チャウ・チャウ

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HATENA

英 名:Chow Chow
体の大きさ:04
グループ: 第5グループ
スピッツ&プリミティブ・タイプ(スピッツタイプと原始タイプ)
原産国:中国
体 高:オス 48~56cm / メス 46~51cm
体 重:オス 20~30kg / メス 16~25kg

※体の大きさは体重・体高をもとに分類しており、あくまでも目安としてご理解ください

簡単な歴史・解説

チャウ・チャウは非常に古い犬種のひとつとされ、起源は少なくとも紀元前150年までさかのぼるといわれています。正確な歴史はわかってはおらず、北極圏に発し、次いでモンゴル、シベリア、中国へと旅をしたという説もあります。チャウ・チャウの祖先を探っていくと、北方地域の犬ソリ犬に行きつくともいわれています。おそらくは秋田犬サモエドの近縁ではないかと考えられていました。
チャウ・チャウは、中国で何世紀にもわたって猟犬として使われてきた可能性があり、一般家庭だけでなく寺院などの番犬を務めていました。また、2500組ものチャウ・チャウと思われる犬のつがいを保有していた中国の皇帝もいたといわれています。
また、モンゴルや旧満州(中国東北部)の市場では、チャウ・チャウの皮は布として売られ、肉は食用となっていたらしい。1880年代のはじめに、イギリスに数頭が輸出され、イギリスの船乗りたちが、雑多な船荷や骨董品を一括して呼ぶ言葉から、チャウ・チャウの名をとったといわれています。アメリカのショーにはじめて出陳されたのは1890年、今では世界中で広く親しまれる存在となっています。

特 徴

コンパクトだが大きく短い、がっしりとした体格をしており、肩と胸部は筋骨隆々としていて、頸は力強い。また、大きく広く平らな頭部に、短く広い口吻と黒い鼻、小さく直立した少し丸い耳をもっており、眼は卵形で濃い色をしているが、顔に深いフサフサの毛としわが覆いかぶさって、しかめっ面のような表情に見えます。また、他の犬種では見られないブルー・ブラックの舌をもっていることがチャウ・チャウの特徴であり、「黒舌犬」と呼ばれることもあります。らせん状にくるくる巻かれたかわいらしい尾は背中に背負っており、四肢の飛節はまっすぐで重く、竹馬に乗ったように“トコトコ”とした歩様をみせるとされてきましたが、近年では健全な歩調ができなければならないとされています。コートはブラシのようなやわらかいアンダーコートと、ハリとつやのあるオーバーコートのダブルコートでみっしりとして豊富な被毛をもっています。小さなライオンのような、熊のような外貌をしています。

毛 色

全体がレッド、ブラック、フォーン、クリームもしくはホワイトで、パッチやパーティーカラーは望ましくないとされています。

お手入れ

毛が抜けやすく毛玉ができるため、毎日のブラッシングは欠かせません。被毛は密生しているためブラシやコームなどを使用して、もつれや死毛を取る必要があり、その際に皮膚の状態も一緒に確認するとよいでしょう。定期的なトリミングも行い、被毛は清潔な状態を保ちましょう。

性 格

基本的に物静かで穏やかな性格をしています。常に堂々とした雰囲気があり社交的な態度はあまり取りません。神経質であるため初対面の人や動物には警戒心をもちやすくガード・ドッグ(番犬)には向いているでしょう。ただ、一緒に生活をしている飼い主さんに対しては忠実な姿を見せてくれます。分かりやすく愛情表現を示してくれるわけではありませんが無表情ながら飼い主さんへの深い愛情をもっています。 クールでマイペースな性格のため、しつけがしにくいといわれています。根気強くコツコツと信頼関係を築くことが大切であり、“神経質”で“人見知り”をしがちなため、子犬の頃から他の人間や動物、車や自転車など飼い主さん以外のあらゆるものに慣れさせ、社会性を養うことが重要です。また、チャウ・チャウはなかなか心を開かないため、警戒心からかみついてしまうこともあります。成犬は特にかむ力が強いため、子犬の時点でかみ癖の矯正はしっかり行いましょう。子犬の頃から愛情を注ぎチャウ・チャウの様子を見ながら、焦らずにゆっくり、辛抱強く繰り返し訓練するとよいでしょう。

運 動

マイペースで散歩に行くよりも家でのんびりするのが好きな犬種で、飼い主さんが遊びに誘ってもどこか面倒くさそうにすることがあります。走ったり、飛んだりの機敏な動きよりも一定のペースでの散歩が好ましいとされ、過度の運動は関節などに負担をかけてしまうため避ける必要があります。一方で、歴史的な使役上、肥満になりやすいため1日2回朝夕に30分以上の適度な運動が必要です。また、豊富な被毛により暑さに弱く夏場はチャウ・チャウにとっては厳しい季節となりますので室外に出る際は早朝や夕暮れ時など涼しい時間帯を選び、室内は温度や湿度の管理が必要となります。

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