ハムスターについて

ハムスターは、“ゲッ歯類 ネズミ科 キヌゲネズミ亜科”に属し、昼間は地中で、朝・夕方・夜に地上に出て活動します。尻尾は短く、ずんぐりした体型で頬袋が発達しています。また、ほかのネズミの仲間に比べると、木に登るなどの立体的な動きにはうといという特徴があります。一般的にペットとして親しまれているのは、ゴールデン・ジャンガリアン・チャイニーズ・キャンベル・ロボロフスキーなどで、ゴールデンは体長約13cm、ジャンガリアンは約8cmと、種類によって大きさも違います。 相性の合った個体同士や、種類によって2匹以上を一緒のケージで育てることもできますが、ケンカになることが多いので、基本的には1匹ずつ分けたほうが安心です。つがいで育てたいかたもいると思いますが、ハムスターは数週間でたくさんの子供を産み、生まれた子供たち1匹につき1つの飼育スペースが必要となるので、そのような準備と心構えができないうちはつがいではなく1匹をきちんと育てられるようにしてください。
ハムスターの平均寿命は、約2~3年といわれています。だだし、飼育状況や環境によっては5年以上生きたという例もありますし、逆に体質が弱かったり、病気などで長生きできない場合もあります。いずれにせよ、ハムスターが幸せに天寿をすごせるように、飼い主さんは大切に育ててください。

飼育セットをそろえる

ハムスターを迎える前に、育てるために必要なセットを用意し、用品ひとつひとつの用途を把握しておきましょう。

飼育セット

  • ケージ
  • 床材
  • 吸水器
  • 整腸剤
  • 主食
  • 補助食
  • 野菜・果物
  • エサ入れ
  • かじり木
  • 隠れ家
  • 巣材
  • 飼育本
  • ヒーター

飼育に必要なものをチェック

飼育セット一覧表はAdobePDF形式にて作成しております。
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どんなごはんをあげたらいいの?

生後約3週~1ヵ月半のベビーハムスターたちは、まだ内蔵の働きが完全ではないため、食事の内容も若干異なります。とくに離乳期に入ったばかりのベビーは、かたいドライフードになれていないため、固形のペレット以外にも、食べやすい補助食を与えます。成長に応じてフードをしっかり食べさせるためにも、内容を切り替えるタイミングを考え、バランスのよい食事を心がけましょう。

MEMO

●お水
新鮮なものをいつでも飲めるように、吸水器で与えます。

●回数と時間
1日1~2回夜行性のため夜を多めに与えます。ハムスターはとても小さいので、たくさんの量を1度に食べることはありません。常時きらすことのないように置いてください。

●ハムスターフードの種類
来るまで与えられていたものを聞き、はじめはそれを与えてあげるとよいでしょう。フードの種類を替えたい場合は、今まで与えていたものに、少しずつ新しい種類のものを混ぜ入れ、徐々に切り替えるようにしましょう。

●生後3週~1ヶ月半

1.ハムスターフード(ミックスフード)
人工フードと自然食がミックスされたものと、固形のペレットのみのものがあります。ベビーハムスターは、まだかたいフードを食べることになれていないため、はじめはミックスフードをおすすめします。成長するにしたがって、かたいフードも食べられるようになります。

2.野菜・果物
まだ内臓の働きが完全ではないため、生野菜を多く与えると下痢をしてしまう可能性があります。そのため、この時期はごく少量の生野菜や果物で胃腸機能を整えます。
野菜・果物:リンゴ、ブロッコリー、ニンジン、小松菜、キャベツなど
※嗜好性が高く、与え過ぎは偏食や下痢の原因となることがあるため、少量ずつ与えてください。

3.補助食
乳離れしてまだ日が浅いため、高カロリーで消化吸収しやすい補助食を少量与えるとよいでしょう。
※嗜好性が高く、与え過ぎは偏食や肥満の原因となることがあるため、少量ずつ与えてください。

●生後約1月半~

1.ハムスターフード〈ミックスorペレット〉
人工フードと自然食がミックスされたものと、固形のペレットのみのものがあります。通常はミックスフードをおすすめしますが、肥満・偏食などの場合は、固形のペレットに切り替えることも効果的です。しかし、突然固形のペレットに替えてしまうと、味や食感が違うため食べなくなってしまうことがあります。必ず、少しずつ切り替える方法をとってください。

2.野菜・果物など
基本的には主食のみで十分ですが、主食のフードや牧草で補えない栄養を摂ることができ、食欲増進にも効果があります。
野菜・果物 : ブロッコリー、ニンジン、小松菜、キャベツ、リンゴなど
動物性たんぱく質 : 煮干、ハムスター用チーズなど
※嗜好性が高く、与え過ぎは肥満・偏食などの原因となることがあるため、おやつ程度に少量与えてください。

注意

フードの切り替え時期は個体差がありますので、上記の内容と異なることがあります。食事についての詳しいご質問は、お店スタッフにお気軽におたずねください。

ハムスターの病気について

ハムスターのように小さな動物は、飼い主さんが病気やケガに気が付いたときには、手遅れとなってしまうことがあります。それを防ぐためには、普段からの健康管理がとても大切です。毎日ハムスターの様子を観察し、天候や与えた食事、食べた量などを日誌につけておくと、病気になったとき獣医さんが診察するのにとても役立つことでしょう。ここでは、症例としてハムスターに多い病気を取り上げ、症状・原因・予防の代表例を紹介します。

MEMO

ハムスターの下痢について(消化器系疾患)

一般的に、ハムスターが体調を崩す最も多い原因として、【消化器系疾患(主に下痢)】 があげられます。ハムスターの下痢は人間とは違い、体力のないベビーはそれが原因で最悪の場合、命をおとす危険性があります。
下痢といっても原因はさまざまです。その中でも、何らかのストレスにより、抵抗力が低下することによって下痢を引き起こすことが多く、それは生後の浅いベビーや、老齢のハムスターに多くみられます。大きなストレスを与えたり、小さなストレスでも積み重なると、通常なら跳ね除けることができる細菌やウイルスに感染してしまい、思わぬ病気が発症してしまいます。そのほかにも、飼育環境の温度が低すぎるなどの問題で、お腹を壊してしまうこともあります。
はじめの [鉄則3] にもあるように、日ごろからペットにとってよりよい環境を整えることが、最も大切な予防となるのです。

MEMO

ハムスターに多い病気

増殖性回腸炎(ウエットテイル):下痢

内容
クロストリジウム、カンピロバクター、大腸菌などの細菌が原因とされる病気です。比較的生後の浅いハムスターに起こりやすく、“ウエットテイル”とも呼ばれています。症状が重くなると、下痢による衰弱が進行し、短期間で死に陥る場合があります。感染の原因として考えられるのは、環境変化などによるストレスが大きいと考えられています。

感染経路
経口感染(感染した動物が排泄した糞便に含まれる細菌を、何らかのかたちで口にすることにより感染)

予防方法
ストレスが大きな原因となるため、触りすぎたり、ハムスターに負担となることは極力避け、安定した環境づくりをしましょう。また、寒い時期の保温も十分行い、販売されているハムスターは、生後が浅い個体よりも、がっしりした体格のよい丈夫な個体を選ぶことをおすすめします。
なお、すでに感染してしまった動物が近くにいると、直接糞便を口にしたり、乾燥した糞便が空気中を舞うことによって、病気が蔓延する可能性があります。そのため、こまめな掃除による衛生管理も重要になります。

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