力があり、爪が入れば絶命させることもたやすいでしょう。
『猫の利き腕』
2009年、イギリスの研究家の実験
雄猫21匹と雌猫21匹の合計42匹の猫達を対象として、以下の3つの実験が行われました。
①おもちゃのネズミを猫の頭上に垂らし、左右どちらの手で猫パンチするか?
②おもちゃのネズミを目の前に置き、少しずつ遠ざけると左右どちらの手で猫パンチするか?
③餌を透明な瓶の中に入れ、左右どちらの手を使って猫パンチするか?
【実験の結果】
①②の実験については左右両手で猫パンチをするという結果となり、利き手はないように思われた。
しかし、③の実験では、雄猫の場合は21匹中20匹が左手を使ったが、雌猫の場合は21匹中20匹が右手を使った。
「猫には利き手があり、性別による偏りがある」ということが判明しました。
⑲早期は太りにくく、晩期は太りやすい。
猫の約2~3割が、去勢避妊後の体重コントロールが難しくなります。
・オス猫「男性フェロモン(フェリニン)の減少:食事量(増)」の可能性。
・メス猫「摂食を調整する女性ホルモン(エストロゲン)の減少:食事量(増)」仮説が提唱。
いくつかの研究によると種類問わず、年齢とともに体重過剰が増加することが知られています。
猫では、2歳以下ではごく少数で、2歳を過ぎると増加し、6~8歳あたりで最も多くなるといわれています。
(※人間同様、中年で肥満が増加)
このタイミングで避妊・去勢手術を行うとさらに体重増加に拍車がかかります。
早期では、ホルモン作用は少なく、その影響は最小限となります。
実際、生後6カ月~1歳くらいでの避妊・去勢手術後に体重増加傾向は少数です。
ただし、術後の運動量は全体で25%低下することが分かっていますので、摂取カロリーの減少が必要と思われます。
手術時期が異なる2つのグループを対象とした比較調査(2017.1.5/イギリス)
「ウォルサム ペット栄養研究調査チーム」
・生後19週齢(早期)グループ × オス猫8頭
・生後31週齢(晩期)グループ × オス猫7頭
去勢手術前後、体内の生理学的変化を観察 ⇒ 20~30週齢の性的成熟差を比較。
子猫たちはウォオルサム研究施設内で、「S.H.A.P.E.™」評価法の理想体型を保つよう食事を与える。
【去勢前後の観察項目】
1.食事量:毎日計測
2.体重と体型:週に1回計測
3.自発的な運動レベル:19、25、31、37、43、52週齢の計測
4.血液:19、21、25、31、33、37、43、52週齢の食事後、16時間以上経った空腹時の血液サンプルを採取
※血液サンプルを用いて各種ペプチドホルモン(インスリン・グレリン・レプチン・グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)や代謝物(合計370種)を分子レベルで精査。
【摂取エネルギー】
・晩期グループ:手術後、3~10週間経過(=生後34~41週齢)で急激な摂食量(増)を観察。
※この増加は過去の成猫の避妊・去勢手術後の報告と一致。
【消費エネルギー】
⇒去勢手術、性成熟と無関係な肝機能の完成が原因と推測される。
・早期グループ:手術を挟んだ「生後19週齢」「21週齢」の代謝産物の違いは見られず。
・晩期グループ:手術から「12週間後(生後43週齢)」「早期グループ」の代謝産物の違いは2項目のみ。
また、ペプチドホルモン濃度や糞便の細菌叢の違いは見られず。
〈結論〉
1.去勢手術→代謝エネルギー(減少)が肥満の原因。
2.去勢手術→腸内細菌叢(変化)により体内の消費エネルギー(減少)。
・可能性(低):去勢手術⇒「生理学的変化」「細菌叢の変化」⇒オス猫の消費エネルギー(減少)⇒肥満。
※活動レベル:両グループ、25%の減少が確認。
・可能性(高):運動量(低下)⇒消費エネルギー(減少)⇒オス猫の肥満。
【解説】
・「消費エネルギーの減少」は、両グループとも「活動レベル25%低下」が確認されました。
・「摂取エネルギーの増加」は、「晩期グループ(生後34~41週齢)」のみ、術後3~10週間後に確認されました。
手術後、早期グループでは「運動量の低下」、晩期グループでは「運動量の低下と摂食量の増加」により、肥満になりやすくなると推測されます。
※詳細なメカニズムは不明です。
両グループでは、生殖能力の成長差(20~30週齢)において、45種の代謝産物に格差が見られました。
特に、ネコ科動物特有のタンパク質「フェリニン」の生合成に関する物質が上げられます。
※「フェリニン」:オス成猫の尿中物質で、マーキングや雌猫を誘う役割のフェロモン物質の一つ。
生後2.5~3ヶ月齢から検知可能。
去勢をしない場合、加齢とともに増加し、テストステロンでコントロールされ、3~5倍生成されます。
去勢後、晩期グループは31週齢以降、フェリニン量(激減)⇒43週齢頃には早期グループと同程度の量となりました。フェリニン量の急変化が消費エネルギーに影響したかは不明です。
しかし、生後34~41週齢の摂食量の増加の原因である可能性はあると考えられます。
⑳・室内で1年中快適な温度で暮らす猫は、はっきりとした換毛期が無くなります。
・一般的には春(3月ごろ)と秋(11月ごろ)の年2回。
猫の毛は、気温や日光を浴びる時間の長さによって成長サイクルが変わります。
そのため、室内など温度の変化が少ない環境で過ごしている猫は、一般の猫の毛周期のサイクルとは異なり、1年中まんべんなく毛が抜け落ちるため、換毛期に集中して大量に毛が抜けるということは少なくなります。
それでも季節の変わり目は普段よりも多少抜ける量が増えます。
一般的な猫の換毛期は、春(3月ごろ)と秋(11月ごろ)の年2回あります。
毛の成長サイクルは60日~90日くらいなので2~3か月は換毛期が続きます。
猫の被毛には、「オーバーコート」と「アンダーコート」の2種類あります。
・オーバーコート:「ガードヘア」「トップコート」「上毛」とも呼ばれ、硬くハリのある毛。
光や水などの刺激から体を守る。
・アンダーコート:「下毛」とも呼ばれ、オーバーコートの下に高い密度で生えます。
アンダーコートには、長く粗めの毛質の「オーンヘア」、短めでやわらかく縮れた毛質の「ダウンヘア」の2種類があり、防寒の役割を担う。
『シングルコート』:被毛が「オーバーコート」か「アンダーコート」のどちらかの一重構造。
『ダブルコート』 :オーバーコートの下にアンダーコートが生えている二重構造。
『トリプルコート』:オーバーコートの下に2層のアンダーコートがある三重構造。
【シングルコート】
短毛種:シャム、ベンガルなど
長毛種:ターキッシュアンゴラ、ターキッシュバン、メインクーンなど
※被毛がオーバーコートの場合、比較的抜け毛は少ない。
【ダブルコート】
短毛種:アメリカンショートヘア、ロシアンブルー、アビシニアン、スコティッシュフォールドなど
長毛種:ノルウェージャンフォレストキャット、ペルシャ、ラグドールなど
※日本猫(雑種)は、ほとんどがダブルコート。
※マンチカンなどの様々な他猫種と交配した猫種は、色や長さのバリエーションが多いため、シングルコートとダブルコートの両方が存在する。
※アンダーコートが換毛期に多く抜ける。
【トリプルコート】
サイベリアンのみ
※他のどの猫種よりも抜け毛が多くなりがちなので、日頃からのブラッシングが必要。
㉑A型が優性遺伝のため
『猫の血液型の決まり方』
【A型】
「A型 + A型」、「A型 + B型」、「A型 + AB型」
【B型】
「B型 + B型」
【AB型】
「AB型 + B型」、「AB型 + B型」
猫の血液は「A>AB>B」とA型の遺伝子がもっとも優勢で、その力関係から血液型が決まります。
ほぼ100%A型:アメリカンショートヘア、ロシアン・ブルー
90%以上A型 :メインクーン、ノルウェージャンフォレストキャット、ベンガル
75~90%A型 :アビシニアン、ヒマラヤン、ペルシャ、スフィンクス、ソマリ
75%以下A型 :ブリティッシュショートヘア、エキゾチックショートヘア、ラグドール
【輸血】
A型ならA型、B型ならB型と、同型の血液を使います。
AB型は極少数のため、緊急の時はA型の血液を代用することもあります。
※A型に対して強い抗体を持つB型は代用できません。
血液型は適合しても、交差試験をしなければ輸血はできません。
輸血する側(ドナー)と輸血される側(レシピエント)の血液を混ぜて、凝集や溶血が起こらないかを調べます。
【性格】
血液型で性格は変わりません。
㉒猫の別名 答え
1.「ドレインキャット」「小さな妖精」・・・シンガプーラ
住んでいた場所、ショーでの評価
2.「マウサー」・・・アメリカンショートヘア
アメリカの別名、ネズミ捕りが上手いから。
3.「微笑みの猫」「フランスの宝」「生きたフランスの記念碑」・・・シャルトリュー
見た目。シャルル・ド・ゴールやコレットの寵愛を受けた猫なので。
4.「ウィージー」・・・ノルウェージャンフォレストキャット
アメリカでの別名、名前が長いから。
5.「カナディアンへアレスキャット」・・・スフィンクス
原産国と見た目から。
6.「プードルキャット」「小さな妖精」「猫の妖精」「エイリアンキャット」・・・デボンレックス
見た目、ショーでの評価。
7.「猫界のスーパーカー」・・・マンチカン
見た目と動き。
8.「猫界のピーターパン」・・・アメリカンカール
性格から。
9.「コブラヘッド」・・・ロシアンブルー
頭の形。
10.「穏やかな巨人(ジェントルジャイアント)」・・・メインクーン
性格と大きさから。
11.「ふくろう」「テディベア」「帽子をかぶった猫」・・・スコティッシュフォールド
耳が折れた頭の形。
12.「ジプシーシャグ」・・・ラパーマ
毛質から。
13.「奇跡の猫」・・・セルカークレックス
生まれた経緯から。
14.「レパードキャット」・・・ベンガル
アメリカでの別名、掛け合わせた野生の猫名から
15.「歌いながら歩く猫」「バレリーナのような猫」「トルコの生きる国宝」・・・ターキッシュアンゴラ
その美しさと性格から。古くからトルコで愛される猫のため。
16.「永遠の傑作」「ブリティッシュブルー」・・・ブリティッシュショートヘア
その毛の色(ブルー)の美しさから
17.「猫の王様」・・・ペルシャ
その人気の高さから
18.「ラビットキャット」「バニーキャット」・・・マンクス、キムリック
マンクスホップと呼ばれるウサギの跳ねるような歩き方になるため
19.「ハニー・ベア」・・・ラグドール
生みの親であるアン・ベイカーは独占しようとするあまり、血統書協会に登録しなかったため、他の人に登録されてしまい、ラグドールの名前が使えなくなってしまいました。他にも「本当のラグドール」の呼び名を付けていました。
20.「イエネコの最速スプリンター」・・・エジプシャンマウ
スリムで筋肉質な体つきをしていて俊足の持ち主。
㉓雑種の野良猫
「バーマンタイプ」の猫と「ペルシャタイプ」の猫、そして「バーミーズタイプ」の猫によって交配された血統猫
ラグドールの始祖となる「ジョセフィン」という雌猫は、長く薄い白毛の「ペルシャタイプ」で、アンベーカー婦人の知人、ペネルズ夫人の裏庭に自由に出入りしている 猫でした。
ある日、交通事故に遭い、ペネルズ夫人に保護され、身体が癒えると信頼したのか、裏庭で子を産みました。
仔猫は、とても大きく、美しい被毛はセミロングで、もつれて毛玉になることもありませんでした。
また、気質は、非常に優しく、抱かれたり、運ばれるとき、完全に弛緩していました。
この気質と身体的特徴が、アン・ベーカーの興味を引き、繁殖を始めます。
ジョセフィン(ペルシャタイプ)と外猫(バーマンタイプ)の仔に、猫(バーミーズタイプ)を交配しました。
つまり、自由に歩いていた猫同士の、偶然の作出からスタートした猫種だったのです。
㉔猫のルール(答え)
1.猫が人間に向かってゆっくりと瞬きするのは信頼と安心感のサイン。
2019年、猫の行動専門家「ジャクソン・ギャラクシー」氏は、ゆっくりとした瞬きは、『あなたを信頼しています』『私はあなたが私に危害を与えないと信頼しています』を意味すると伝えました。
※類似:「目を細めて」見つめてくる。
2.目を合わせるのは相手に敵意があることを示す行為
目を合わせたままだとケンカの意思を示している。
3.ちょっとした緊張をほぐすための行為
猫のあくびは、動物行動学では「転位行動」と名付けられている「気持ちの切り替え」行動の一つです。
何か失敗した後に、いきなり毛づくろいを始めるのも、「転位行動」です。
にらみ合っていたオス猫が、あくびして、立ち去る行為も「気持ちの切り替え」でケンカをしたくないという相手への意思表示と思われます。
4.目を合わさずにゆっくりとすれ違うのがマナー
外の縄張り(ハンティングエリア)は他の猫と重なっていることが多く、優先順位は時間帯で変わることがあります。
例)午前中はA猫がB猫に道を譲り、午後は逆にBが遠慮する…という行動をとることがあります。
5.逃げた方が負け
『ケンカの手順』
「にらみ合う」:お互いにらみ合ったり、脅したりして相手を追い払おうとします。
↓
「鳴き合い」:近い距離で顔を突き合わせ、体の側面を相手に向けながら、独特な声で鳴き合う。
その際、体を大きく見えるよう毛を逆立て、背伸びをし、しっぽを激しく左右に振ります。
↓
「飛びかかる」:実力行使。相手の首を狙って飛びかかり、爪と牙をむき出しにして激しく戦います。
この段階になると、相手が逃げても追いかけることがありますが、致命傷まではいかないようです。
鳴き合いまでで相手が逃げれば、勝った方は静かに見送り、攻撃することはありません。
ケンカ後、弱い方が道を譲るなどして、無駄なケンカを避けるようになります。
猫のケンカでは、必要以上に相手を傷つけないルールがあるようです。
6.高い場所にいる猫の方が強い猫だという認識
より高いところに上るためには、より多くの筋肉や身体のバランスが必要なため、猫は上下の位置関係で自分が相手よりもより優位であると考えます。
㉕意思表示、コミュニケーションツール/狩猟本能、ストレス解消
1.遊んでほしい、かまってほしい時
2.怒っている、触ってほしくない時
3.遊んでいる時、ストレス解消する時
4.狩猟時の攻撃方法の一つ
けりぐるみなどに興奮して後ろ脚で蹴りつける、通称「猫キック」。
猫キックは本能によるものであり、猫同士に見られる蹴り合いの場合、猫同士のコミュニケーションとして使われ、多くはじゃれているときに行ないます。
拒否の意味で猫キックをすることもあり、その場合、耳を倒し、強めの蹴りを繰り出します。同時に噛みつきも入るため、ケガをする恐れがあるため注意しましょう。
仔猫の場合、狩猟本能により、遊びながら狩りの練習をしている可能性も考えられます。
野生の猫では、獲物を確実に仕留めるために後ろ脚を使っており、逃げられないよう爪を立てしがみつき、嚙みつきと蹴りで獲物を弱らせ、動かなくなった獲物に蹴りを入れ確実に止めが刺せたかを確認します。
㉖猫の爪の構造は、タマネギのような構造で層が重なっています。
巻き爪
一番内側が新しくやわらかく、外側になるほど硬く鋭くなっていき、一番外側は古く、乾燥していきます。
爪とぎは、古くなった外側の爪を剥がし、尖った新しい爪と入れ替えることで、鋭く長くなっていきます。
爪とぎをしない場合、太く長く巻いていくため、「巻き爪」と呼ばれる状態になっていきます。
巻き爪は、伸び続けるため肉球を圧迫し、最終的に肉球の中へ刺さっていきます。
その過程で、痛みや指が曲がるなど歩行に支障が出てきます。
その状態になると爪を研ぐ頃は困難になるため、爪を切ってあげる必要がでてきます。
ギロチン式の爪切りでは爪が入らず切ることができないため、ハサミタイプの爪切りが必要です。
人間の爪切りは猫の爪には不向きですが、巻き爪の場合、肉球に触れずに切ることができるので、猫の爪切りが使える長さまで切ると楽に処理できます。
㉗愛情表現
対象は、人や他の動物、猫同士と様々です。
頭をぶつけ親愛の情を表すコミュニケーションになっているようです。
心から相手を信頼し無防備に頭をくっつけてくることでそれを示します。
また子猫から母猫に対してなど、立場が上の対象に対して敬意を示す行動だとも言われています。
子猫の時に母猫に顔や頭のグルーミングしてもらった経験が頭突きに繋がっているのか、母猫や兄弟姉妹猫に顔や頭周りのグルーミングをしてもらわなかった猫は、コミュニケーションとしての頭突きをあまりしないようです。
【マーキング】
猫のおでこにはフェロモンをだす臭腺があり、頭突きの際に自分のフェロモンを擦りつけることでマーキングをしています。
風呂上りなどで自分の臭いが消えてしまうと安心するために、おでこや顔を擦り付けてマーキングします。
これも、相手に好意を持っていないとしない行為です。
【挨拶】
猫は単体行動のため基本的に挨拶は必要ないのですが、自分の家族には挨拶をすることがあります。
その一つとして、敬愛している相手に頭を軽くぶつけてくることがあります。
この「頭突き」は、子猫が親猫に、メスからオスにすることが多く、飼主に対しても行うことがあります。
【要求】
飼主に甘えながら何かをねだる際、要求を伝えるためにも頭突きをする場合があるようです。
要求には、目的の場所まで誘導したいときにも見られ、頭突きをしては移動してを数度繰り返します。
猫によっては、直接欲しいものに頭突きをしたり、おやつを入れる器に頭突きをしたりすることもあるようです。
≪例外≫
病気や歳で目が見えなくなってくるとよく物にぶつかる様になるので、不自然にぶつかっていく時は獣医師に相談を。
㉘濡れることで「死」を連想するため
カナダ獣医師会(CVMA)曰く、
『水を嫌う理由の一つは、猫の祖先であるアフリカヤマネコが、昼と夜の寒暖差の激しい乾燥した砂漠地帯で生活したことで、「暑さを断熱」し、「寒さには保温」できる、機能的で優れた毛皮に進化しました。
かわりに、毛質は細く油分が少ないため、一度濡れると非常に乾きにくくなってしまいました。
また、猫は首から上しか震わせず、犬のように全身を震わせて水滴を払うことができません。
濡れたまま夜を迎えれば、体の熱が奪われ「死」を迎えることは避けられませんでした。
そのため、濡れることで死を連想し、本能で避けようとします。
猫の祖先は、その長い歴史の中で、川や湖を経験することがなかったことも原因でしょう。」
他に理由をあげるとすれば、他の動物ほど毛皮が水をはじかないため、体が濡れると毛が張り付き『不快感』を感じることもあるでしょう。
【水が苦手ではない猫の理由】
猫は、『幼少期』生後2週~9週までにあったことを覚え、その期間の『社会』に順応していきます。
その期間に母猫と一緒に猫の社会や常識を学びます。
水が平気な猫は、『子猫期に水慣れしていた』という猫が多く、小さい頃に水に慣れ『水は怖くない』『水は危険じゃない』という認識が出来ると水を怖がりにくくなるようです。
実際に、幼少期に幾度となく風呂を経験した猫は風呂を嫌がらなくなり、猫によっては自ら進んで湯船につかろうとしたそうです。
㉙トイボブ 体重1.0~2.3kg
ロシア原産で『小さなボブテイル』という意味の『トイボブ』の略称で親しまれています。
シャムに似た野良猫から生まれた猫種で「スキフトイボブテイル」と呼ばれていました。
『世界一小さな猫』といわれる小柄な猫種です。
※珍ネコのススメ参照
・シンガプーラ 体高25cm 体重2.0~3.0kg
イエネコで公認猫種の純血種で最小。
【ネコ科最小】
サビイロネコ
体長:35~48㎝、体重:0.9~1.6㎏、尾長:15~30㎝
【生息地】
インド、スリランカ、ネパールの湿地林、乾燥林、樹木のある草原、植生のある岩地
※標高2,480mで観測記録あり。
【食性】
小型哺乳類、鳥類、爬虫類、カエル類など
獰猛な性格で、飼育個体が子どものガゼルを襲った記録があります。
家禽を襲うことは稀です。
【形態】
単独性で夜行性。日中活動記録あり。
オスのテリトリーは、主に尿でマーキングされ、複数のメスと重複し、オス同士の重複はありません。
木登りが得意で、危機を感じると樹上に退避します。
【繁殖】
ほぼ不明だが、季節繁殖しているようです。
妊娠期間は67~71日。
木の洞や岩陰に60~80gの子を1~3頭出産します。
子は2カ月で離乳し、生後15カ月ほどで性成熟します。
寿命は飼育下で13年ほどと記録されています。
クロアシネコ アフリカ大陸に生息するネコ科で最小。
体長:♂43 ~ 52cm・♀37 ~ 42cm、体重:♂1.75~2.45kg・♀1.1~1.65kg、
尾長:♂15 ~20cm・♀16 ~ 18cm
南部アフリカに分布する小型の野生のネコ、足裏が黒いことから名が付きました。
世界で最も小さなネコ類の1種。
ネコ科で最も狩りの成功率が高い。
【生息地】
カラハリ砂漠の半砂漠地帯、サバンナ地帯。
日中はトビウサギやツチブタが掘った巣穴や、岩や低木の陰、シロアリの塚に隠れています。
【食性】
ネズミ、小鳥、爬虫類、昆虫などの小動物
※昆虫やクモの割合は1%にも満たない。
時には自分より大きなハジロクロエリショウノガンやケープウサギを捕食します。
クロアシネコは狩りのために一晩に8 kmも移動します。
エネルギー消費は非常に高く、一晩に250 gもの肉を食しますが、これは自己の体重の6分の1に相当します。
【形態】
極めて単独性が強く、夜行性。
非常に憶病だが、追い詰められると獰猛に反撃することが知られています。
このような習性から南アフリカでは「アリ塚のトラ」と呼ばれることもあるようです。
メスは約10 km2、オスは約22 km2ほどのテリトリーを持ち、1 ~4匹のメスと重複します。
【繁殖】
11~12月に繁殖行動を行うが、5月頃まで確認されています。
繁殖期もオスとメスは5 ~10時間しか一緒に過ごしません。
生息地に獲物となる動物が極めて少数しかおらず、一緒にいると食料が不足してしまうからだと考えられています。
妊娠期間は、63~68日で、1~2頭出産します。
子は5ヶ月齢ほどで自立しますが、しばらくは親の行動範囲の中に留まります。
【伝承】
カラハリ砂漠に住むサン人は、クロアシネコは非常に勇敢で、キリンの頸動脈を狙って襲うという伝承があります。
㉚獲物を狙うとき、お尻を振る5つの理由
1.飛びかかる準備のため
猫が獲物を狙う時、動きを止め相手に悟られないようにします。
しかし、筋肉は動きを止めるとすぐに硬直してしまうため、常に体を動かし、すぐに動ける準備をしてます。
足を上下に動かす(足を浮かさず踏み踏みする)ことでお尻を揺らします。
2.タイミングを計るため
対象に飛びかかるタイミングを調整することでベストなタイミングを計っています。
目や耳は、獲物に集中し、相手の動きに合わせて飛び出す瞬間を狙っています。
3.野生時の本能から
マヌルネコは獲物を狙うとき、尻尾をフリフリすることで、獲物であるネズミが「不審な動くものを見つけると、動きを止めて確認する」習性を狙って行います。
野生時の狩りにおける本能がそうさせていると考えられます。
4.勢いをつけるため
獲物に向けてジャンプしたり、走り出す時、お尻を振ることで後ろ足に力を溜め、勢いをつけます。
爪は、スパイクの役割を果たし、蹴り足の力を瞬発力に変えます。
5.猫の気持ちの表れ
これは、イエネコに限ったことかもしれませんが、楽しい気持ちがおしりや尻尾に現れてしまっていると考えられます。
感情表現に尻尾を使うイエネコの進化ゆえのものかもしれません。
【猫の好きな狩りの遊び方】
・物陰におもちゃを隠れさせる
猫じゃらしを物の影に隠し、少しずつ見せると、猫の狩猟本能を刺激します。
いつ出てくるのか、捕まえるタイミングはいつか、その瞬間を待ちわびて興奮を加速させていきます。
・猫が隠れる場所を作る
猫の狩りは、物陰に隠れ忍び寄ります。
そして、そのタイミングが来るまで、息を潜めて獲物を待ち、攻撃範囲に入った瞬間襲い掛かります。
これと同じような状況を作ってあげます。
段ボール箱、家具や人形、物影であれば何でもかまいません。
猫とおもちゃの間に障害物があることが大事です。
・届くか届かないかの微妙な距離で動かす
簡単に捕れてしまえば狩りは終了、それでは面白くありません。
猫は動体視力に優れています。
速さ、高さなど、頑張らないと届かない微妙な距離で、おもちゃを動かします。
・横、縦方向に予測できない動きで素早く動かす
おもちゃを動かす時、単調な動きはいけません。猫の動きに合わせてストップ&ゴーを繰り返します。
止まった動きで猫の注意をひき、素早い動きで猫を翻弄します。
・おもちゃから音が出る
獲物からカサカサ、シャカシャカと音がでると、猫の狩猟本能を刺激します。
野生では、獲物の微かな音を聞き、位置を察知し狙いを定めます。
そのため、何かが動く音がより興味を掻き立てます。
また、箱の中や紙袋の中は、それだけで何かがいるのではないかと興味をそそられるので、そこで音が鳴れば興奮することは間違いないでしょう。
・猫におもちゃを捕まえさせる
猫じゃらしで遊ぶ時、適度に捕まえさせないと、飽きてきたり、やる気がなくなったりします。
獲物は捕まえたいと頑張っています。それが無理だと思ってしまえば、諦めるのは自然界でもあることです。
興味がなくなれば、遊びはそこで終了です。
長く興味を持たせるには達成感も大事だということです。
㉛猫ひっかき病
『猫ひっかき病』は、猫や犬に噛まれたり、引っかかれた傷からバイ菌『バルトネラ菌』に感染が原因の病気です。
【症状】
1.化膿
+.リンパ節の腫れ:傷ついた部分や、その近くのリンパ節が腫れます。
3.高熱
噛まれてから発症までに時間がかかることもあるため、腫れた原因がわかりにくくなる場合もあります。
その時は抗原検査(血液検査)を行い確定診断します。
治療は抗生物質の治療を行えば速やかに改善します。
軽症の場合は、飲み薬だけで治療できますが、重症の場合は点滴の治療が必要になります。
【原因】
バルトネラ属の菌は20種類で、猫ひっかき病の原因菌は7種類、特に『バルトネラ・ヘンセラエ』という菌です。
猫や犬にひっかかれても、噛まれても、『猫ひっかき病』になりますが、ひっかかれて発症することが多いです。
犬で怪我をしても『猫ひっかき病』です。
≪猫ひっかき病の原因(63例)≫
・猫のひっかき傷:49.2%(31例)
・猫の接触 :41.2%(26例)
・猫の咬傷 :3.2% (2例)
・ネコノミ刺傷 :3.2% (2例)
・犬 :3.2% (2例)
㉜ジャパニーズボブテイル
※ネコのススメ⑬ジャパニーズボブテイル 参照
※日本猫の純血種は存在しません。猫の豆知識Ⅱ㉜日本猫 参照
㉝猫の種類の名ではなく家畜猫、家庭猫という意味。
日本語でイエネコとも言うこともあります。
同種交配の純血種、別種交配の混血種、所属不明の雑種など家庭内で飼われている猫であればすべてドメスティックキャットとなります。
㉞猫がまたたびを好むようになった理由
またたびの成分には発情時の興奮を引き出す成分と虫よけ効果がある成分の2種類あり、
噛んだり引っ搔いたりして傷をつけることで効果が増す。
また、体に擦り付けることで虫を寄せ付けないようになる。
※詳しくは、猫の豆知識Ⅱ㊸参照
㉟サイアミーズ(シャム)やラグドールがポイントカラーになる理由は、
「サイアミーズ遺伝子」があるためです。
※シャム(別称:サイアミーズ)
※猫の豆知識Ⅱ㊹サイアミーズ遺伝子 参照
㊱サイアミーズ遺伝子の働きによるもの
※猫の豆知識Ⅱ㊹サイアミーズ遺伝子 参照
㊲ポー(Paw)
哺乳動物学者の今泉忠明先生によると、「ポー」は英語で「猫や犬などかぎ爪のある動物の足先」の意味ということです。
先端の丸い部分から、前足なら折れ曲がった人でいう手首の上まで、後ろ足ならかかとまで、を指します。
肉球はポーパッド「paw pad」。
㊳ウィスカーパッド
別名「ひげ袋」とも呼ばれます。
・ウィスカーパッド:ひげの生えている膨らみの部分
・マズル :顎、口、鼻を含む顔の突き出した部分
㊴サイレントニャー
敵に見つからないように鳴くため
※豆知識サイレントニャー参照
㊵ケージのメリット
1.脱走防止
2.事故防止
3.爪とぎ以外での爪とぎ防止
4.粗相防止
5.懐き度UP
猫は、幼少期に学習期間があり、その期間に覚えた行動が成猫の行動の指針になります。
そのため、子猫は成猫と比べて好奇心旺盛で、知らない事でも積極的に行います。
子猫は、危険行為にも躊躇がなく、窓や扉が開いた瞬間に飛び出したり、ベランダから落ちたりする事があります。
また、高い所に上り、下りられなくなったり、飛び降りて骨折などの怪我をすることもあります。
飼主の後についてきて扉に挟まれる事故なども珍しくありません。
狭い隙間に入り出られなくなることもあります。
放し飼いは大変危険です。
爪とぎは猫にとって大変重要な行為と言えます。
そのため、とても小さい時から爪を研ぎます。
爪とぎは大人の行動を真似るか、本能から自然に行えるようになります。
しかし、爪とぎの場所は、その猫が一番やりやすい場所になります。
そのため、放し飼いでは猫は自由に爪とぎの場所を選出するので与えられた爪とぎを選ぶとは限りません。
選ばせるにはケージ内に爪を研げる場所をつくり、そこでしか爪が研げないよう限定させる事が大事です。
学習期間内にそれ以外で爪を研いだことがなければ、用意した爪とぎで生涯行うようになります。
粗相は、猫の不満(ストレス)が原因で行われる行為です。
環境変化やしつけ、食事量や多頭飼育など様々な要因が考えられます。
子猫を飼い始めに放し飼いをした場合、そのストレスは非常に高くなります。
飼主とシェアされた環境で、自分だけの場所もなく、広くて知らない場所に放置される。
子猫にとって、それはとんでもないストレスだと思います。
ケージを用意することで、安心できるテリトリーができます。
また、粗相は飼主にそのストレスを伝えるため、飼主のにおいの強い場所にする傾向があり、ケージ内にその場所がないため、トイレに排泄することになります。
その結果、幼少期に粗相の経験がなく、ストレスがあっても我慢した経験が残るので成猫時の粗相率が激減します。
猫の懐き方は、「うれしい」「楽しい」「美味しい」「気持ち良い」などの感情が大事になります。
つまり、飼主は猫に対してどれだけ、この感情を与えることができたかで懐き方が変わります。
【タイミング】
・ケージから出してもらう時:「うれしい」「楽しい」
・遊んでいる時 :「うれしい」「楽しい」
・餌をもらう時 :「うれしい」「美味しい」
・マッサージをしてもらう時:「うれしい」「気持ち良い」
猫は大変記憶力が良く、それはチンパンジーやオランウータンと同レベルと言われています。
特に、感情と結び付けて記憶するようで、恐怖や痛みなどは一生忘れないと言われています。
それと同様に、うれしい、楽しい、美味しいなどの感情も記憶されやすい感情となります。
ケージで飼った場合、放し飼いと比べるとケージから出すという行為が好きになる感情と結びついています。
ケージから出る ⇒ 遊んでもらえる
このように、ケージが出る行為自体が遊びの感情に直結します。
飼主との良感情を多く得ることにより、子猫は飼主に懐き一生良好な関係を築くことができるでしょう。
※餌は時間になったら直接上げることがとても大事です。
※マッサージは嫌がるようならそこで止めましょう。
【飼主に懐かない 逆のパターン】
・ケージ未使用
・起き餌
・おもちゃを与えて放置
⇒結果
・自由でいることは当たり前
・餌は飼主がいなくても餌がある
・一人遊びは楽しい
飼主がいなくても平気 ⇒ 独り立ち
㊶糸状乳頭
猫の舌のザラザラは、のどの奥に向かって生えている小さな突起「糸状乳頭」といいます。
1.グルーミング「ブラシ」
糸状乳頭は硬いたんぱく質(ケラチン)でできており、鋭利な形状をしています。
毛づくろいを効率的に行うことができます。
毛や汚れを取り、ノミ・ダニなどを除去できるという仕組みです。
猫の狩りは、待ち伏せなので獲物に気づかれないよう、においを消す「セルフグルーミング」の習慣があります。
この糸状乳頭によって、毛づくろいで、汚れやにおいを落とすブラシとしての役割も持ちます。
1日の起きている時間の約24%(約2.4時間)をグルーミングに使い、清潔で健康な状態を維持しています。
2.獲物の肉をこそげ取る
猫科の動物は、獲物の骨をかみ砕けないため、舌を使って骨に付いた肉をこそげ取って食べます。
大型ネコ科動物も同様で、効率的に獲物を食べるために進化しています。
【その他のグルーミングの役割】
・コミュニケーション
「アログルーミング」と呼ばれる「猫同士が舐め合う行為」は、愛情表現になります。
自分では舐められない場所をグルーミングしあうことで信頼関係を築いていると思われます。
・体温調整
猫は、汗腺(エクリン腺)が肉球にしかなく、発汗による体温コントロールができません。
そのため、毛を舐めることにより、唾液が蒸発する気化熱を利用して体温を下げています。
糸状乳頭があるのは舌の中央部で、味を感じる「味蕾」は糸状乳頭になく、舌の周縁部にあります。
猫の味蕾は1000個以下と、人間の約1万個、犬の約2000個と比べても、かなり少ないため味音痴とも言えます。
猫の味覚は「酸味」「苦味」「塩味」があり、腐肉を避けるため、「酸味」やアミノ酸の腐敗に伴う「苦味」に敏感になったと考えられます。
「塩味」は血の味として感じるもので当たり前の味覚なため、あまり発達していないようです。には鈍感。
猫にとっての美味しさとは、匂いが重要と考えられています。
※近年の研究により、「甘味」は消化吸収ができないため遺伝子的に必要がないことがわかっています。
㊷現在の猫種名
1.「アークエンジェルキャット」「フォーリンブルー」「スパニッシュキャット」「マルティーズキャット」
・・・ロシアンブルー
長い歴史の中、自然発生した猫のため、国を渡るたびに名前が変わっていった。
2.「ショートヘア」「ドメスティックショートヘア」・・・アメリカンショートヘア
ショートヘアは短毛の猫、全てを指していた為、ドメスティックショートヘアで登録すると人気が激減したため。
3.「シャム」・・・サイアミーズ、タイ
アメリカで交雑し細身になったモダンスタイルを「サイアミーズ」、昔からのやや丸みのあるオールドスタイルを「タイ」。
4.「アンカラ・キャット」・・・ターキッシュアンゴラ
トルコからフランスへ渡る際、商人がトルコの首都から名付けた。
5.「ナポレオン」・・・ミヌエット
フランスから「英雄に対して不敬だ」とクレームが入ったため名前を変更。
6.「スタビン」・・・マンクス
300年以上前からマン島に存在し、スタピンと呼ばれていた記録がある。
7.「ロングへ―マンクス」・・・キムリック
イギリスでは長毛のマンクスをロングヘア―マンクスと呼んでいる。
8.「スキフ・タイ・ドン」・・・トイボブ
言いにくいので変更
㊸犬は集団行動、猫は単独行動であるため。
犬は集団行動するために群れをつくり、ボスを一番上に置き、上下関係を持って統率をなします。
一方、猫は単独行動のため、上下関係はなく、自己の判断で行動します。
犬は飼主がボスであればボス不在は不安があり、ボスの帰りを心待ちにします。
猫は飼主は家族であり、仲の良い兄弟であり、気の置けない友達であり、大事な恋人であったりします。その関係は横のつながりのため、いるのであれば楽しいし嬉しいが、いなければ帰るまで自由に待つだけなのです。
犬猫の集団行動と単独行動の違いがあらゆる面で違いとなる原因となっています。
・トイレの違い・・・猫はトイレを隠す(敵や獲物に自分の場所をしられないようにするため)
・繁殖の違い・・・・猫の発情は2か月毎、交尾排卵のため生理無し(出会いが少ないため)
・しつけの違い・・・猫は犬のようなしつけはできない。(上下関係がないため)
・餌の違い・・・・・猫は完全肉食(栄養効率をよくするため)
・グルーミング・・・猫は起きてる時間の24%を自分の手入れに使う。(においを消すため)
・身体能力の違い・・音を立てない猫足、高い所から降りられる身体能力と体構造(獲物を単独で狩るため)
など
㊹祖先の生息場所からの進化によって。
猫の祖先のリビアヤマネコは植物のあまり生えない砂漠地帯に生息していました。
そのため、多く摂取する必要のある草食ではなく、より地域に適した肉食へと進化しました。
完全肉食性となることで、栄養を動物からのみ摂取すればよく、消化吸収しやすいため、腸は短く、体をコンパクトに進化することができました。
エネルギー消費を減らすため、動かない(寝る)時間を増やしました。
体の大きさは獲物の多さと大きさによって変わっていきました。
こうして、猫は今の身体へと進化していきました。
㊺猫の癒し効果
1.猫を撫でると幸せに感じる。
2.家族と過ごす満足感が得られる。
3.精神疾患が抑えられる。
4.健康効果がある。
5.心臓発作になる確率が減る。
6.血圧が下がる。
7.免疫が効果的な体温まで上がる。
8.癒し効果がある。
9.怪我が早く治りやすくなる。
10.子供のアレルギー疾患が減る。
1.猫を撫でると、愛情ホルモン「オキシドシン」、心のバランスを整える「セロトニン」、快感や多幸感「ドーパミン」などの神経伝達物質が分泌。
2.オーストラリアの研究発表「猫と暮らすと恋人や子供と一緒にいるのと同じ満足感を得られる」
3.猫の日常の姿を見る事で、うつ病や認知症の不安を和らげる。
4.アニマルセラピーによる猫の癒しは健康効果があると調査結果が報告されている。
5.猫を飼っている人は、心臓・血管系疾患による死亡率が飼っていない人より低減したことが「血管・介入性神経ジャーナル」(2019.6.17)で発表されました。
ミネソタ大学の研究で「4000人以上のアメリカ人を対象に10年間研究した結果により、猫と暮らしている人は、飼っていない人より心臓発作で死ぬ確率が30%低い」という事が分かりました。
6.ストレスホルモンが猫と触れ合うことで抑制され血圧を下げ安定させる。
ゴロゴロ音を使い、血圧を下げたり、不安を取り除く「ゴロゴロセラピー」がフランスの医療に取り入れられている。
7.喉の「ゴロゴロ」音は、周波数25ヘルツで、その低周波が副交感神経を交感神経より強くする働きがあり、筋肉を柔軟にし体温を上げる。それにより免疫システムに効果的な体温まで上げてくれる。
8.ノースカロライナの研究施設の生物音響学者エリザベス・ムゲンサラーが猫科のゴロゴロ音を解析し「猫のゴロゴロ音にはある癒し効果をもつ」と発表された。
9.猫のゴロゴロ音は骨粗しょう症に効く。
科学的に検証した論文によると
「猫は骨折しても他の動物より3倍速く治る」
「ゴロゴロ音は25ヘルツ」
「20~50ヘルツの振動は骨を20%強化している」
・猫のゴロゴロ音には骨芽細胞を活性化し骨折の治療効果や骨を強化する役割を果たしている可能性がある。
10.子供が幼児期に猫と暮らすことで喘息や鼻炎などのアレルギー症状を抑えられ、自閉症や発達障害に良い効果をもたらします。
・スウェーデンで行われた調査によると、「7~9歳の子供を対象とし、生後1年以内の乳児期に猫と暮らしている と、喘息・鼻炎・湿疹などのアレルギー症状が少なくなる」と報告されています。
・アメリカ微生物学会:「子供が猫と一緒に暮らしていると猫の持つ微生物が自然に子供の体内に取り込まれ免疫性が作られ、アレルギー物質や喘息の病原体から子供を守る。」
・アメリカ国立衛生研究所:「1歳までに猫と暮らした子供は、動物アレルギーやハウスダスト、花粉などのアレルギーになりにくい」と報告しています。
㊻猫のことわざ
・猫に鰹節
意味: 自分の不用意から災いをもたらし、それを助長すること。
・鰹節を猫に預ける
意味:大切なものを信用できない人に預けると大変なことになってしまう。
・猫にまたたび
意味:何か物を与えたときに非常に大きな効果が得られること。
・猫にまたたび お女郎に小判
意味:それを与えれば飛びついてくること。
㊼スポテッドタビーの猫種
・ベンガル(アジアンレパードキャット×イエネコ)
・オシキャット(シャム×アビシニアン)
・エジプシャンマウ(天然)
・アラビアンマウ(自然)
・サバンナキャット(サーバルキャット×サイアミーズ×ベンガル、オシキャット、エジプシャンマウ)
・アシェラ(アフリカンサーバルキャット×アジアンレパードキャット×イエネコ(ベンガル))
・オーストラリアンミスト(バーミーズ×アビシニアン×イエネコ)
・サファリ(ジョフロイネコ×イエネコ)
・ジェネッタ(ベンガル×サバンナキャット×マンチカン)
・ハバリ(企業秘密の為、不明。おそらくベンガル×なにか)
・モハーベスポテッド(モハーベ・デザート・キャット×ベンガル×アビシニアン×多指猫)
この中で、自然発祥の猫種は「エジプシャンマウ」「アラビアンマウ」
エジプシャンマウの歴史は古く、紀元前1500年頃まで遡るといわれていますが、その起源は明らかにはなっていません。
アラビアンマウの誕生は、アラビア半島において1000年以上前に自然発生したと考えられています。
㊽イギリス
【正式にペットとの結婚を認めている国はあるのか】
正式に結婚を認可している国はほとんどないのだが、イギリスは認めています。
『イギリス法律』
訳)人間と動物の間での結婚について、英国内の法律は明確な言及をしていません。
ただし、獣姦(動物と性行為に及ぶこと)は、2年以下の懲役刑。
※法律上、犬、猫、ハムスター、兎、その他どんな相手とであれ、婚姻を止めるものは存在しないようです。
㊾問題ありません。
『ウワサ』猫の耳に水を入れると死ぬ
「猫は水が体に濡れると犬の様に体が上手く振るわせられないため、濡れることを嫌がります。
しかし、首を振ることはできるので、水が入っても死ぬことはありません。
病院での治療で専用ローションを耳に入れて汚れを落とすこともあります。」
猫の耳は自浄作用があるとされ、頻繁に耳掃除をする必要はないものと考えられています。
毎日耳掃除をする必要はありません。
定期的に確認し、汚れていたら耳掃除をしてあげるとよいでしょう。
【耳掃除の方法】
・コットンやガーゼ、ペット用のウェットシートを使う
イヤーローションなどで湿らせたコットンやガーゼ、ペット用のウェットシートなどで、優しく耳の中の見える範囲だけ拭き取ります。
≪注意≫
・強くこすらない。
・見える範囲で充分。
・綿棒で耳の奥まで掃除しようとしない。
・耳洗浄は先生の指示で正しく行う。
綿棒を使って耳の奥まで掃除を行うと外耳道の粘膜が傷つき、外耳炎を引き起こしたり、
耳の汚れが奥に入り悪化するきっかけになります。
耳洗浄は使う液体により病気になったり、液体が取れず斜頸やふらつきが出る場合があります。
【病気や寄生虫の可能性】
以下の状態の場合は、早めに動物病院に相談してください。
・耳垢が増えている
・耳がくさい
・耳を頻繁にかいている
・耳の穴の中や周りが赤い、腫れている
・耳垢が黒く、奥に多量に見える
・耳掃除をした次の日には汚れている
・耳介が腫れている
・できものがある
・耳を触ると痛がる、怒る
ミミダニ
㊿鼻と肉球
猫は、体に汗腺がほとんどなく、鼻と肉球にしかありません。
汗の放出ができるのはほぼ足の裏になります。
【汗の出る時】
1.肉球は暑いときに汗をかいて、体温調節の役割を果たします。
2.怖いときや緊張したときにも汗をかきます。
通常、「エックリン汗腺」が、水状の「汗」を産生・分泌します。
猫の場合、エックリン汗腺は身体のごく一部(あしの裏側や鼻の頭付近など)にしか存在しません。
代わりに、白いアブラ状の汗を分泌する「アポクリン汗腺」が全身に発達しています。
アポクリン汗腺からの分泌物は、体臭の元にもなりますが、ある種のコミュニケーションの役割を果たしていると考えられています。
≪例外≫
全身に汗腺を持つ猫
(へアレスキャット)
・スフィンクス
・ドンスコイ
・ピーターボールド
・バンビーノ
・ユークレイニアン・レフコイ
・ミンスキン
・エルフキャット
・ドウェルフ