チベタン・マスティフ

Tibetan Mastiff
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第2グループ
 
ピンシャー、シュナウザー、モロシアン・タイプ&スイスキャトルドッグ(番犬)
中国
63~69cm
25~30cm
60~66cm
約65kg
約60kg
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ペットショップのコジマ
簡単な歴史・解説
特徴

チベタン・マスティフはチベットの牧畜民が古くから家畜の群れを外敵から守る牧羊犬、番犬として飼育していました。この犬種の歴史は古く、紀元前1000年頃には活躍していたといわれ、現在世界中で飼われているマスティフ種の祖先ともいわれています。
チベタン・マスティフは闘争心が旺盛で、どう猛な野生動物の襲撃から家畜の群れを守るために、外敵と勇敢に闘います。広い牧場や敷地、邸宅の侵入者に敏感に反応するので軍用犬や番犬としても優れており、モンゴル帝国の初代皇帝チンギス・ハンは、軍事遠征の際に軍用犬として3万頭ものチベタン・マスティフを連れて行ったといわれています。大きくてタフなチベタン・マスティフは多くの歴史書にも登場しました。マルコ・ポーロの著書「東方見聞録」には、“ロバのように大きく、ライオンのように力強い咆哮の犬”といった記載があったとされています。

骨格はたくましく、超大型犬に分類されます。頭部は広く大きく、あごは太く力強く、眼はハート型に垂れ、耳はブラウン。尾は軽く巻き、背上に上げています。ふさふさとした豊かな被毛はオーバーコートとアンダーコートのダブルコートになっており、皮膚を保護するオーバーコートは真っ直ぐの長毛、保温・保湿するアンダーコートはやわらかい毛になっており、特にアンダーコートはチベット高原の寒さにも耐えられるように密生しています。特徴的な首周りの毛はライオンのような「獅子型」とスッキリとした「虎型」に分けられます。

毛色
お手入れ

ブラック、タン、ゴールド、ブラウン

ダブルコートの立派な被毛は毎日のお手入れが必要です。アンダーコートが非常に密集しているため、ブラッシングをしなければ湿気を溜め込んでしまい、皮膚病にかかりやすくなってしまいます。ブラッシングで余計なアンダーコートを取り除いてあげましょう。特に換毛期にはムダ毛がなくなるまで十分に行います。また、垂れ耳のため定期的な耳掃除が必要です。

性格
運動

チベタンマスティフは主人に対して従順で忠誠心の強い犬が多いです。勇敢で物怖じしないため、訓練をすれば護衛犬や番犬として非常に頼りになります。家庭犬として家族や友として仲良くなれるものの、元々牧羊犬として飼われていたことから縄張り意識が強いため飼い主さん以外とは距離を置く傾向があります。 一緒に暮らすためにもしつけは重要になります。従順ながら知的で頑固な一面もあるチベタン・マスティフは、合理的な指導ができる飼い主さんでなければ飼い慣らすのは難しいといわれています。 カラダが大きく筋力の強いチベタン・マスティフが興奮状態にある時などは人の力でコントロールすることは難しいため、最悪の場合事故や大ケガを負ったりしてしまう可能性があります。 しつけをする際は、根気よくしつけを続ける必要があります。知能が高いため、しつけは身につくものの、違うと思ったことは従わないといった頑固な一面もあります。

スピード感のある激しい運動は必要ありません。ゆっくりとした運動を好むため、広い敷地を一定のペースで長時間歩き回るのがおすすめです。