シベリアン・ハスキー

Siberian Husky
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第5グループ
 
スピッツ&プリミティブ・タイプ(スピッツタイプと原始タイプ)
ロシア(シベリア地方北東部)
53~60cm
25~30cm
51~56cm
20~27kg
16~23kg
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ペットショップのコジマ
簡単な歴史・解説
特徴

北東アジアにすむ遊牧民たちが、寒冷地帯を長距離移動したり、旅をする際にソリ引きに用いたのがシベリアン・ハスキーである。ある権威者は、この犬の先祖たちは、まだシベリアとアラスカが陸続きだった時代にさかのぼるといっている。ロシアの探検家たちが、シベリア地方の海岸線を調べて地図などをつくる際に、この犬を多数連れて行き、ソリを引かせたり、作業するのに使用した。さらに、遠吠えする声がしわがれている(ハスキー)ことから、シベリアン・ハスキーと名付けられたといわれている。この犬は、ほかの多くの地方のソリ引き犬より体重が少ないが、多頭でソリを引く場合は、ほかの犬種よりスピードはかなり速い。アラスカ地方で行われるソリ引き競争では、常に好成績を修めている。ハスキーがアメリカン・ケンネル・クラブ(AKC)に公認されたのは1930年。ユナイテッド・ケンネルクラブ(UKC)にハスキーの名で登録されたのは1932年のこと。

中型サイズのボディは、たくましさとしなやかさを合わせもっている。胸部がよく発達し、背中は力強く、とくに後肢は筋肉がよく発達している。ふさふさの尾はキツネの尾に似ている。中くらいの長さのダブルコート。下毛はやわらかく密生し、上毛はややかための直毛で、体表にピッタリ添っている。

毛色
お手入れ

あらゆる色とホワイトが組み合わさっている。頭と顔には歌舞伎のくま取りのような、他犬種には見られないマーキングがあるものが多い。

やわらかいコートは、週に1回は入念なコーミングとブラッシングが必要。とくに脱毛の激しい春から初夏には、コートや皮膚の衛生面には配慮しなければならない。また、歯、耳内、爪のお手入れも怠ることのないように。

性格
運動

人には大変友好的で、飼い主には従順。子供にはとくによくなれ、遊び相手としては最適だ。どんな仕事にも喜んで取り組むので、作業犬としても優れている。勇気もある。

中型の犬だが、運動は十分に行い、1~2時間の引き運動をする。この犬は、ソリや車を引かせると喜んで引く。これはよい運動になるので、ときどきさせてあげるとよい。運動不足になると、神経質になったり、シャイになりやすいので注意する。服従訓練はしっかりする。