ハリネズミの病気について
ハリネズミのように小さな動物は、飼い主さんが病気や怪我に気がついたときには、手遅れとなってしまうことがあります。それを防ぐためには、普段からの健康管理がとても大切です。毎日ハリネズミの様子を観察し、天候や与えた食事、食べた量などを日誌につけておくと、病気になったとき獣医さんが診察するのにとても役立つことでしょう。ここでは、症例として多い病気をとりあげ、症状・原因・予防の代表例を紹介します。 |
| ハリネズミの皮膚病について |
ハリネズミは、皮膚病になりやすい面があり、体のかたいトゲとはうらはらに、皮膚はとってもデリケートです。しかし、皮膚病になっても、体のたくさんのトゲで、治療にも時間がかかってしまうのです。そして、皮膚病だけでなく、マダニ・ヒゼンダニ・ノミなどの外部寄生虫にも注意する必要があります。
皮膚病の最も大きな原因は、“湿度が高く、不衛生な環境での飼育”があげられます。そのため、日ごろから衛生的な環境を心がけることが必要です。なお、ストレスや体力消耗によって体の抵抗力が下がることによって、多くの皮膚病になりやすくなってしまいます。
そのため、はじめの[鉄則3]にもあるように、日ごろからペットにとってよりよい環境を整えることが、最も大切な予防となるのです。
鉄則 |
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ハリネズミに多い病気
| 1.皮膚糸状菌症(真菌) |
脱毛、かゆみ、フケが出る、皮膚が化膿し炎症を起こす |
| 内容:カビの一種である菌の感染により起こる皮膚疾患です。
真菌には、白癬菌属や小胞子菌属などがあります。ハリネズミは皮膚病にかかりやすいといわれており、こういった糸状菌を保有していることが多いのです。とくに白癬が多くみられます。糸状菌を保有しているハリネズミ全てが皮膚疾患になるわけではなく、ストレス・体力消耗・さまざまな病気などが原因で、免疫力が低下すると発症しやすくなります。 |
| 感染経路:真菌を保有した動物との接触、または身近な環境で発生した真菌が皮膚の角質層や体毛につき感染する。 |
| 予防方法:真菌が発生しにくい環境をつくることが、最大の予防となります。そのためには、通気性のよい清潔な環境を保つことが大切です。真菌はハリネズミにとって大変身近な病気です。命に直結する病気ではありませんが、日ごろの体調チェックで、早期発見・治療を心がけましょう。 |
| 2.自咬症 |
足・手の先端部などのケガや炎症 |
| 内容:ハリネズミは、ストレスなどにより自分自身を傷つけることがあります。主に、足や手の指などをかんで食べてしまうことが多くみられます。症状が進行すると、傷口が菌に感染し壊死してしまうこともあります。 |
| 予防方法:日ごろから、ストレスの少ない安定した環境をつくることが最も重要です。触り過ぎ、かまい過ぎに注意し、ハリネズミが落ちつける生活を心がけましょう。 |
| 3.コクシジウム症 |
下痢、腸炎、発育不良など |
| 内容:コクシジウム原虫の感染が原因の病気です。ある程度成長したハリネズミの場合、症状を示さない場合も多いですが、離乳から日の浅いベビーは、症状が進行すると脱水を起こし、命をおとす危険性があります。 |
| 感染経路:経口感染(感染した動物が排泄した糞便に含まれるコクシジウムを、何らかのかたちで口にすることにより感染) |
| 予防方法:すでに感染してしまった動物が近くにいると、直接糞便を口にしたり、乾燥した糞便が空気中を舞うことによって、病気が蔓延する可能性があります。糞便に含まれるコクシジウムは、排泄されてから2日程度で感染力をもつため、こまめな掃除による衛生管理が最も重要になります。 |
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※コクシジウムは、健康な個体もしくは1度治療をして回復した個体であっても、ストレスや飼育環境の悪化によって再度発症してしまうことがあります。日ごろから健康チェックで便などの状態を観察し、症状の早期発見を心がけましょう。異常を発見した場合は、すぐ購入したお店のスタッフまでご相談ください。
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健康チェックをしよう
ハリネズミは言葉をしゃべることができません。いくら具合が悪くても、感じている症状を人に伝えることもできません。それを見てあげられるのは飼い主さんしかいないのです。体や皮膚、毛並みに異常はないか、便やおしっこの状態は大丈夫か、などを毎日見ることができるのも、飼い主さんだけです。ここでは、自宅で簡単にできる健康チェックの方法をご紹介します。
チェック項目
- 目の症状・・・・・・目やにがでていないか
- 鼻の症状・・・・・・鼻水が出ていないか
- 耳の症状・・・・・・汚れたり、かゆがったりしていないか
- 口の症状・・・・・・においがしたり、よだれなどは出ていないか
- 肛門の症状・・・・・便などで汚れていないか
- 皮膚の症状・・・・・毛(トゲ)が抜けたり、かさついていないか
※そのほかにも気になるところがあった場合は、すぐお店のスタッフまでご相談ください。 |
ハリネズミの不思議な行動や習性
■ハリネズミの泡ふき行動
ハリネズミの変わった行動の一つとして“泡ふき行動”があげられます。これは、ハリネズミが大量の泡状となった唾液を体に塗る行動です。まだこの行動の明確な理由は解明されていません。
●唾液からする刺激臭をだして異性に求愛する
●皮膚につく害虫や寄生虫を防ぐ
●針(トゲ)の洗浄効果
●外的から身を守る
などの理由が考えられています。
この行動は、病気と勘違いしてしまう飼い主さんも多いようですが、ハリネズミ特有の珍しい行動なのです。
■ハリネズミの温度管理
ハリネズミは、気温30℃を上回ると“夏眠”、10〜16℃を下回ると“冬眠”する習性があります。ハリネズミの体に負担をかけないためにも、適温25℃前後を保つように心がけましょう。
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