おうちシャンプーのやりかた
2021/03/20
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- コジマ橋本動物病院
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- お家のワンちゃん、ネコちゃんは定期的にシャンプーをしていますか?
シャンプーを定期的にしないことで、毛玉になり様々な皮膚トラブルの原因になります。
今回はお家で出来るシャンプーのやり方についてお話いたします。
①全身を濡らす
シャワーの温度は、人がさわったときに少しぬるいと感じるくらい(35-38℃くらい)に設定しましょう。
まずは毛の根本や皮膚にもしっかり水が行き渡るように、全身を濡らします。
シャワーヘッドを出来るだけ地肌に近づけて流してあげると、根本までしっかり濡らすことができます。
顔周りはシャワーを怖がってしまう子は多いので、水圧を弱めたり、水を含んだスポンジを絞りながら濡らしてあげるなどと工夫をしてあげましょう。
②シャンプー
シャンプーはしっかり泡立てることが大切です。
ですが、シャンプー液を体に直接垂らしてワンちゃん・ネコちゃんの身体で泡立ててしまうと、皮膚を強く刺激してしまい、皮膚を傷つけてしまうかもしれません。
また、直接垂らすことで洗い流す際にシャンプー剤が流しにくく、皮膚や被毛にシャンプーが残ってしまうことがあり、皮膚炎の原因となります。
泡立てネットなどで、あらかじめシャンプーを泡立ててから使用することをオススメします。
モコモコの泡で優しくしっかりと洗ってあげましょう。
なかなか汚れやべたつきがとれない場合は、一度すすいでからシャンプーをするといいでしょう。
(肛門腺絞りが出来る方は、このタイミングで一緒に絞ってあげましょう!絞り方は2月の更新分をご覧ください。)
③すすぎ
シャンプーが残らないようにしっかりとすすぎます。
上記のとおり、シャンプー剤が皮膚に残っていると皮膚炎の原因となりますので、しっかりとすすぎましょう。
シャワーヘッドを出来るだけ地肌に近づけて流してあげると、シャンプー剤が被毛に残らず流れやすいです。
濡らすときと同様に顔周りのすすぎの際は、水圧を弱くしたり、スポンジを使用したりと工夫しましょう。
シャンプー剤が目の中に残るのを防ぐために、最後に目をすすぎます。この時、目に直接シャワーヘッドは当てず手のひらに溜めたぬるま湯で優しくすすぎ流してあげてください。
④ドライング
すすぎ流したあとは、乾いたタオル(全身が拭けるような大きめのもの)でしっかりと水気をとります。
水気をとったら、その後はドライヤーで乾かします。
ドライヤーをワンちゃんの身体に近づけすぎると、やけどの恐れがありますので充分に注意してください。
自分の肘から指先くらいまでの長さの距離をとってあげると良いでしょう。
長毛種の場合は毛玉にならないよう、乾かす前にブラシでとかして、乾かす際にもブラシでとかしながら乾かしましょう。
乾かし残しがあると、皮膚炎の原因となりますので、乾かし残しがないよう注意して下さい。
顔周りを乾かす際の風量は弱めにし、正面からは風を当てず、顔の横側から風を当てて乾かしてあげるようにしましょう。
⑤耳の中を乾拭き
すべて乾かせたら、最後に耳の中に水が入ってしまっていないかを確認します。
綿棒やコットンなどで優しく耳をぬぐってあげましょう。
【シャンプーをする際に大切な7箇条】
1、こわがらせないように様子を見ながらシャンプーをすること
2、シャンプーはしっかり泡立てて優しく洗うこと
3、シャンプーが残らないようにしっかりすすぐこと(目の中も!)
4、乾かし残しがないように乾かすこと(長毛の子はブラッシングも!)
5、乾かす際、ドライヤーを体に近づけすぎないこと
6、顔を乾かすときは正面から風を当てないこと
7、終わった後に耳の中を乾拭きすること
はじめてのシャンプーは飼い主様も緊張すると思いますが、ワンちゃん・ネコちゃんにシャンプーは怖いものだと思われてしまわないよう、リラックスして行いましょう。