KOJIMA's Cat Cafe

コジマのねこカフェ「ミネット」

ブログ

にゃんこクイズ😺 ネコマニアへの道  問①~㊿

猫に関してのクイズです。
少しずつ問題を増やしていきます。
しっかり覚えてマニアを目指しましょう


①猫は平安時代、何と呼ばれていたでしょう?

②猫舌って言うけれど、猫は食べる時どこで温度を感じているでしょう?

③猫の目の色が左右違う色をオッドアイと言いますが片目の中で上下もしくは左右で色が違う事を何というでしょう?

④三毛猫はオスがほとんどいませんが、なぜオスがいないのでしょうか?

⑤猫の見える世界は色が一つありません。 何色が見えないでしょうか?

⑥猫の耳はかなり高音が聞こえます。 そして、他にもすごい能力を持っていますが何でしょうか?

⑦猫の血液型は全部で何種類あるでしょうか?


⑧味覚には塩味、甘味、酸味、苦味、旨味の5種類がありますが、猫が持っている味覚はどれでしょう?

⑨健康的で平均的な成猫が飛び降りることのできる高さはどのくらいの高さでしょう?

しっぽの動きは猫の感情を表していますが、それぞれのしっぽの動きはどのような感情でする動きでしょう?
・しっぽをピンッと天井に向けて立てている。
・しっぽを立てた状態で振っている。
・しっぽを立てた状態でブルブルとしっぽが痙攣しているように動く。
・座った、もしくは伏せている状態でしっぽを左右に振り床をたたく。
・座った状態でしっぽの先だけ振っている。
・寝た状態で呼ばれたとき、しっぽの先だけ振る。
・しっぽを体の下、もしくはお腹にもっていく。
・しっぽの毛を逆立て膨らんでいる。

⑪猫は生後7年でシニアと呼ばれますが、これは人間の何歳に相当するでしょうか?


⑫猫の歴史で初めて家畜化されイエネコの進化が始まりました。そのご先祖様ともいうべき猫種とは何でしょう?

⑬猫が食べると危険なモノは色々ありますが、以下のモノで危険なモノはどれでしょう?
(パパイヤ、マンゴー、イチジク、ブドウ、アボガド、ネギ類、生エビ、生カニ、生イカ、生タコ、生貝、生豚肉、生鶏肉、ナッツ類、ビターアーモンド、チョコレート、キシリトール、緑茶、コーヒー、紅茶、お酒、生のパン生地、
ユリ科の植物、ツツジ科の植物、キンポウゲ科の植物、 バラ科スモモ属の植物)

⑭猫がゴロゴロと喉を鳴らしたとき、高音、中低音、低音の3種類あります。 それぞれどんな時に鳴らす音でしょう?

⑮『猫の爪とぎ』、爪のケア以外にも3つ意味があります。 それは何でしょう?

⑯『猫が顔を洗うと雨が降る』という言葉があります。 実際、雨が降る前に顔を洗うしぐさをすることが多いそうですがそれはなぜでしょう?

⑰外猫と呼ばれる家と外を自由に行き来する猫は家からどれくらい遠くまで行っているでしょうか?
下の三つの中から選んでください。
A.100m以内 B.100~1000m C.1000m以上

⑱背中が曲がっていると『猫背』と言いますが、猫はなぜ『猫背』なのでしょうか?

⑲お腹の皮膚が弛んだ猫を見たことはありませんか? 肥満とは関係なく、その弛んだ皮膚には名称と役割があります。
その名称と役割はなんでしょう?

⑳成猫は1日14時間寝ていますが『毛づくろい』にはどれくらい時間をかけているでしょうか?

㉑猫はよく寝る生き物ですが、なぜよく寝るのでしょうか?

㉒例外を除き、猫の平均体温は何度でしょうか?

㉓猫には帰巣本能はあるでしょうか?

㉔猫の最多出産記録でギネスに認定されています。『1回の出産で最も多かった出産数』は何匹だったでしょうか?

㉕猫は記憶力が良い生き物ですが、他の動物に例えると何に近い記憶力を持っているでしょう?

㉖平均的なイエネコは時速何kmで走れるでしょうか?

㉗猫の好きな匂い、嫌いな匂いはどれでしょう。
A:ブドウ B:ミカン C:パイナップル D:湿布 E:メンソレータム F:バンドエイド G:アロエ H:タバコ
I:紅茶 J:コーヒー K:酢 L:醤油 M:みりん N:胡椒 O:塩 P:男性の汗 Q:女性の汗 R:石鹸
S:唐辛子 T:シナモン U:チョコレート V:またたび W:キウイ X:味噌川草 Y:レモンバーム
Z:蛇

㉘猫のうんちはなぜ臭いのでしょう?

㉙日本では『黒猫』はどのように思われているでしょう?

㉚8月17日は猫に関連する日ですが、何の日でしょう?

㉛猫はなぜ、死の間際に姿を消すと言われているのでしょうか?

㉜猫はなぜ、狭い所に好んで入ろうとするのでしょうか?

㉝猫は人間の何分の1の光で見えているのでしょうか?

㉞猫の「触って嬉しい箇所」「触って嫌な箇所」はどこでしょう?

㉟『龍猫』と書いて何と読むでしょう?
 下のA~Eから選んでください。
 A:ドラえもん(藤子不二雄)
 B:ニャース(ポケモン)
 C:トトロ(ジブリ)
 D:ハチワレ(ちいかわ)
 E:カンフーパンダ(ドリームワークス)

㊱猫は大変耳が良いですが、テレビの音はうるさくないのでしょうか?

㊲猫が時々、舌を仕舞わず出しっぱなしにしている理由は何でしょう?

㊳お風呂に飼主が入っていると、
猫の苦手な水場にもかかわらず来るのはなぜでしょう?

㊴猫はなぜ、嬉しそうに撫でられていたのに急に噛むのでしょうか?

㊵猫の肉球はどんな役割をもっているでしょう?

猫はなぜ、「トイレハイ」と呼ばれるトイレ前後での過剰行動をするのでしょうか?

㊷猫の死因で一番多いものは何でしょう?

㊸猫はなぜ、他の生物より腎不全になりやすいのでしょう?

㊹猫のシャンプーは、犬もしくは人間のものを代用として使えるでしょうか?

㊺猫がカメラを嫌がる訳はなんでしょう?

㊻猫が飼主に噛む、引っ掻く、威嚇するなどの攻撃的な行動を日常的にする行為を何というでしょう?

学名「felis sylvestris catus(フェリス・シルヴェストリス・カトゥス)」は通称で「猫」のことを指しますが、
 正式には何という名前でしょうか?

㊽猫は様々なフェロモンを出していますが、そのフェロモンが出る場所は体のどこでしょう?

㊾猫には、人間が退化してしまい無くしてしまった「ヤコブソン器官」というものがありますが、
 どんな役割をもった器官でしょうか?

㊿猫はなぜ、草を食べるのでしょうか?
 




【答え】
ねこま

ネコは紀元前2世紀ごろ(弥生時代)には日本におり、7世紀の初めには人々の作業場に出入りしていたようです。
後に奈良時代後期、仏教の経典と共に中国から『唐猫(カラネコ)』と呼ばれ珍重された外国からのネコが入ってきました。 当時はまだ庶民には見ることのできない上流階級のみのペットだったようです。 首にヒモをかけ、逃げられないようにして飼っていたとされています。
平安時代の書物によると『ネコマ』などと呼ばれていたと記されています。
「よく寝て独楽のようにクルクル動く事から『寝独楽』」や「寝るのを好む事から『寝好む』→『ねこま』になり『寝小魔』」、「ネズミを捕る姿から『鼠神(ねこま)』、『鼠小待(ねこま)』、『鼠好(ねこま)』」など様々な当て字があったようです。 (他にも、『寝熊』『鼠熊』『寝駒』『禰古萬』など)
その後、「ネコマのマは魔に通ずとされマがなくなった説」や「よく寝る子からネコ説」、『当時のネコの鳴き声を『ねうねう』と表現していたことから『ねうねうこ』からネコ説」などがあります。
猫という漢字は『 田畑の苗(なえ)を荒らすネズミを退治する』ことから獣辺に苗で猫となりました。



鼻から吸い込んだ温度は0.5℃単位でわかります。
ちなみに餌の適温は35~40℃くらいです。
体は熱さに鈍く火傷や低温火傷を起こすことがあるのでストーブやコタツには注意が必要です。

ダイクロイックアイ

人間では「中心型虹彩異色症」、もしくは「扇型虹彩異色症」と呼ばれるもので、1つの眼球の中に複数の色が混在している状
態です。

ヘーゼルに見られるような漠然としてグラデーションではなく、明確に区分できる2つの色から成り立っています。
「中心型」の場合は虹彩の周辺部と中心部で違う色を成し、「扇型」の場合はまるでカットしたピザのように、虹彩の一部だけ
が違う色を示します。

なお、生まれつきではなく、後天的に眼球の一部が変色した場合は、ダイクロイックアイではなく角膜炎の可能性があるので、
獣医に相談したほうが良いでしょう。

体色に黒色を出すx染色体と茶色を出すx染色体の2つが揃わないと三毛にならないから。


♂、♀を決める遺伝子に染色体というのがあるが♂にはY染色体が一つ必要、♀はX染色体が2つ必要です。
そして染色体は2個しか持てないので、YY・XY・XX になります。
Yが入れば全て♂になります。
猫に黒色を出す遺伝子と茶色を出す遺伝子は染色体に付く事で固体の色をきめる働きがあるのだがそれぞれX染色体にしか
付きません。

生まれた猫の色に黒と茶が入るにはXX染色体を持つ♀だけとなります。
約3万頭に1頭の確率でXXY染色体で生まれてくる個体がおり、これがオスの三毛猫となります。 これはクラインフェルター症候群という染色体異常によるもので、 その♂のほとんどが繁殖機能を持ちません。

ちなみに、日本では三毛猫は「幸運を呼ぶ猫」として知られており、『白は福を招き、茶は無病息災、黒は厄除け』と言われています。

赤色

猫は夜行性として進化した夜の世界、黄色と緑色と青色のボヤっとした景色で見ています。
視力も悪く景色は6~10mほどしか見えず、人間でいう0.1~0.2くらいです。
しかし、動いているものは30m先の小さい虫でも見つけられます。

絶対音感


人間:20kHzに対して猫:80kHz
かなりの高音まで聞き取るようで、各音階の5分の1から10分の1の差を聞き分けられます。 つまり人間には同じ音に聞こえても猫にとっては全然違う音になるわけです。 また、1km先の音が聞こえるので何もない所でジッとしている時は何かを聞いているのかもしれません。

3種類  (A型、B型、AB型)

A型が80%。 B型は20%。 AB型はほとんどいません。
アメリカンショートヘア、ロシアンブルー、オリエンタル、サイアミーズ、メインクーンなどはA型しかいません。 雑種の猫もA型がほとんどです。
ヒマラヤン、ペルシャ、アビシニアン、ソマリ、スコティッシュフォールドなどが10~25%ほどB型がいます。
ラグドール、デボンレックス、エキゾチックショートヘア、コーニッシュレックスなど25%以上のB型がいます。
中でもブリティッシュショートへアは50%以上がB型と大変珍しい種です。
血液型が問題で起きる症状として、母猫と子猫の血液型が違う時の授乳によって子猫が命を落としてしまう新生子溶血というものがあります。


塩味、酸味、苦味

味を感じる細胞を味蕾細胞と言いますが人間が約1万個に対して猫は500個ほどしかなく、さらに舌のザラザラした部分には味蕾細胞がありません。 なので、まず匂いで食べたいかを判断します。 次に苦味は自然界では毒や腐敗など有害なものが多いので苦味を感じると吐き出します。
猫は肉食なので塩分は肉や血からとっているため旨味を感じる必要がなく、糖質を代謝するのが苦手なため甘味を感じなくなっているようです。
ちなみに稀にカスタードなどの甘い食べ物を好む子もいますが、あれは卵などの素材の味を感じているからだそうです。

塩味も特に好みではありません。
塩味は、酸味や苦味に比べ非常に感じにくく、そして、普段食する肉には多少の塩が含まれており、塩味を積極的に摂取する必要がなかったためといわれています。
そんな中で唯一好んで食べるものがアミノ酸になります。
猫はアミノ酸の味を感じ取ることができるといわれています。
アミノ酸は肉や魚に含まれており、肉食である猫は生きる上でとても大切なものです。
アミノ酸は20種類ほどあり、甘いと感じるアミノ酸を好み、苦いと感じるアミノ酸は嫌いな味のようです。


約7m

建物では3階くらいの高さになります。 ただし、肥満や病気、年齢や体格、猫種や運動神経、コンディションや環境などで高さの上下はありますので決して猫を高い所から落とすようなことはしないでください。 場合によっては2mくらいの高さから落ちても怪我をすることがあります。
猫は前庭器官が発達することで優れた平衡感覚を持ち、しなやかや筋肉とショックを吸収する肉球があることで高い所からの飛び降りを可能にしています。


・しっぽをピンッと天井に向けて立てている。 ・・・興味津々。 楽しい。
・しっぽを立てた状態で振っている。 ・・・ワクワク。 嬉しい。
・しっぽを立てた状態でブルブルとしっぽが痙攣しているように動く。 ・・・期待値マックス
・座った、もしくは伏せている状態でしっぽを左右に振り床をたたく。 ・・・イライラ。 止めろ。
・座った状態でしっぽの先だけ振っている。 ・・・考え事。
・寝た状態で呼ばれたとき、しっぽの先だけ振る。 ・・・面倒だけど返事はする。
・しっぽを体の下、もしくはお腹にもっていく。 ・・・嫌だ、怖い。
・しっぽの毛を逆立て膨らんでいる。 ・・・大興奮。 びっくりした。 超怖い。 怒ってる。

44歳

猫は1年で18歳、2年で24歳、その後は1年で4歳ずつ歳をとっていきます。
一般社団法人ペットフード協会が2021年に発表した『全国犬猫飼育実態調査結果』で、猫の平均寿命は、
「家の外に出る猫:13.75年」、「室内飼い猫:16.22年」でした。

猫の長寿ギネス公認記録はアメリカのジェイク・ペリー氏のメス猫クリーム・パフちゃんの38歳3日(1967年8月3日~2005年8月6日)。 人間年齢で168歳。
その前の記録保持猫はアメリカのジェイク・ペリー氏の飼い猫スフィンクスのグランパちゃんの34歳2ヶ月(1694~1998年)。 人間年齢で152歳。
驚くべきは同じ飼主の元で育った猫ということと与えていた餌。
ベーコン&エッグ、アスパラガス、ブロッコリー、クリームたっぷりコーヒーなど。
コーヒーに入っているカフェインは猫にとって毒とされ絶対にあげてはいけないもののはずですが・・・。

非公認記録としてはイギリスのハルウェイ婦人の飼い猫プスの36歳1日。

リビアヤマネコ



英語で『アフリカン ワイルドキャット』と呼ばれ、日本語で別名アフリカヤマネコと言われることもあります。
大きさは体長50~60cm、しっぽの長さ20~40cm、体重5㎏程度。
生息地は砂漠やサバンナといった暑くて乾燥した地域。
4000~8000年前の古代エジプトでネズミ退治が目的で飼育され始めたようです。
【系統樹】
犬科、猫科、熊科のご先祖様『ミアキス』4800~6500万年前
→『プロアイルルス』2500万年前
→サーベルタイガー、猫科のご先祖様『プセウダエルルス』2000万年前
→猫科のご先祖様『シザイルルス』1800万年前
→ 猫科誕生1200万年前

全部

・ブドウ:中毒、腎不全
・イチジク:中毒、アレルギー
・パパイア、マンゴー:アレルギー
・アボガド:中毒、消化器障害
・ネギ類:赤血球破壊、消化器障害、中毒
・生エビ、生カニ、生イカ、生タコ:ビタミンB1欠乏症
・生貝:ビタミンB1欠乏症、光過敏症
・生豚肉、生鶏肉:食中毒、寄生虫
・ナッツ類、ビターアーモンド、チョコレート:中毒
・キシリトール:低血糖、肝障害
・緑茶・コーヒー・紅茶などのカフェイン、アルコール、生のパン生地:中毒
・ユリ科、ツツジ科、キンポウゲ科、バラ科スモモ属:中毒

その他にも危険なモノは無数にありますが人間の風邪薬は大変危険です。
アスピリンという風邪薬の成分は重篤な貧血を引き起こし、肝障害も受けます。
絶対にあげないでください!

少量でも大変危険なモノで命の危険にかかわります。
もし食べてしまったら出来るだけ早く病院に連れて行きましょう。

高音 :要求、期待、甘えたい
 中低音:嬉しい、楽しい、気持ち良い、親子のコミュニケーション
 低音 :苦しい、辛い、怖い、ストレスが酷い


その子によって音の高さは変わりますが音程を使い分けているようです。
ちなみに2023年の現在でもなぜ猫は喉を鳴らすのか分かっていないようです。

ゴロゴロ音は低周波(15ヘルツ)で怪我を早く治す波長という事が分かっています。
実際、避妊手術後の猫は寝ながらゴロゴロ鳴らしているのを確認しています。

※2023年10月3日、学術誌に『猫が喉を鳴らす仕組み』の論文が掲載され解明されました。
興味のある方は是非読んでみて下さい。

【史上最高 世界一大きな「ゴロゴロ」音を鳴らす猫】
イギリスのトレーシー氏の飼い猫、元捨て猫マーリンちゃん。
公式なギネス記録では『67.8デシベル』。
しかし、飼い主が測ったときは『100デシベル』を超えていたそうです。

画像
【目安】
20デシベル:木の葉の触れ合う音
30 :郊外の深夜、ささやき声
40 :図書館、市内の深夜
50 :静かなオフィス
60 :洗濯機(1m)、目覚まし時計
70 :セミの鳴き声(2m)、やかんの沸騰音(1m)
80 :布団叩き、地下鉄(車内)
90 :カラオケ(店内中央)、犬の鳴き声(5m)
100 :電車が通る時のガード下
110 :自動車のクラクション(2m)
120 :飛行機のエンジン音
130 :ジェット機の離陸時
※50デシベル以上は睡眠に影響を及ぼすレベル

マーキング、気分転換、かまってアピール

猫のツメは玉ねぎのように外側が古い層、内側の芯から新しい爪が出来ていきます。
『爪をとぐ』という行為は古い爪を剥がし鋭くする「研ぐ」という行為です。
また、猫の足の裏には『臭腺』という分泌腺があり、自分のにおいを付けることでテリトリーの主張をします。
野生かでは木にしますので自分の大きさも主張できるわけです。
『気分転換』もしくは『ストレス発散』をする時もします。 寝起きやびっくりした後、怒られたりケンカした後など行います。
『アピール』は自分を見て欲しい、遊んで欲しいなど、かまって欲しい人の前で爪とぎし存在をアピールします。
人の足を爪とぎ代わりにする子もいて、とても分かりやすいアピールですね。

・湿気が増すとヒゲの張りを失ってしまうため、そのハリの回復の為、ヒゲの手入れをする。
 ・湿気が増すとノミが活発に動くため痒くなって顔を擦る。


猫のヒゲは湿気を感じるセンサーの役割もしているため、低気圧が近づき空気中の湿気が多くなるとヒゲの表面に水分が付着して重くなり、ヒゲの張りを失います。 それを元に戻すため顔をこすってヒゲを手入れします。

明治43年に出版された猫研究書『猫』(著:石田孫太郎)では、
「猫 顔を拭ふて その手 耳を越せば降雨」
「猫 顔を拭ふて その手 耳を越さねば晴天」
と紹介されています。
また『日本俗信辞典』では『猫の洗面と晴雨』として
「猫の手水は雨(筑前地方)」
「猫が背中から頭を撫で下ろせば長雨(沖縄・竹富島)」
「猫が口元だけ洗うときは雨(岐阜)」
など、 その他多くの俗信が紹介されています。

現在も『猫が顔を洗うこと』と『雨が降る』の関係について、科学的な因果関係が検証されているそうです。

A.100m以内

2020年3月11日付けで学術誌「Animal Conservation」で発表された『キャット・トラッカー』という大規模な国際プロジェクト。 6年の年月をかけ、6か国900匹の猫にGPSをつけ、その行動範囲を調べました。
ほとんどの猫が家(庭)から100mの範囲でしか移動しておらず、家の近くで行動していることが分かりました。

獲物を狩る際に静かに近づき飛び掛かるのに適した体として進化した。
 また、高い所から飛び降りた際、衝撃を吸収するため。


犬科の動物が狩りをする際、走って追いかけて狩るため、体はまっすぐの方がスピードが出ます。 逆に猫のように静かに近づき飛び掛かる場合、丸く曲がった背は瞬発力を上げるのに都合がよく、また高い所から飛び降りた際、関節を多くすることでショックを吸収し怪我をしにくくしています。 実際、猫の骨は人間よりも44本多く、関節が多くなっています。
猫の肩甲骨は鎖骨とつながっておらず、猫には肩がありません。 そのため狭い隙間にもスムーズに入ることができます。

『ルーズスキン』もしくは『プライモーディアルポーチ』

1.お腹を守る。 (喧嘩などで内臓を傷つけないようにするため)
2.俊敏な動きをしても余裕のある皮膚。
3.多くを食べても突っ張らない皮膚。
4.お腹の保温効果。

日本名で『ルーズスキン(弛んだ皮膚)』。
英名で『プライモーディアルポーチ(原始的な袋)』。
肥満や出産などでも弛むことはありますが、それとは別で弛んでいる皮膚です。
アメリカンショートヘア、エジプシャンマウ、ベンガル、ピクシーボブができやすいそうです。
肥満との見分け方としては、肥満は首周りにも肉がつくので、そこを確認するとよいそうです。

約2時間20分

猫は起きている時間の約24%を毛づくろいに使っているそうです。
猫は生後5か月未満、高齢期の頃は20時間以上寝ることもあります。

肉食で狩猟動物であるため狩りをする体力を残すため、できるだけ寝て過ごす。

草食動物と違い、肉食動物の栄養摂取は短時間ですむため、野生化では狩り以外の時間はできるだけ寝て体力消費を減らそうとします。 また、雨の日では獲物が動かず、狩りが困難なためほとんど寝て過ごすようです。

イエネコの成猫は平均14時間の睡眠を取り、生後5か月未満、高齢期の猫は約20時間睡眠を取ります。
シニア期では老化と共に聴力が衰え、エネルギー摂取量も減るため、睡眠時間が長くなっていきます。
猫にとって睡眠時間は重要で、室内飼いと野良猫では寿命が半分以下とされています。
病気や怪我、食事事情など要因は色々ありますが、睡眠不足もその一つだと言われています。

38~39℃

猫のご先祖様(リビアヤマネコ)は高温環境で生活しており、適応するメカニズムが組み込まれているそうです。
犬は37.5~39℃。 運動するのに適した体温になっています。
体温が37.2℃以下は低体温症と呼ばれる状態で、全身の細胞や臓器に栄養が届かず体温が維持できていない状態です。
40℃以上になると熱中症と呼ばれ、開口呼吸や下痢、けいれん、ショック状態におちいることもあり大変危険です。
例外はスフィンクスという毛のない猫で平均体温が他の猫よりも高いそうです。

帰巣本能はある。

ただし、外猫と室内飼いの猫、猫の種類によっても、帰巣本能は大きく違うようです。
また、猫は過ごしやすさを優先しやすい為、帰れないときにその場に住み着いてしまうことが多々あります。

『猫の帰巣本能に関する実験』
野原に、屋根を付けることで太陽の位置を分からなくした円形の部屋(15度の間隔で計4か所の出口を作り、その間に壁を立てたもの)の中心に町から借りてきた多くの猫を1匹づつ部屋の中心に置きました。
猫は麻酔で眠った状態で家から運び、置かれてから目を覚まし、どの方向の扉から出るかを調べました。
結果、かなり多くの猫が家のある方向の扉から出たそうです。
また、磁力のあるものを装着した猫は方角が分からなくなったようです。

帰巣本能に関して、そのメカニズムは解明されていません。
しかし、現在考えられているものが4つあります。
1.磁場を感じることは分かっているので、渡り鳥のようなセンサーがあるかもしれない。
2.動物には体内時計があるが、遠く離れたときに太陽に位置とのズレを感知し修正することで元の場所に着ける。
3.脳内に『方向細胞』があると言われている。 行きたい方向を1つに定めるとその方向に向いたときに活性化するらしい。
4.『感覚地図』というものを資格や聴覚、嗅覚などを使い、頭の中に地図を作って帰り着く能力があると考えられる。

19匹

猫の最多出産ギネス公認記録はイギリスのバーミーズとシャムのハーフで1度に19匹出産しています。 そのうち4匹は死産。 15匹中、メス1オス14。
アメリカ・テキサス州のトラ猫ダグディは生涯で420匹生んでいます。
1935年生まれで、最後の出産は1952年(17歳)。

猫の発情は年に2~3回とされているが妊娠しなかった場合、若い子だとすぐに発情がくる子もいます。
しかも、猫の発情は日照時間に関係し、1日12時間以上明るい環境下で発情する為、季節が関係なくなっています。
また、より強い種を残すため、生まれた子供を他の雄が全て殺すと発情するようになっています。

猫は交尾をすると卵子が下りてくる『多排卵動物』で人間や犬のように生理などはありません。
また、交尾するたびに排卵する為、一度に複数のオスの子供を授かることも可能です。

オランウータン

アメリカのミシガン大学で犬・猫の記憶力の実験をしました。
犬の記憶力が5分間だったのに対して猫の記憶力は16時間でした。 これはオランウータンに勝るとも劣らない記憶力になります。

【実験方法】
箱をいくつか用意し、餌が入った箱だけランプが点くようにし、どこに入っているかを覚えさせた後、時間をおいてランプの箱に行くかどうかを実験しました。
これは興味が強ければ強いほど時間が長くなったらしく、おもちゃでは10分程度でした。

記憶には短期記憶と長期記憶に分けられますが、猫は短期記憶に優れ、人間の20倍という実験結果が出ています。


脳化指数(=EQ)とは「脳の重量÷体重の2/3乗」で表され、数値が高いほどその動物は賢いとされる。 
体重に対して脳が大きければ数値が高くなる。
ネコのEQを1とする算出式が一般的である。
※一概に知能が高い、低いとは断定できない。
【脳化指数表】           【動物の知能指数Best20(2024年版)】
ヒト       :7.4~7.8    1位:チンパンジー       
バンドウイルカ  :5.3        2位:カラス
シロガオオマキザル:4.8        3位:イルカ
リスザル     :2.3        4位:ブタ
チンパンジー   :2.2~2.5    5位:ゾウ
クジラ        :1.8        6位:タコ
キツネ      :1.6        7位:ゴリラ 
ゴリラ      :1.5~1.8      8位:アカゲザル
アフリカゾウ   :1.3        9位:ボーダーコリー
カラス        :1.25       10位:イヌ
イヌ       :1.2       11位:オウム
リス       :1.1       12位:ボノボ
ネコ       :1.0       13位:ハト
スズメ      :1.0       14位:ネズミ
ウマ       :0.9       15位:ネコ
ライオン     :0.6       16位:オランウータン
マウス        :0.5       17位:リス
ウサギ      :0.4       18位:シャチ
ラット      :0.4         19位:アライグマ
ニワトリ     :0.25       20位:ヒツジ

・カナダのモントリオール大学の調査で、猫が人間の1歳半~2歳くらいの記憶力がある可能性が示されました。
理由として、猫が認識能力「対象の永続性(見えていたものが見えなくなった後も、そこにものがあり続ける)」があるためです。
例)トイレに行った飼い主がトイレから出てくるまでドアの前で待ち続ける。
・カナダのアルバータ大学の調査で、猫は「障害物記憶(障害物を乗り越えた時の高さを覚える能力)」を10分以上保持していたと記録しています。
例)障害物をまたいだ時、前足で乗り越えた後に確認無しで後ろ足も乗り越えられます。

時速48km

海外での実験で逃走する猫の早さを計測、時速30マイル(48km)でした。
単純計算で100m走を7.5秒になります。
ウサイン・ボルトの記録が100m:9.58秒(時速37.5km)です。
【他の猫科】
ライオン:58km
ヒョウ:58km
トラ:65km
ピューマ:80km
カラカル:80km
サーバルキャット:80km
チーター:110km

チーターは700mを22.4秒で走った記録があり、これは時速112.5kmとなります。
また、走り出してから2秒で時速72kmに到達しています。
チーターの狩りは獲物の30m手前からスタートし100~200mの間が勝負で、その勝率は5割だそうです。
そして、スピードを維持できるのもせいぜい500mが限界だそうです。

【好きな匂い】
 V:またたび W:キウイ X:味噌川草
 【嫌いな匂い】
 B:ミカン D:湿布 E:メンソレータム G:アロエ H:タバコ J:コーヒー K:酢 N:胡椒 P:男性の汗
 S:唐辛子 T:シナモン Y:レモンバーム


【好きな匂い】
猫はまたたびに含まれる『マタタビラクトン』という成分に中枢神経を刺激されよったような状態になります。
それに近い成分で『ネペタラクトン』というものがあり、キャットニップやキャットミントに含まれます。
キウイの木の根や枝などにも『マタタビラクトン』が含まれています。
味噌川草はキャットミトンの一種になります。

【嫌いな匂い】
猫は基本的に匂いで食べ物を判断します。
酸っぱい匂いは腐った(傷んだ)匂いと判断し不快な匂いとします。
柑橘系は、「リモネン」という成分が解毒できないため嫌うと考えられています。
ハーブであるレモングラスもその一つです。
香辛料で胡椒や唐辛子などの刺激が強いものも嫌います。
またシナモンも嫌な匂いです。
タバコは動物全般が嫌がりますが、それ以前にタバコの有害物質の影響を人間の5~6倍受けてしまうので大変危険です。猫にたば
コーヒーの匂いは苦味が強く猫の嫌いな匂いですが、コーヒーや紅茶はカフェインが中毒を起こすので絶対あげてはいけません。
アロエやハーブ系は中毒を起こすため嫌う子が多いようです。
男性の汗は、研究結果で哺乳類全般が苦手な匂いという事が分かっています。 マウス実験でも強いストレス反応が出ました。 自然界では単独のオスは攻撃的なため、オスの匂いに危険を感じているのではないかと考えられています。

【猫除け液の作り方】
木酢液、竹酢液を水で薄め、唐辛子10~15本とレモンバームの葉10~30枚を浸します。
1~2日置き、唐辛子と葉を取り除いたら出来上がり。
使う際は4~8倍に薄めて撒いてください。

・猫は肉食動物なので臭い。
 ・猫のうんちの悪臭の原因物質『硫黄』を含む化合物が入っている。
 ・単独行動をするので体臭など匂いを発する物質を糞尿で体外へ出している。


 岩手大学農学部応用生物化学科 宮崎雅雄准教授ら研究 科学誌「ジャーナル・オブ・ケミカル・エコロジー」掲載
「悪臭の元となっている化合物は、 フンの主がオスかどうかを識別するフェロモンとして機能している」と発表しました。この物質はメスよりオスの方が多く含まれます。

 その他の匂いの元は「インドール」、「スカトール」、「硫化水素」など
 インドール、スカトールは基本的なウンチ臭。 硫化水素は卵の腐敗臭。
 ちなみに、インドールとスカトールは、濃度によって感じ方が大きく変わる成分で、高くなると猫の便臭。 薄くなる とスミレの花やジャスミンの花の香りに近くなります。

福猫

「夜でも目が見える」等の理由から魔除けや幸運、商売繁盛の象徴とされ、黒い招き猫は魔除け厄除けの意味を持つ。
『寛平御記』で宇多天皇が飼っていた黒猫の記述がある。
江戸時代では労咳(結核)が治るという迷信で、新選組の沖田総司が飼っており、死に際に切り殺そうとして果たせず死期を悟ったと言われている。
それ以外では、恋煩いに効験があるとされていた。
小説家「夏目漱石」の『吾輩は猫である』のモデルは漱石(37歳)の家に迷い込んだ黒猫で、妻(鏡子)が福猫として可愛がっていたという。

ベルギー:19世紀初頭まで「猫の水曜日」に時計台から黒猫を投げ殺す行事があった。
イタリア:年間6万頭の黒猫が迷信を信じる市民に殺されており、動物愛護団体が署名を募っている。
他の欧米:黒猫が前を通ると不幸がおこる。
     黒猫をまたぐと不幸がおこる。
     13日の金曜日に黒猫を見ると不幸がおこる。
イギリス:幸運の象徴として、イーペルでは3年毎の5月第2日曜に「カッテンストゥッツ(猫のパレード)」が行わ
     れている。 黒猫装束の人達が協会の塔の窓から投げられた黒猫のぬいぐるみをキャッチすると幸運ななると
     いわれている。

黒猫感謝の日

この日を提唱したのはウェイン・モリス氏です。
彼の妹のジェーンさんは8/17に33歳の若さで亡くなっています。
彼女の愛した黒猫が迷信や誤解で粗末に扱われる事実を払拭するため、2011年に8/17を『黒猫感謝の日」としてFacebookにイベントページを立ち上げました。
黒猫の写真を多数掲載、募集し、様々な場所で宣伝を続けた結果、ついに認知されました。

ちなみに10月27日は「全国黒猫の日」となっています。
イギリスの愛護団体「Cat Protection」が2011年に制定。 全米に広げました。
こちらも認知向上目的ですが、ハロウィンによる黒猫の認知度低下を払拭する目的も入っています。
黒猫の養子縁組率低下、殺処分率増加の問題意識を高めることが狙いとなっています。

猫には死の概念はなく、その苦しみや不快感から逃れるために身の安全が守れる場所へ身を隠すため。

『キャット・ウォッチング』の著者デズモンド・モリス博士いわく「猫は自分自身の死という概念を持たない。どんなに気分が悪くとも自分の死を予測できない」と断言しています。
猫に限らず多くの動物は死の概念を持たないようです。
その為、死期が迫ったとき、その不快感を敵に遭遇した時の不快感と結び付けてしまい敵から逃れるような行動をとってしまうのではないかと考えられています。
しかし、それはある程度外の世界を知った猫に当てはまる行動であって、現代の外を一切知らずに育った猫には当てはまりません。 なぜなら、その子たちにとって一番安心できる場所は飼主のそばであり、いつも寝ているベッドだからです。

安心と好奇心と習性を満たすため。

周りを囲むような場所は猫にとって絶好の隠れ家です。周りの目から身を隠し安心して寝ることができます。
狭い隙間は猫にとって虫や小動物が隠れていそうな魅惑的な場所です。
猫のご先祖様であるリビアネコは穴の中に隠れた小動物などを狩って生活をしていました。
その為、本能的に狭い隙間や場所が気になってしまうようです。
猫は狩りをする際に隠れて獲物を待ちます。袋や箱はそんな狩猟本能を刺激し身を隠してしまうのだと思われます。

人間の7分の1の光量で見える。

夜行性である猫は暗闇でも物が見えるよう進化してきました。
その進化の一つとして、「タペタム」という組織があります。
猫の目の中の網膜の後ろに存在し、目に入った光を反射する板のような役割を持っています。
入った光を反射し網膜に返すことで2倍光量を得ることができます。
光を反射しているので猫の目は光ります。
また、ネコの目のサイズは身体のサイズと比べても大きく、瞳孔は光の量によって大きさを変えることができます。

「触って嬉しい箇所」
・頭の上(頭頂部、耳の付け根)
・顔周り(額、鼻の頭、ヒゲの付け根)
・首回り
・アゴ下
・背中
・尾の付け根


「 触られて嫌な箇所」
・足
・尻尾
・お腹
・お尻、陰部
・耳の中


 猫は「触って嬉しい箇所」を触られると脳内が活性化しエンドルフィン(幸福感をもたらす物質)が出ます。
 猫は1日2時間以上グルーミングにつかっていますが、その舌が届かない箇所は撫でて欲しい箇所になります。
 親しい猫同士で舐め合う(アローグルーミング)とき、頭にすることが多いです。
 左右の頬や額にはフェロモンを出す臭腺があるため、こすり付けて安心を得ようとしますが、そこを優しくマッサー アゴ下は臭腺があるため、むず痒くなることもあるので、少し強めに掻いてあげると喜びます。
 背中は自分でグルーミングできるため、そこまで好きな箇所ではないようだが優しくなでてあげると落ち着くようです。
 尾の付け根は臭腺があり、敏感な箇所の為、しつこくすると嫌がるかもしれませんが、軽くマッサージするようにすると気持ちよさそうにします。

 「触られたら嫌な箇所」は身を守るために本能的に嫌な箇所なため、信頼関係をしっかり作ってさえいれば嫌がらない場合もありますが、基本的には嫌がり、攻撃的になったり逃げたりしてしまいます。
 足は行動するための重要な箇所であるため、動けない状況は好まないため掴まれたりするととても嫌がります。特に足先は敏感なので嫌がります。
 尻尾は尾骨神経が通っており、下腹神経や骨盤神経にも繋がっているため、とても敏感で大事な機関でもあります。 
 お腹は内臓など命に直結する大事な箇所であるため、本能的にも守ろうとします。そのため、安心してお腹を出して寝ている時にお腹を触ると怒りだしたりすることもあります。
 耳の中やお尻、陰部は言わずもがな。

 猫のあらゆる箇所を撫でられるようにするためには、その猫との信頼関係をつくり、触って欲しいサインをしっかり受け取り、止めて欲しいサインを見逃さないようにしましょう。
 【触ってサイン】
・撫でたり近付いたときにゴロゴロ鳴らす。
・頭や体を擦りつける。
・膝の上や体の上に乗ってくる。
・目の前でゴロンと体を横たえる。

 【触るなサイン】
・しっぽを床に叩くように振る。
・ニャンと鳴く。
・手で止めてくる。
・耳が後ろに下がる。
・身をすくめる。など

トトロ(ジブリ)

中国で『龍猫』というタイトルになっている『トトロ(ジブリ)』。
中国語「龍猫」と書くと「チンチラ(げっ歯類)」なのですが、誰がどうして「龍猫」としたのかは不明。
トトロの不思議な力、唸り声をあげて飛ぶ姿、大きい姿などの理由で伝説上の生き物として龍が付いたのではないかと言われています。
チンチラに似た小動物系の生き物で想像上のすごい力を持った生き物からの連想かもしれません。

【他の中国語のキャラクター】
ドラえもん = 哆啦A梦(読み:ドゥォラーエィモン) ※昔は「机器猫」や「小叮当」でした。
ニャース  = 喵喵(読み:ミィァォミィァォ)
ハチワレ  = 吉伊卡哇(ちいかわ)哈契瓦乐(ハチワレ) 
※中国語で「ちいかわ」を訳すと「肥猫」と書くらしい。
カンフーパンダ = 功夫熊猫

うるさくない。

人が集中すると他の音が聞こえなくなるように、猫も雑音をうまく聞こえなくする術を持っています。
また、耳は効率のよい「集音器」の役割をしており、約30本もの耳介筋と呼ばれる筋肉が「耳介」を270度も回転させ、片耳ずつ動かすことを可能にしています。

猫は敵や獲物の発見をするために高音を聞くのに優れています。
猫の聴神経は4万本あり、人より1万本多く、猫の可聴域が約60~6万ヘルツに対して、犬は約15~4万ヘルツ、人は約20~2万ヘルツとなっています。それは犬の1.5倍、人の3倍の高音を聞くことができるということです。
また、聞くことにより、ネズミなどの足音や鳴き声で正確な位置まで把握することができます。
猫の耳に生える長さ1~5mmほどの房毛は、2万ヘルツを超える高音の超音波に反応し、音を聞くのに役立っています。
逆に低音は人並みにしか聞こえないようです。
 
安心しきって、ついうっかり。

野生化の猫ではまずありえないようですがイエネコの場合、毛づくろいで仕舞い忘れてしまうことがあります。
これは、その環境に安心しきっていて警戒心0状態、ふと気が抜けた瞬間に仕舞い忘れるようです。
とくに、ペルシャやブリティッシュ、エキゾチックのような鼻が低い種類は長い舌が収まりきらず出てしまうことが多いです。
ただし、舌を出し急にぐったりしている場合、「心筋症」の可能性があります。
他にも、口で息している、呼吸が荒い、息が臭い、よだれが出ている、食欲不振、舌が紫色(チアノーゼ)などの状態が見られた場合、何らかしらの病気を発症している可能性があるため、速やかに病院に診せてください。

正確な理由は不明だが猫の心理分析によれば4つの理由が考えられる。
1.飼主のそばにいたい。
2.流れる水に興味がある。
3.縄張り内の出来事の確認。
4.飼主の安否の確認。


1:風呂に限らず、トイレや寝所などどこに行くのも付いてくる子はいます。例え、水が苦手であろうが飼主のそばなら安心なのでしょう。
2:飲み水も流水を好む子が多いように水をそこまで苦手にしていない個体はいます。流れる水やしずくに興味を持って風呂場に入りたがります。
3:猫は縄張り内の出来事には敏感で何をしているのか、何が起きるのかを確認せずにはいられない子がいます。
4:猫が買主の親として、もしくは番として、猫の苦手とする水場で大丈夫なのか心配しているのかもしれません。

嫌だった。もしくは、終わりの合図、もしくはそれを見逃した結果。

猫は嬉しいとき以外にもゴロゴロ喉を鳴らします。
辛いときや怪我している時、病気の時などに喉を鳴らします。
また、気持ちよくしている時に、触られたくない箇所を触られたり、触った個所が痛かったりしても噛むでしょう。
また、ゴロゴロと喉を鳴らしうっとりしつつ、突然かみつき後ろ足で蹴り蹴りする子もいます。
そして、猫の嫌がり始めたサインを見逃した結果の嚙みつきなどの行動。「愛撫誘発性攻撃行動」という終わりの合図を見逃したの嫌がり行動だそうです。
一般的には㉞にも記述した「嫌な時のしぐさ」、
尻尾で叩いてくる、短く鳴く、耳を倒す、足で止める、などがあります。
気まぐれで気持ちが読めないのも猫の魅力ですので、嫌で噛まれるのだけは回避したいですね。

【肉球の役割】
1.消音
2.衝撃吸収(クッション効果)
3.滑り止め
4.グルーミング
5.物をつかむ
6.体温調節
7.マーキング
8.音を聞く


「消音」:狩りをする際、足音を消す働きがあります。
「衝撃吸収」:高所からの飛び降りの際のショックを吸収し、体へのダメージを軽減します。
「滑り止め」:高所の移動、タイルやフローリングなど、汗をかくことで滑らず歩くことが可能です。
「グルーミング」:舐めることで肉球を湿らせ、ブラシの代わりとして顔周りの手入れに使います。
「物をつかむ」:肉球を使い起用に物を持ったり、挟んだり、しがみついたりします。
「体温調節」:肉球だけ汗をかきます。そのため、体温調節が難しい生き物です。
「マーキング」:足の指の間にも臭腺があり、テリトリーやお気に入れにスタンプしてニオイを付けて回ります。
「音を聞く」:肉球や手根部の毛に振動を感じて音を聞くことができるそうです。

【肉球】=【蹠球(しょきゅう)】
〈前足〉
・指球(しきゅう):掌球の外側についている5つの肉球の総称。
・掌球(しょうきゅう):大きな肉球で前脚の中心に位置する。
・手根球(しゅこんきゅう):前脚にしかない肉球。掌球の上部の少し離れた部分にある。
〈後足〉
・趾球(しきゅう):後ろ脚にしかない円形の4つの肉球。足底球の外側に位置する。
 ※猫の前脚は指が5本、後ろ脚に指は4本あります。
・足底球(そくていきゅう):後ろ脚の中心に位置する大きな肉球。

肉球は人間の皮膚と同じです。表面は滑らかで非常にケラチンに富んだ表皮で覆われています。
ケラチンは表皮の一番上の層(角質層)を形成し、うるおいを保ちます。
肉球は地面と接する部位なので他の皮膚と比べて角質層が厚く、簡単に傷つかないようになっています。
表皮の下には真皮があります。真皮はコラーゲンが大部分を占めており、その間はゼリー状のヒアルロ酸などで満たされており肉球に弾力を与えます。
真皮のさらに下には脂肪でできた厚い皮下組織があります。この肉球の脂肪は丸いので脂肪球とも呼ばれ、肉球のあの感触は脂肪球によるものです。
ネコ科の特徴である爪の出し入れは、肉球の上に爪を収納する構造があり、仕舞うことで静かに歩けます。

理由は解明していない

野生動物時代の習性の名残か、排泄後の爽快感からか、交感神経によるものか・・・様々な理由が考察されています。
【その1】
野生時代、猫は排泄を敵や獲物にバレない様、縄張り内の生活環境で最も遠い場所でする習慣があり、排泄後に素早く立ち去るようにしていた、その習性が残っているという説。

【その2】
野生時代は、マーキングのため、目立つところに排泄をするようにしており、その分危険が多かったため終わると安心して元気になるという説。

【その3】
場所を問わず、野生時代は排泄行為が危険。弱点をさらけ出し、長時間動けない状態になる。そのため、排泄が終わると安心からテンションが上がってしまうという説。

【その4】
野生時代とは関係なく、身体の機能の問題という説。
排泄中は副交感神経が刺激され、済むと交感神経が活発化しハイになる。

【猫の死因】2020年4月1日 ~ 2021年8月31日 (全国40病院の協力)
1位 :泌尿器系疾患 (29.8%) 164匹(平均14歳)
2位 :腫瘍     (20.3%) 113匹(  13歳)
3位 :循環器系疾患 (11.6%)  65匹(  13歳)
4位 :感染症    (  7.0%)  39匹(   3歳)
5位 :不明・突然死 (  5.4%)  30匹(  10歳)
6位 :呼吸器系疾患 (  4.5%)  25匹(  10歳)
7位 :神経系疾患  (  3.8%)  21匹(  16歳)
8位 :血液・免疫系 (  3.2%)  18匹(   9歳)
    疾患
8位 :肝臓・胆嚢・ (  3.2%)  18匹(  15歳)
    膵臓系疾患
8位 :内分泌系疾患 (  3.2%)  18匹(  15歳)
11位:老衰     (  2.2%)  12匹(  19歳)
12位:消化器系疾患 (  1.6%)   9匹(  13歳)
13位:中毒・外的損傷(  1.3%)   7匹(   2歳)
13位:歯、口腔内疾患(  1.3%)   7匹(  14歳)
15位:筋骨格系疾患 (  0.4%)   2匹(   6歳)
16位:耳の疾患   (  0.2%)   1匹(  14歳)
16位:生殖器系疾患 (  0.2%)   1匹(  11歳)
16位:寄生虫症   (  0.2%)   1匹(   7歳)

その年度や病院数の変化によってはその順位は変わるところも出てくるかもしれませんが1~5位が大きく変わることはないのではないかと思います。
ただし、2021年の時点で1位である泌尿器系疾患の多くが腎不全だと思いますが2023年に腎不全が猫はなぜなりやすいのかが解明され、2024年から治療薬の治験がスタートする予定です。
今後、腎不全が大きく減ってくることが予想されます。
また、4位の感染症に含まれる猫伝染性腹膜炎(FIP)も2023年に治療方法が確立し死亡率が大幅に改善しつつあります。

猫は先天的にAIMが機能していないため。

他の動物と比べて、猫が腎不全になりやすい理由は、獣医学の世界で長らく謎でした。
1996年、人の医師で免疫学の分野で世界的な実績のある研究者「宮崎徹」氏が『AIM』という機能たんぱく質を発見しました。
腎臓病の発症の主な原因は、尿細管(尿の通り道)の詰まりと、尿の通り道が詰まったことで生じる組織の炎症です。尿の通り道の詰まりは、死んだ細胞の破片などの老廃物(ゴミ)によって引き起こされます。これらは猫に限りません。
本来であれば尿細管に詰まりが生じると腎臓の機能が低下する為、血液にいる『AIM』が尿に移動し、老廃物にマーキングし、それを目印にマイクロファージが排除します。こうして腎臓の機能が回復します。
しかし、猫は『AIM』が先天的に機能しておらず、排除できないまま慢性化し腎不全になっていきます。

2022年3月~2023年3月の一年間、進行した慢性腎臓病の猫約10匹を対象に、『AIM』の試験投与を行い想定を上回る良い結果が出ました。(海外学術誌に論文掲載)
宮崎徹「2024年後半に治験をスタートし、26年を目標に猫用の医薬品として農林水産省の承認を得たい」と語っています。

使えない。

猫の皮膚は、Ph6.4   (弱酸性~中性)
人間は   PH4.8   (弱酸性)
犬は    PH6.2~7.8(中性~弱酸性)

PH値 0(酸性)・1・2・3・4・5・6・7(中性)・8・9・10・11・12・13・14(アルカリ性)

人間の表皮は10~15層で出来ているのに対し、猫の表皮は2~3層と薄く、毛が層の代わりとなっています。
そのため、猫には人間のシャンプーは刺激が強すぎて使えません。
また、犬のシャンプーは消臭効果を持たせるため香料が強い者が多く、PH値が中性よりなので猫には使えません。
猫には猫専用のシャンプーを使いましょう。

㊺【考えられる理由】
1.怖い
カメラのレンズが目に見える。目が合って逸らさないとケンカを売っている合図。
分からないものを自分に向けられる。ましてや目が合っていると思っていれば当然、猫としては逸らさずにはいられません。
猫と仲良くなる。カメラやスマートフォンに慣れさせることで改善します。

2.嫌な思いをしたことがある
無理やり撮ろうとして追いかけまわしたり、捕まえたり、しつこくした経験があれば、猫は記憶力が良いですから逃げない理由はないですよね。
おやつを上げたり、褒めたりして優しく接するのは、猫に限らないのではないでしょうか?

3.シャッター音やフラッシュが煩い
うるさい音が嫌いな猫は近くでカシャカシャ音が鳴っていれば嫌がりますよね。
さらにフラッシュなどは最悪で、網膜を傷つけ視力低下や失明の危険があります。場合によっては痙攣や引きつけをおこし意識を失うこともあります。
音は無くし、フラッシュは必ず切るのを忘れずに。

アルファシンドローム

ペットが自分を上位と勘違いし、わがままになったり、攻撃性が暴走することがあります。
犬だけでなく、猫にもそれがあり、“支配性攻撃行動 (アルファ症候群)”といいます。

猫の場合、撫でて嬉しそうなしぐさから一遍、本気で噛みつく、引っ掻くなどの行動をします。
攻撃時は恐怖心からする場合、耳を伏せていますが「支配性攻撃行動」の場合は耳を伏せることはなく立てたままなので楽しんでやっているととれます。
例)
・PM3:00に必ずおやつを上げていたら1歳を過ぎてから、突然噛むようになりました。(ペルシャ)
・餌が欲しいと言われたら必ず上げるようにしていたら、朝6時の餌が5時になり、4時、3時となってしまい、上げないと噛んだり、引っ掻いたりするようになりました(雑種)

どちらも食べ物に関するものですが、餌を欲しいと鳴かれても無視するようにしていたら改善したようです。
また、飼主の寝床には入れないようにし、テリトリーを分けたことも効果があったようです。

【注意】
叩くや追いかけるといった猫に痛みや恐怖心を与える行為は、例えしつけであっても絶対にしてはいけません。
一度でもしてしまえば、猫との信頼関係を失い、回復するのに大変な時間がかかります。
場合によっては修復は不可能となるでしょう。

イエネコ

 「哺乳類・食肉目・ネコ科・ネコ亜科・ネコ属・イエネコ」に分類される、リビアヤマネコが家畜化されたものです。
ネコ科は他に、チーター亜科とヒョウ亜科に分かれます。
ネコ亜科は小型、中型ネコ科。チーター亜科とヒョウ亜科は大型のネコ科になります。
チーター亜科は「チーター属・チーター」とチーターのみで、ヒョウ亜科はライオンやウンピョウなど他の大型ネコ科になります。
チーターだけ別で分けられる理由は、チーターのみ爪を完全に仕舞うことができないそうです。
生後半年を過ぎてから仕舞うことが出来なくなるようですが、代わりにあの驚異的なスピードが出せるようになっていくようです。

ちなみに、学名はラテン語ですが、これを日本語で直訳すると
「Felis(ネコ) silvestris(野生の) catus(狡賢い)」になります。

全部で6か所
1.額(目の上の毛の薄い箇所)
2.顎下
3.唇の両端
4.尻尾(尾の付け根まで)
5.肉球
6.肛門


1.「側頭腺」と呼ばれ、まぶたの上の毛の薄いあたり。
2.「下顎下腺」と呼ばれ、分泌物が詰まると「猫ニキビ」と呼ばれる
3.「口周囲腺」と呼ばれ、ここをこすりつけてくるときは信頼と親愛の証です。
4.「尾腺」があります。過剰分泌で尾腺炎(スタッドテイル)を起こします。
5.「指間腺」と呼ばれ、爪とぎなどで縄張りや所有物を示します。
6.「肛門腺」と呼ばれ、肛門内の肛門嚢にあります。室内飼いの猫が使う必要はありません。

猫が分泌するフェロモンの内、特に顔面部から出されるものを「フェイシャルフェロモン」と言います。
「慣れない環境に置かれた猫に対して鎮静効果」を持つ可能性が示されています。
【2006年に行われた実験】
77匹の猫が、
A「アセプロマジン(精神安定剤の一種)のみ処方」
B「アセプロマジンとフェイシャルフェロモン」
C「フェイシャルフェロモンのみ」
D「何も処方しない」
という4グループにわけられ、ケージ内の様子と注射を打つ際の反応を観察しました。
【結果】
A、Bはともに大人しく、注射の際にも抵抗が少なかった。
Cは、Dに比べ、ややおとなしくなる傾向があったが、注射の際の抵抗は軽減していなかった。
このことから、フェイシャルフェロモンは「見知らぬ環境におかれた猫を幾分か落ち着かせる作用を持つ」という事実を突き止めました。

フェイシャルフェロモンには5種類があるが、そのうち用途が分かっているものは3種類です。
【成分】
・「オレイン酸/パルミチン酸/プロピオン酸/p-ハイドロキシフェニル酢酸」:オス猫のマーキング(F2)。
・「オレイン酸/アゼライン酸/ピメリン酸/パルミチン酸」:一般的なマーキング(F3)。
・「5β-コレスタン酸/オレイン酸/ピメリン酸/n-酪酸」:アロラビン(F4)(別名:アロマーキングフェロモン)。

※アロラビン:猫が擦り寄って頭をぶつけてくる(愛情表現)ときに出ます。 また、猫同士が頭や体をこすり合うことを【アロラビング】といい、親しみを込めた愛情表現になります。

商品名『フェリウェイ®』
猫の顔から分泌される「フェイシャルフェロモンF3(一般的なマーキング)」を抽出し、商品化したものです。
効果としては、環境変化によるストレスから猫を落ち着かせるため以下のことに効果が期待できますx。
・通院時のストレス
・新しいペットたちの会合
・環境変化のストレスによる、食欲低下、体調不振、スプレーやトイレ以外でのおしっこや過剰な爪とぎ(マーキング)、引きこもり、過度なお手入れなど。

フェロモンを感知する器官:鋤鼻器(じょびき)(ヤコブソン器官、もしくは、ヤコプソン器官)

猫が変顔していたら…それはフレーメン反応 | 猫と暮らしていいですか さん イヌネコヒトの鼻くらべ-もっと知りたい!イヌネコのふしぎ│コカネット さん
哺乳類では鼻が主要な嗅覚器官となっていて,ヤコプソン器官はフェロモンを感受するだけの器官です。
両生類・爬虫類・哺乳類・鳥類・鯨、蛇が対象になっています。
ヤコブソン器官の開口部は、鼻腔内や口腔内の上部などその生物によって様々で、
猫は、口の中の前歯の裏に穴が2個開いており、管を通って奥にあるヤコブソン器官に繋がっています。

『フレーメン反応』
猫が『フレーメン反応』しやすいものとは? 反応によっては注意が必要も|ねこのきもちWEB MAGAZINE さん
興味のあるニオイを見つけた時、より多くのニオイを取り入れるために口を開けて鋤鼻器で、フェロモンを確認しようとします。このときの「口を半開きにした状態で静止する反応を、フレーメン反応」といいます。
フレーメン反応は大きく分けると、
・フェロモンをより深く確認するため。
・気になるニオイを調べるため。
・危険なモノではないか確認するため。
に行われていると考えられています。
また、マタタビや人の足のニオイなどは猫のフェロモン臭に似ているそうです。
反応の後にくしゃみを連発したり、頭を振ったり、ふらつくなどの行動が見られたときは、刺激が強すぎた場合がありますので、続けて嗅がせないようにしましょう。

㊿グルーミングなどで体内に入った毛を出すため。

猫は完全な肉食なため、植物を消化することはできません。
そのため、栄養として摂取する必要はありません。
外猫などは、雑草を噛むことで苦みのある草の汁を飲み、胃を刺激することで胃に溜まった毛を吐き出します。
室内猫では、飼主が買ってきた「猫草」を口にする機会が多いと思われます。
「猫草」は、イネ科(主にエン麦や小麦、大麦など)の植物の若草を指して呼ばれています。
猫草は苦味が少なく胃を刺激することはありませんが、繊維質が豊富に含まれているため、体内の毛を絡めて便と一緒に排泄します。

毛を出す以外の理由として、
・野生時代、ヘモグロビン生成のために草から微量の葉酸を摂取していた、その名残。
・猫草の豊富なビタミンを目的で食べている。
・便秘の予防効果。
・噛むのが楽しい嗜好品。
などが考えられていますが明確な答えは出ていないようです。

猫草の摂取は幼少期のある程度成長した状態から欲しがるようになります。
場合によっては猫にとって毒のある植物(問題⑬参照)も身近にあると摂取しようとします。
猫の届く範囲に観葉植物など置かない様、注意してください。
また、幼少期に草を食べずに成長すると猫草を全く食べない子に成長することもあります。
そのため、猫草は必ずしも接種が必要ではなく、他の商品で代用が利くと思われます。