パピヨン

Papillon
02
第9グループ
 
コンパニオン&トイ(家庭犬&愛玩犬)
ヨーロッパ(フランス・ベルギー)
20~28cm
25~30cm
20~28cm
約4.5kg
約3.5kg
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ペットショップのコジマ
簡単な歴史・解説
特徴

パピヨンの起源はあまり明らかではないが、古い絵画やタペストリーにしばしば描かれていた小型犬で、16世紀に小型のスパニエルとして知られていた犬を、近代において発展改良されたものと思われる。パピヨンの祖先は“ちっちゃなスパニエル”と呼ばれていた。パピヨンは後になって、イタリアのボルグナを経由してフランスに入ってきたが、フランスの上流会社でもてはやされ、かなりの高値で取引されていた。中世の貴婦人たちは、この優雅な小型犬と一緒に肖像画に描かれることを好み、それを誇りにする風潮があったのだ。16世紀には、フランスの宮廷では小型のスパニエル犬の人気が高く、かなり流行していた。マダム・パンパドールや、マリー・アントワネットも、この小型でスマートな犬をこよなく可愛がっていたと伝えられている。マリー・アントワネットは、自分の愛犬のパピヨンとともに死刑台に上がったとまでいう。パピヨンはフランス語で“蝶”という意味だが、別名をバタフライ・スパニエルとも呼ばれている。パピヨンはフランスからイギリスに運ばれ、さらにアメリカにわたって、1935年にアメリカ・ケンネル・クラブに公認された。

体長は体高よりもやや長めで、背の線は水平なのが望ましい。四肢はまっすぐで、スマートに伸びている。頭蓋は小さく丸みがある。眼はやや大きいアーモンド形で、眼色は暗色でブラックの縁取りがある。鼻は先端がやや平らで丸い。鼻の色はブラック。口吻はとがり、頭蓋よりもかなり細い感じである。尾は高い位置につき、飾り毛が豊かで背中にアーチを描いて、リスの尾のように背負っている。この犬の大きな特徴である耳は、蝶が羽を広げたように幅広で大きく、先端に飾り毛がある。耳はピンと立っているものと、前傾していて垂れているもの(ファレン)がある。この垂れ耳のファレンと、立ち耳のパピヨンとの交配は避けたほうがいい。両者の間に生まれる仔犬は、半立ちの耳になる可能性があり、これは欠点とされ好まれない。近年の日本では垂れ耳のパピヨンは影を潜め、直立した犬のほうが、圧倒的に人気がある。この両犬は別の犬種とする国もある。光沢のある絹状のコートは、とくに胸、前肢の後ろ側、尾の部分が長い。また、後肢は乗馬用のズボンをはいたように、長いコートが生えて美しい。上毛が豊富なわりに、下毛がほとんど生えていないのもこの犬の特徴だ。

毛色
お手入れ

公認されている毛色は、パーティーカラーのみで、ホワイトの地色にブラックやブラウンの班が、頭頂部を含めて耳と眼に入っているものが理想とされている。全身がホワイト一色のものや、全身にホワイトが全く入っていないものは、ショーでは失格になる。

コートのお手入れは週に2回、軽くブラッシングする程度でよい。トリミングは必要なく、入浴は月に2~3回行う。

性格
運動

明るく快活で、動作は俊敏。周りのものごとにいつも好奇心を示す。小型犬ながらどんな場面でも自己主張が強く勇敢。また、どんな気候にも速やかに順応できる。