コリー(ラフ・スムース)

Collie
04
第1グループ
 
シープドッグ&キャトルドッグ(牧畜・牧羊犬)
イギリス(スコットランド)
60~66cm
25~30cm
56~61cm
27~34kg
23~30kg
24004_ext_16_0.jpg

ペットショップのコジマ
簡単な歴史・解説
特徴

『名犬ラッシー』によって、日本でもすっかり有名になったこの犬は、実は何世紀も前にスコットランドにいて、当時はスコッチ・コリーと呼ばれていた。卓越した知性と、多少の自己主張と、まるでテレパシーを感じさせるような勘が働くために、スコットランドでは丘陵地帯で羊の群れをコントロールする役目を与えられていた。初期のイギリス人植民地開拓者がアメリカ大陸に連れて行ったと考えられているが、現代の犬種がアメリカで紹介されたのは、19世紀の後期。1885年、アメリカン・ケンネル・クラブ(AKC)でコリーという犬種名で公認されている。一方、ユナイテッド・ケンネル・クラブ(UKC)では、1920年にこの犬をスコッチ・コリーとして公認した。

コリーは最も美しい犬のひとつに数えられている犬種だ。人気の秘密は、長い直毛におおわれた、気品に満ちた容姿である。体は引き締まって胸は厚い。頭部は細長く、平坦でV字型。特徴のある耳は、根元から4分の3くらいのところで自然に折れている。眼はアーモンド型で眼色は暗色だが、ブルーマールの毛色の犬ならば、シルバーグレーでもよい。鼻筋は通っていて色はブラック。尾はしなやかですらりと長い。UKCの基準はAKCよりいくらか背が低く、体重も軽い。毛質はラフとスムースの2種類がある。ラフはまっすぐな粗い上毛と豊富でやわらかい下毛をもつ。スムースは短く平らなコート。首は立派な飾り毛におおわれ、誇らしげに見える。

毛色
お手入れ

セーブル&ホワイト、トライカラー、ブルーマールまたはホワイトが認められている。

コリーは脱毛が激しく、とくに春と秋は多い。こまめにブラッシングしないと、飼い主も犬も悩まされることになる。ラフコートの場合は、週に2回、30分ずつのブラッシングが必要。スムースコートは週に1回、15分程度でいいだろう。

性格
運動

やや神経質だが、自尊心が強い。人見知りする面があるが、家族に対しては従順で優しい。子供にもよくなれ、よい遊び相手になる。ややノスタルジックで鳴きやすいところもあるが、こうした一面は服従訓練で矯正することができる。コリーは機敏で番犬の役もこなすが、ガード・ドッグ(護衛犬)として扱うべきではない。攻撃するよりも、親しくなる傾向が強いからである。

広い庭があるほうがよいが、毎日長い散歩さえできれば、アパートなどでの生活にも適応できる。