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コジマ動物病院からのお知らせ

去勢・避妊手術について

このページではコジマ動物病院からペットの健康情報や日常のお手入れ・季節によって気をつけること・よくある病気やその予防、また各病院の診療情報などについて定期的に情報をお届けいたします。
今回は去勢・避妊手術についてご案内いたします。

去勢・避妊手術とは?

繁殖のための臓器(生殖器)を切除する外科手術のことをいいます。
手術は全身麻酔をかけて行い、男の子は精巣、女の子は卵巣と子宮(卵巣のみを切除する場合もあります)を切除します。
手術の時期はおよそ生後6ヶ月以降が目安となりますが成長の具合により前後します。手術前に動物病院を受診の上ご相談ください。

去勢・避妊手術のメリットは?

●生殖器系の病気の予防及び発症のリスクを低下させることが期待できる。
 生殖器系の病気には命に関わる重大な病気もあります。
 去勢・避妊手術によって生殖器を切除することで、病気の発症を予防したり、リスクを低下させることができます。
 発症の予防・リスク低下が見込まれる病気には以下のようなものがあります。
 男の子・・・前立腺肥大、精巣腫瘍、肛門周囲腺腫
 女の子・・・乳腺腫瘍、子宮蓄膿症、卵巣嚢腫
 女の子の場合、2回目の発情までに手術を行うことで予防効果が高まるといわれています。
●日常生活のストレスやトラブルを軽減させやすくなる。
 ・マーキング行動が減る。
  男の子の場合、男性ホルモンの分泌が抑制されることによって攻撃性が抑えやすくなるといわれています。
  さらに縄張り行動=マーキングのトレーニングもしつけやすくなります。
 ・発情によるトラブルやストレスがなくなる
  生殖器が切除されることで女の子では発情による出血、異性を気にする(気にされる)、
  大声で吠えるなどの発情行動が抑えられ、発情によるストレスがなくなります。
  また発情による脱走や喧嘩といった事故やケガを防ぐことができます。

●望まない繁殖を防ぐ。
 繁殖はご家庭やペット自身にとって経済的・肉体的に大きな負担となります。
 さらには過剰に繁殖した結果、適切な飼育がされない多頭飼育崩壊に繋がる恐れもあります。
 予期せぬ繁殖を防ぐことは不幸なペットを増やさないことにも繋がります。

 

避妊・去勢手術のデメリットは?

●太りやすくなる。
 生殖器は通常、多くのエネルギーを消費する臓器です。そのため手術によって切除された後は太りやすくなる傾向にあります。
 定期的な体重・体型チェックやフード変更(去勢・避妊手術後用やダイエット用)など、手術後の健康管理が重要です。
●麻酔に対するアレルギーを引き起こす可能性がある。
 手術は細心の注意を払って行われますが全身麻酔をかけることにはリスクが伴います。
 ごく稀ではありますがアレルギーによりショック状態になってしまう可能性があります。
 また、太り過ぎ・痩せ過ぎ・高齢の子などは麻酔によるリスクが高まるとされているのでご注意ください。

新しく家族を増やす予定がなければ、ペットの去勢・避妊手術を受けることをおすすめします。
手術の詳細につきまして不安・不明な点がございましたらコジマ動物病院へご相談ください。
診察時に獣医師から詳しく説明させていただきます。