ミニチュア・ダックスフンド

Miniature Dachshund
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第4グループ
 
ダックスフンド(獣猟犬)
ドイツ
21~24cm
25~30cm
21~24cm
5kg以下
5kg以下
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ペットショップのコジマ
簡単な歴史・解説
特徴

アナグマ猟で巣穴に潜り込むためにつくり出された、胴長短足の特徴的な体型をもつダックスフンド。現在では猟犬としてよりも、姿のユニークさ、明るい性格が好かれ、伴侶犬、番犬として人気が高く、家庭犬としても親しまれている。ダックスフンドとバセット・ハウンドは祖先が同じで、ともに今から数百年前にドイツで誕生し、大型のものがバセット・ハウンド、小型のものがダックスフンドと分かれ、発展してきたものと思われる。原産国のドイツでは、ダッチまたはテッケルと呼ばれていた。1888年にはすでに愛好家の間でクラブが設立され、この犬の発展に寄与してきた。ダックスとはドイツ語で“アナグマ”の意味で、アナグマを穴の中に追い込んで狩りをする犬をアナグマ犬と呼んでいたが、短い肢は小さな穴に潜んでいる獲物を狩り出すのに最適だった。地上では自分より大きな獲物にも勇敢に立ち向かう。追跡も得意で猟には素晴らしい能力を発揮し、昔から重宝されてきたと思われる。ウサギ、テン、イタチなどの小獣狩りに使用するためにつくり出されたミニチュアサイズがこの種類である。

サイズによってスタンダード、ミニチュア、カニーンヘンと3つのサイズに分かれる。短い四肢と長い胴が特徴で、体長が体高の2倍もあり、あらゆる犬種の中で最も胴が長い。頭部はくさび型、眼はアーモンド型で、眼色はレッドがかったブラウンか、ブラウンがかったブラック。鼻筋が長く、耳も長くて幅が広く、先が丸い垂れ耳。コートにはスムースヘア、ロングヘア、ワイヤーヘアがあり、毛質と大きさで9種類のバリエーションでショーに出陳されている。スムースヘアとロングヘアの2種は、犬種登録がされる前から飼育されていた。ワイヤーヘアは、口吻を保護するため、毛のかたいテリア種との交配によってつくり出されたものと思われる。ヨーロッパ諸国ではまだ猟犬として活躍しているが、現在はコンパニオンドッグとして多く飼われている。胸囲が小さいほうが猟には向いているが、最近はショー用に胸囲の大きな犬が増えてきた。そのため、猟用に飼育されているものと、ショー用に飼育されているものとは、少々違いが出てきたように思える。サイズの表し方も、ダックスフンドに限っては胸囲も示すようになってきた。

毛色
お手入れ

毛色は非常に多くのバリエーションが認められており、単色はブラック、レッド、ゴールド、イエロー。2色ではブラック&タン、ブラック&イエロー、チョコレート&タン・ブリンドルなど多数の組み合わせがあり、ワイヤーヘアではほかにワイルド、ボアー、枯葉色なども認められている。

スムースヘアはお手入れも簡単で、ときどき湿った布で全身摩擦を十分に行う。ロングヘアは、毎日ブラッシングとコーミングを欠かせない。ワイヤーヘアの場合はプロのトリマーにトリミングの方法を教わる必要がある。またこの犬は寒さに弱いので防寒対策が必要。

性格
運動

とても明るく温和な性質。行動はコミカルで遊ぶことも大好き。しつけの訓練にもよく耐えてくれる誠実な犬種で、番犬としても優秀。

ペットとして飼うのであれば特別な運動は要らない。長い背中の損傷を防ぐために、ベットやイスから飛び降りることは絶対に許してはいけない。