アイリッシュ・テリア

Irish Terrier
03
第3グループ
 
テリア(小獣猟犬)
アイルランド
約46cm
25~30cm
約45cm
約12kg
約11kg
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ペットショップのコジマ
簡単な歴史・解説
特徴

アイリッシュ・テリアの存在はアイルランドでは幾世紀も前から知られていた。現地ではポピュラーな犬で農家や労働者などの一般家庭のほとんどが飼っていた。その結果、この犬は何でもできる犬として発達し、人々のために働くことをライフワークとしていた。例えば、家の番や家畜の監視はもちろん、主人のお供をして方々に行ったり、子供にじゃれて楽しませたりもする。また、夜になると、よその家や動物が家の周りをうろつくのを監視したりしていた。アイリッシュ・テリアが栄えたのは、このような家族の要求に応じることを当たり前のこととして、さらにタフにこなす能力にたけていたからである。

側面は四角く、フォックス・テリアに似ているが、体高はもっとある。長方形の頭部にボタンの耳がついている。小さく濃い色の眼が鋭敏な表情をつくり出している。尾は断尾し、直立させる。体重は見た目よりもずっと軽い。ダブルコートは針金状で密生している。カールしたり、ねじれたコートは認められない。新生児の中にはブラックの毛を何本かもって生まれるものがあるが、これは通常成犬になる前に消える。

毛色
お手入れ

明るいレッドからウィートンまでのソリッドカラー各色。胸部にホワイトのパッチが入るのはあまり好ましくない。

この犬のコートは、グルーミングを丁寧にすればするほど美しくなる。ブラッシングとコーミングは規則的にしなければならないが、手入れは簡単。プラッキングを頻繁にすることによって、色が美しくなる。入浴させるのは、ほかの方法ではきれいにならない場合だけでよい。四肢パッドにウオノメができていないかチェックすることを忘れないようにする。

性格
運動

家族のメンバー全員に忠誠心をもち、要求された仕事をタフにこなすアイリッシュ・テリアは、素晴らしい家庭犬といえる。勇敢で保護心が厚く、自分の愛すべきものたちを守るためには、いかなる危機が迫ってきても勇敢に立ち向かっていこうと身構える。また、どんな環境にも適応できる。この犬はオス同士を一緒に飼うと、ケンカすることがあるので注意する。

活発な犬なのでかなりの運動量を必要とするが、飼い主との触れ合いを兼ねた運動を取り入れるとよい。ほかのテリアと同様に、リードをつけて長時間引き運動させるか、塀のある庭の運動などはルーティングに取り入れる。ハンドリングの際には断固とした態度で臨まなければならない。小さい子供では反抗されると手に負えなくなるため避けたほうがよいだろう。しかし、幼犬のうちなら、家庭犬として十分に調教することができる。