ブービエ・デ・フランダース

Bouvier des Flandres
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第1グループ
 
シープドッグ&キャトルドッグ(牧畜・牧羊犬)
ベルギー・フランス
62.5~70cm
25~30cm
60~67cm
35~40kg
27~35kg
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ペットショップのコジマ
簡単な歴史・解説
特徴

ブービエ・デ・フランダースの起源は古く、16世紀から17世紀にかけて、ベルギーのフランドル地方と北フランスに、スペイン人が支配者として入国してきた際に連れてきた犬が起源とされている。当初は牛を追う牧羊犬として、後には牛乳の荷馬車を引っ張る運搬犬として使われていた。ブービエという言葉は“牛飼い”あるいは“牛追い”という意味。第一次世界大戦で、多くのフランダース犬が戦禍に遭い、この犬種はほとんど消失した。しかし、生き残った数頭の犬がベルギー軍の獣医師に助けられ、彼らの手によって繁殖がはじめられた。イギリスの女流作家ウィーダの名作『フランダースの犬』に登場する犬は、このブービエ・デ・フランダースをとり扱ったものだ。この犬がアメリカに渡ったのは1930年代に入ってから。映画のプロデューサーがアメリカへ連れて行ったといわれている。優秀な農場犬であるブービエは、番犬として役立つばかりでなく、現在は警察犬や盲導犬としても能力を発揮している。

大型で力強いスクエア・タイプ。背は低く、幅が広く、筋肉質。頭部も大きく、頭蓋は平ら。高く位置する耳は断耳することもある。ダークブラウンの眼は長いまつ毛でおおわれており、物憂な感じがする。尾は比較的高くつき、脊椎のラインに連なる。仔犬は第1週のうちに、第2、第3尾椎を残して断尾する。四肢は力強く、筋肉質。くしゃくしゃに乱れた感じの長いコートは、かたく粗い手触り。豊かな眉毛、口髭、顎髭をもち、指の間にも毛が生えている。

毛色
お手入れ

フォーンからブラック、ブリンドル、グレー、ソルト&ペッパーを含む。

ほぼ全身にわたって、およそ6.5cmの長さのコートが覆っている。お手入れを怠るとトラブルの原因になるので、毎日30分くらいはブラッシングするようにしたい。

性格
運動

一見クールなように見えるが、素直で周囲の人々によく気を遣い、子供にも親切。その半面では、見知らぬ人やほかの犬には用心深いため、番犬に向いている。快活で極めて勇敢なこの犬は、家族を守る気持ちが強い。まさに理想の家庭犬といえるだろう。

運動は1日2回、散歩させるか、広い運動場で走らせるとよい。運動を十分させれば屋内でも飼えるが、体が大きい犬種なので、犬たちにとっても、屋外で飼育するほうが望ましい。