ブラッドハウンド

Bloodhound
04
第6グループ
 
セント・ハウンド(嗅覚獣猟犬)
ベルギー
64~69cm
25~30cm
58~63cm
45~55kg
38~48kg
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ペットショップのコジマ
簡単な歴史・解説
特徴

この犬種の起源は大変古く、キリスト誕生以前の古代ギリシャ、ローマ時代ではないかと考えられている。8世紀のはじめごろ、ベルギーの高原地方の修道院で、獣猟を得意とする犬が飼育されていた。飼育していた修道僧の名をとってセント・ヒュ-バードと呼ばれていたが、11世紀ごろイギリスに渡り改良されてブラッドハウンドと呼ばれるようになった。ブラッドとは、傷ついた獲物を追うことから命名されたという説もあるが、純血(ブラッド)犬種という意味ともいわれている。嗅覚追跡の能力は、ハウンドの中では飛び抜けていて、アメリカの警察では捜索犬として多く使用した。迷子や犯罪者の捜索、キャンパーたちが迷ったとき、人探しをするときなどに活躍した。その場合は必ずリードを装着して捜査にあたった。ただこの犬種は、攻撃的な仕事には使用されていない。

大型でがっしりとした体はとても力強く、その上優雅さもある。全体に皮膚がたるんで皺が多い。胸は深く、腹はよく締まっている。長く美しい尾は、カワウソのそれに似ている。前肢はまっすぐで骨が太く、後肢は力強い

毛色
お手入れ

短く滑らかなコートはブラック&タンか、赤味がかったブラウン、これらの色がシェ-ンがかったものがある。また、胸の前に小さなホワイトの斑点があるものは許される。

コートはときどき粗い布で円を描くようにこすって、抜け毛を取り除く。入浴は体が汚れたときだけでよい。ショーに出場するときは、髭を切る。ぶら下がった大きな耳は、週に1度は耳掃除を行い、いつも清潔に保ち、病気の予防に努める。体臭が異常なときは、直ちに獣医師に診てもらう。爪はいつも短く切っておく。長い爪をそのままにしておくと、肢の関節が異常に折れ曲がってしまうことがある。

性格
運動

社交性があり、人によくなれ、温和。とくに子供たちや、ほかの動物たちとも仲良く付き合える。しかしオスの場合攻撃的になったり、横暴になることもある。とくにオス同士ではこの傾向が強い。また頑固になることもあるが、それほど心配は要らない。反面、甘える性格ももち合わせている。よだれを流す点を除けば、清潔な犬である。

この犬は狭い所や、都会での飼育には向いておらず、1日に数kmの散歩が必要。引く力が強いので、運動の際は丈夫なリードを使用しないと危険である。可能な限り戸外での運動をさせ、必ず人がそばについていることが大切。戸外の運動を十分に行えば、落ちついた犬になる。塀の内側で長い時間走らせるような運動もよい。