チンチラの育て方
チンチラについて
チンチラは、モルモットなどの仲間で“ゲッ歯目
チンチラ科 チンチラ属”に分類されています。やわらかい被毛が特徴の、可愛い動物です。その美しく良質の被毛のため、野生のチンチラは乱獲されてしまい、一時は絶滅の危機に陥りました。その後、ワシントン条約により保護対象動物となり、現在ペットとして育てられているのは、ペット用に繁殖されたチンチラたちです。可愛らしさに加え、非常になめらかな被毛、人によくなれるなどの理由から、ペットとしての人気は非常に高いといえるでしょう。カラーもグレー・ブラック・ホワイト・パイド・・・・などさまざまです。
野生のチンチラは集団生活をしているため、相性が合う個体であれば同じケージで育てることができます。しかし、相性が合わない場合、ストレスを感じ、激しいケンカをしてしまいます。人によくなれてほしい場合は、1匹を大切に育てることをおすすめします。
チンチラの平均寿命は10〜15年といわれていますが、20年以上生きたという例もあります。逆に体質が弱かったり、病気などで長生きできない場合もあります。小さな動物の中では長寿ですが、もともと標高の高い寒冷地域に暮らしているチンチラには、日本の気候は全く適していません。そのため、適した環境を整えることも大変なので、育てるにはそれなりの知識が必要となります。いずれにせよ、チンチラが幸せに天寿をすごせるように、飼い主さんは大切に育ててください。 |
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飼育セットをそろえる
チンチラを迎える前に、育てるために必要なセットを用意し、用品ひとつひとつの用途を把握しておきましょう。 |
飼育セット
●ケージ ●床材 ●吸水器 ●ビタミン剤 ●チンチラ用フード ●牧草 ●補助食
●エサ入れ ●牧草フフィーダー ●かじり木 ●隠れ家
●砂浴び容器 ●砂浴び用砂(チンチラ用) ●飼育本 |
どんなごはんをあげたらいいの?
チンチラは大人と同じく被毛が生えた状態で生まれます。それを“早成性”といい、生後約1時間程度でフードを自分で食べることもできるのです。しかし、生後約2ヶ月までのベビーは、食事の内容も少し異なります。とくに離乳したばかりのベビーは、ドライフードになれていないため、固形のペレット以外にも、食べやすい補助食を与えます。成長に応じてフードをしっかり食べさせるためにも、内容を切り替えるタイミングを考え、バランスのよい食事を心がけましょう。 |
| ●お水 |
新鮮なものをいつでも飲めるように、吸水器で与えます。 |
| ●回数と時間 |
チンチラは食器に入ったフードを、ちょこちょこ食べる習性があるので、食べきっていなくても、1日1回は全て新しいものに取り替えましょう。 |
●チンチラ
フードの種類 |
おうちに来るまで与えられていたものを聞き、はじめはそれを与えてあげるとよいでしょう。突然種類を替えてしまうと、拒食や下痢の原因になってしまうことがあります。フードの種類を替えたい場合は、今まで与えていたものに、少しずつ新しい種類のものを混ぜ入れ、徐々に切り替えるようにしましょう。 |
●生後1〜2ヶ月
| 1.チンチラフード |
| 市販のチンチラフードを与えます。チンチラは、固形のフードを食べられるようになるまであっという間です。しかし、まだ満足に食べることのできない仔には、下記の補助食を少量トッピングしてあげましょう。 |
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| 2.食用の牧草 |
| 草食動物のため、ベビーの時期から与えます。フィーダーなどに入れ、いつでも新鮮な牧草が食べられるようにしてあげましょう。 |
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| 3.補助食 |
| 乳離れしてまだ日が浅いため、高カロリーで消化吸収しやすい補助食を少量与えるとよいでしょう。 ※嗜好性が高く、与え過ぎは偏食や肥満の原因となることがあるため、少量ずつ与えてください。 |
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●生後約2ヶ月半〜
| 1.チンチラフード |
| 市販のチンチラフードを与えます。 |
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| 2.食用の牧草 |
| 草食動物のためフィーダーなどに入れ、いつでも新鮮な牧草が食べられるようにしてあげましょう。 |
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■野生のチンチラは、草の露や結露をなめて水分をとり、多量の水を必要としません。そのため、ペットのチンチラの食事に、たくさんの生野菜・果物を与えることはおすすめしません。
※フードの切り替え時期は個体差がありますので、上記の内容と異なることがあります。
※それぞれつくり方などの詳しいご質問は、お店スタッフにお気軽におたずねください。 |
病気について
チンチラのように小さな動物は、飼い主さんが病気や怪我に気がついたときには、手遅れとなってしまうことがあります。それを防ぐためには、普段からの健康管理がとても大切です。毎日チンチラの様子を観察し、天候や与えた食事、食べた量などを日誌につけておくと、病気になったとき獣医さんが診察するのにとても役立つことでしょう。ここでは、症例としてチンチラに多い病気をとりあげ、症状・原因・予防の代表例を紹介します。 |
| チンチラの下痢について(消化器系疾患) |
一般的に、チンチラ多い症状として、【消化器系疾患(主に下痢)】があげられます。チンチラの下痢は人間とは違い、体力のないベビーはそれが原因で最悪の場合、命をおとす危険性があります。
下痢といっても原因はさまざまです。その中でも、何らかのストレスにより、抵抗力が低下することによって細菌などに感染し、下痢を引き起こすことがあります。それは生後の浅いベビーや、老齢のチンチラに多くみられます。大きなストレスを与えたり、小さなストレスでも積み重なると、通常なら跳ね除けることができる細菌やウイルスに感染してしまい、思わぬ病気が発症してしまうのです。そのほかにも、飼育環境の温度が適切でないため、お腹を壊してしまうこともあります。
はじめの[鉄則3]にもあるように、日ごろからペットにとってよりよい環境を整えることが、最も大切な予防となるのです。
鉄則 |
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チンチラに多い病気
| 脱毛 |
| 1.脱毛症 |
被毛が一部分〜全身にわたり脱毛する |
| 内容:チンチラの被毛はやわらかくデリケートなため、引っぱると簡単に抜けてしまいます。原因はさまざまで、“強くひっぱる”“ほかのチンチラとのケンカ”“ストレスによる毛引き”などの原因が考えられます。 |
| 予防方法:チンチラを無理につかんだり、相性の合わないチンチラの複数飼育は避け、安定した環境を整えましょう。なお、定期的な砂浴びにより、皮膚・被毛を清潔に保つようにしましょう。 |
| 2.皮膚糸状菌症(真菌) |
脱毛、かゆみ、フケが出る、皮膚が化膿し炎症を起こす |
| 内容:真菌(カビ)の一種である菌の感染により起こる皮膚疾患です。
真菌には、白癬菌属や小胞子菌属などがあります。チンチラの場合、白癬菌属の発症割合が高いといえます。環境の悪化や、ストレスなどにより、免疫力が低下すると発症しやすくなります。 |
| 感染経路:真菌を保有した動物との接触、または身近な環境で発生した真菌が、皮膚の角質層や体毛につき感染 |
予防方法:真菌が発生しにくい環境をつくることが、最大の予防となります。そのためには、通気性のよい衛生的な環境を保つことが大切です。なお、清潔な砂で適度に砂浴びをさせることも重要です。
命に直結する病気ではありませんが、日ごろの体調チェックで、早期発見・治療を心がけましょう。 |
| 3.結膜炎・角膜炎 |
涙目、目が開かなくなる、眼周囲の皮膚炎など |
| 内容:床材や、砂浴びの砂などにより、角膜や結膜が傷つき炎症をおこします。涙目になったり、粘調性の高い眼脂により、目が開かなくなるなどの症状を引き起こします。そういった症状が見られたら、いったん砂浴びの回数を減らす、もしくは禁止する必要があります。 |
| 予防方法:砂浴び用の砂には、固まるタイプや、質の悪い砂は使わないようにしましょう。症状がでたら、早めに獣医師に相談しましょう。一般的にはまず、目の周りの砂をきれいに取り、抗生物質の点眼薬投与などで回復を待ちます。 |
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チンチラって暑さに弱いの?
チンチラを育てるにあたっての大きな注意点は、温度・湿度管理十分に行うことです。比較的暑さに弱いといわれていますが、暑さだけでなく寒さにも注意しましょう。
| ●温度管理 |
適温:17〜25℃ (生後が浅い、もしくは老齢期のチンチラ:22〜25℃) |
| チンチラは暑さに弱い動物です。温度が高いことが原因で体調を崩すことも少なくありません。そして、“寒さに強い”といわれていますが、ペットのチンチラにとって、極度な寒さは体調を崩す原因となります。室温が15〜20℃を下回る場合は適度な保温が必要となります。 |
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| ●温度管理 |
40%前後を目安に |
| 高温・多湿な日本の気候は、チンチラの生活には適していません。チンチラの被毛は乾燥した環境に適応する仕組みとなっているため、湿気の多いジメジメした環境での生活は、皮膚病の原因となり、体調を崩す危険性もあります。除湿機をつかって湿度管理をしましょう。なお、エサや飲み水、床材の交換はこまめに、清潔な環境を心がけましょう。 |
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